![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/161665205/rectangle_large_type_2_0688d652663564cf17f037201c83af5c.jpg?width=1200)
カスタムユーティリティ 2nd完成
昨日の続きです。
ユーティリティシャツのカスタムを制作するには
とにかく下準備が重要で、
それが大変である事は伝わったかと思います。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/161665267/picture_pc_dee9c2f2719cda41acafdefa081f7f2e.jpg?width=1200)
完成品です。
空軍仕様のベースに手持ちのパッチから
スペシャルを移植した強烈な1枚。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/161665269/picture_pc_88f3450fb327ed5bae8205be41165147.jpg?width=1200)
見た目の華やかさが目立ちますが、
骨格の作り込みこそがこのシャツのポイントです。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/161665270/picture_pc_07a1734a4f3c0343c78512596cbeab16.jpg?width=1200)
当店カスタムユーティリティは、
外したポケット、ステッチを元の位置に
戻す事を最優先していません。
現代人が日常着にした時のバランスを
最優先していますので胸ポケットは約1インチ
下げた場所に付ける事が多いです。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/161665271/picture_pc_eff178d8813333a9ef6666d04fa69e2a.jpg?width=1200)
2ndのカスタムを作るのに最も需要なポイントは
絶妙に大きすぎて、形も悪い衿の処理。
1stに近いのですが、
大きくて長いから形が悪い。
おさまりも悪いので「縫込み」入れて、
後ろ側を立てるように着ると良くなります。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/161665274/picture_pc_dcff1079f5a19d55d222a49cf0ebfc96.jpg?width=1200)
この「縫込み」がウチのカスタムでは
ほぼ全ての個体に施す顔でもあります。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/161665276/picture_pc_c7fc10debc315dda842f8f4c57733a98.jpg?width=1200)
色味、デザイン、バランスが
素晴らしくまとまりました。
60年代の中期の2ndに
デットのほぼ同年代パッチを移植してるので
違和感がほとんどありません。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/161665278/picture_pc_8cbb5fad4221630e0591c02e7a130578.jpg?width=1200)
ポケットの位置を下げていますので
外した跡は残りますが、これが良い味となります。
地味なポイントですが、
ボディと同じく綿糸で縫っていますので
色落ちも出ればもっと馴染みます。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/161665279/picture_pc_71316416f6b7376745f35565de8d0093.jpg?width=1200)
こう言う特別なパッチのストックは
カスタムを作り出すとすごいペースで減っていきます。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/161665281/picture_pc_659934cf62b4841bb27c35baa67db6b6.jpg?width=1200)
もともと付いていたパッチは綺麗に外して移植。
地味ですが前立てのステッチが入っているのが
この個体の特別感を出してる部分です。
1stはもともとステッチが入っていたのに
2nd以降は無しになっています。
服として考えれば裏地なしの服の場合は
絶対に前立ては止めておいた方が良いと思います。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/161665283/picture_pc_c140b1d78ae40a769ef4f72fd538cf34.jpg?width=1200)
鼓笛隊のような部隊でしょうか?
スヌーピーのようなキャラは初見です。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/161665285/picture_pc_ade1e9f51048494fc9e6575c086f820b.jpg?width=1200)
こう言うパッチは日本で入手する事が
ほぼ不可能ですのでアメリカのコレクターさんから
高額でも買うしかありません。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/161665287/picture_pc_56a30ad018228c16f2c584b323c4d047.jpg?width=1200)
前立てのステッチと、
この黒いドーナツボタンが
うちの骨格です。
黒い無刻印のドーナツボタンは
特注で当店オリジナル品を制作しています。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/161665289/picture_pc_ad1539aafb011b4243664c21eebbe141.jpg?width=1200)
綿糸での縫製が主ですが、
カンヌキは太すぎないポリ糸を使っています。
ウチのカンヌキは膨らみと見た目のバランスが良く、
現代の工場さんでは表現できない隠れたこだわりです。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/161665305/picture_pc_3fdde9db69c808b91dbca597218a84cf.jpg?width=1200)
改めて空軍のフルパッチはかっこいいと
思えた一枚に仕上がりました。
オーダー品ですので販売個体ではありません。
オープン前にフルカスタムの販売個体も
用意しようと製作中です。
今作は2ndとしてはフルカスタムになりますが、
もっと面倒な作業で作る個体も控えています。
次はその個体の制作記を書いていきます。