新店舗オープン記念 ブロックチェック シンサレートライニング シャツジャケット
そろそろです。
思ったよりも、
はるかに時間がかかりまして
移転してからもうすぐ3ヶ月。
別に遊んでるわけでもありませんし、
これまでのアポイント製の時と
それほど変わらない労働時間で働いています。
むしろ休んでいない。
これまでは水曜日が定休でしたが、
オープンしたら様子見ながらの休みとか、
作業日にしますので
もっと休みは無くなるでしょう。
再開に向けての最低ライン。
最後の大物が試着室でした。
部屋と言う物を用意する訳ではなく、
カーテンで試着ゾーンを作る。
そんな感じの試着室。
先週、業者さんにカーブ付きカーテンレールの
取り付けをしてもらいました。
そこに付けるカーテンの制作と、
カーテンレールを走るランナーの加工。
残すはこの作業です。
せっかくなので当店らしい構成で
カーテンを制作しています。
ミルスペックパーツでカーテンを吊る。
ジョイントは全パーツアメリカ製のミルスペック。
カーテンがどんな生地になるのかは
完成したら公開いたします。
ユーティリティシャツのカスタム品を
リニューアル用に数枚制作しています。
それと全て当店で作る小さなカバン。
これは新作で2型3色あります。
昨年作って評判の良かった巾着の新型。
これも3色準備中です。
最後は受注を取らずに非公開で作っていた
ミドルウエイトのアウターがありまして、
それが入荷しました。
90年代の空気感がプンプンする
青春時代の匂いがするプロダクトです。
ブロックチェックのキルティングライナーJKT。
シルエットはうちの2ポケットシャツスタイル。
何ですが、
完全な新型として作っています。
表布はコットンフランネル。
いわゆるネルシャツ素材です。
アメリカの古いパッチを付けてくれと
言ってるような胸ポケット上のスペース。
ボタンは60年代のアメリカ軍採用品を
限りなく当時の配合で再現した縁ありの4穴ボタン。
ダークネイビーってのがポイントです。
ポケットの付け位置を下げる事で
パッチのスペースを用意する。
それと胸ポケットを下目に付ける事で
見た目のバランスが良くなる。
これは身幅と着丈、袖丈とのバランスを
考えて位置を決めています。
今作は裏地付き。
キルティングラーナーで
そのライニングをフラップの裏に採用。
主張なんてこのくらいで十分です。
丸型の肘当て付き。
ギリギリまで付け位置を考え、
袖丈とのバランスを調整をした思い出。
袖先はカフスありません。
うちの服は袖先の渋滞を最小限にしたいと
筒袖を採用する事が多いです。
めくって着る事を考えて作ったので
こんな感じで着て欲しい仕様です。
いわゆるアメカジっぽさ。
その中にうちっぽさの表現として
ハンティングの匂いを出す。
絶妙なバランスで作れたと非常に満足しています。
今作は今年の頭からサンプル制作に入っていたのに、
ぜんぜんサンプルが出来てきませんでした。
その理由がここにあります。
シンサレートライニング。
キルティングライナーは
それとして販売もされています。
ですが、
うちのお客さんのような変人、
奇人達は市販品で満足するような
素人ではありません。
そんな皆さんの購買意欲を刺激する為に
シンサレートを中綿として、
裏素材に撥水加工したポリエステルを採用した
キルティングライナーの制作をいたしました。
時間がかかった理由は
この「アウターじゃん」って言う
裏側のユニット制作に時間がかかったからです。
色展開は2色。
白黒と黒赤です。
このピーターアーツカラーを
作る為に動いた企画となります。
表布はコットンフランネル。
縮みます。
裏のユニットはポリエステル。
縮みのズレが生じます。
なので
このコットンフランネルを
裁断前に洗って先に縮ませる。
もちろん縮みも、伸びも出るので
プロダクトとしての安定感は下がりますが、
洗濯後に形を整えれば大丈夫なレベルです。
クラシカルな見た目で
ちょっとしたアウトドアウエアのスペック。
このプロダクトの個性は
ただの服とは違うと言うところにあります。
私だけがすでに着ています。
軽くて暖かくて、無駄に暖かすぎない。
現代人にはこのくらいのスペックが
汎用性があって使いやすい。
電車移動にはオーバースペックは不要です。
外は寒いが、室内が無駄に暑い。
車移動の方にもアウターは
このくらいで十分だと思います。
ハイスペックはハイスペックとして
ストームブレーカーを作っていますから
それ以外はこれを着る機会が多いでしょう。
ハンティングの匂いと、
どこか懐かしいアメカジの匂い。
ブロックチェックって
裏原カルチャーを通った方には
最高の柄だと思っています。
数年前から良いコットンフランネルを探して
昨年、やっと見つけました。
コットンの厚み、質感、色味と
懐かしいあの感じがある良い生地です。
裏地の方がハイスペック。
中綿は薄いシンサレート。
シンサレートの中綿は
これまでのアウターで体感してきた
実績のある機能素材です。
この企画はもともと
安っぽいキルティングライナーが付いた
フランネルシャツを現代的に作る。
そんな企画でした。
それがサンプル出来たら
これアウターだなってなりまして、
次のサンプルをシャツ→シャツジャケット
に方向転換となりました。
やはり私は安価な感じのプロダクトを作るのが
苦手と言うか、作る気がないと言うか、
やはり作るなら特別な作り込みをしたい。
そんな作り込みですので
ポケット裏も、衿裏も材料1円もケチっていません。
この上着をシャツジャケットと呼んでますが
まだ紹介してないディテールがあります。
意図的にではありませんが、
そのディテールはよーく見ても分かりません。
わざと分かるように作るのもデザインですが、
このように着た人しか分からない作り込みも
デザインだと思います。
最初のサンプルでつい手を伸ばした箇所に
その手を入れる場所を用意しました。
もうお分かりですね。
そのディテールは次回のブログで紹介します。
って
もったいぶってるんじゃ無くて、
写真を撮り忘れただけです…
販売準備中です。
販売は新店舗のリニューアルタイミングとなります。
ショッピングページ掲載は
これまで支えていただいた皆さんの為に
数量を分けて先行で掲載いたします。
しばしお待ちください。