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玉置浩二ショー 感想①(2024/03/09,5/18放送分)

(約4,600文字 読了まで約10分)
ご覧いただきありがとうございます。
適応障害治したいマンです。

玉置浩二ショー、今回も本当に素晴らしかったです。
やーっと書き終わりました。長かった。。
まさか初回放送から2ヵ月以上かかるなんて。。。
体調が一番の理由なので、仕方ないんですけどね。

とはいえ長くて記事を分けました。
②がいつ書き終わるのかは知りません。

でも再放送してくれてありがとうございます!
これでタイムリーに更新した感じになったので満足です!!


放送10分前くらいから、テレビの前で体育座りして待ってました。
くるぞくるぞ。。。

番組スタート!!

いつもの屋上。寒空に雪が降る。脳内で「あの頃へ」のイントロが流れました。

玉置さんが空を見ている。このシーンでもう安心感があります。
あぁこれだこれだ、これが玉置浩二ショーって感じ。
なじみの店の暖簾をくぐって大将がいる感じ。

玉置さん「雪だねぇ。故郷(旭川)の雪はもっと深いんだろうなぁ。この想いが、雪のように溶けてしまわない様に。玉置浩二ショー、開演です!いやぁ。」

おお、その言葉は、「愛を鳴らせ」の歌詞じゃないですか!!
もうこの時点で今回の玉置浩二ショーは神回ですね。
拍手!!!

1曲目
「情熱」

うおおおお!「情熱」だ!!
私が好きでたまらない「安全地帯Ⅶ~夢の都~」のリード曲じゃないですか!
やった!!

オレンジの照明がエネルギッシュでこちらも何かチャージされる感じがします。

え!!
ぎ、ぎ、、
ギターの武沢さんがいらっしゃる!!武沢さんだ!!!
安全地帯の原点。最初はこの二人からはじまったんですよね。

玉置さん特注の白いギター。たいていはミュートになっていて弾くわけではありません。
パフォーマンスの一環ともいえるし、どちらかというと相棒として身に着けてるんだろうなあ。弾くかどうかはそんなに大事じゃないんですよね。

彼の手を広げたり前に突き出したりして歌う身振り手振りが本当にカッコいい。
こんなカッコいい白髪(はくはつ)のおじさまになりたい。。

間奏で武沢さんと目を合わせてシャウト。
アウトロで武沢さんと肩を組み嬉しそうに見つめる玉置さん。
本当に仲間って感じがします。

安全地帯40周年のライブに約1年半前に行って以来の、今の玉置さんの「情熱」がまた聴けるなんて。
本当に素晴らしいです。ありがとうございます。体育座りでVサインしました。

この曲を聴きながら青空を見ると、なんだかその瞬間、旭川にいるような感覚になれるから素晴らしいです。
ジャケットの場所を思い出すなぁ、、、去年死にそうになりながら行ったなぁ。。すごく空が高くて広かった。そして空気が神聖だった。あとヒグマが出そうでビビッてたな。そして体調がしんどかった。でもよかったなぁ。

そういえばこの曲がシングルカットされた8cmCDのジャケット、すごく好きなんですよね。5人が綺麗なフォーメーションで揃って正面を向いている絵。背景には大雪山連峰。旭川での写真です。
あれの販促用ポスターがめちゃくちゃ欲しいんですがなかなか手に入らない。
いつか部屋に飾りたいものです。

玉置さん「みなさん、玉置浩二ショーです。夢は始まったばかり!次いきます。」

やったー!!!夢が始まった!!私の人生もまだまだこれからですよ!
次行きましょう。拍手!!!!
はい病気治った!少なくともこの瞬間は治った!!


2曲目
「Shade Mind」

青い照明に変わり、少し民族音楽のような独特のフレーズが聴こえてきます。
ああ!!!!!、これは、しぇ、しぇ、しぇ、、、、
シェイドマインド!!!

「安全地帯Ⅵ~月に濡れたふたり~」に収録の激レア曲じゃないですか!!
これって1990年の夢の都ツアー以来なんじゃないですか????
ヤバいよ。。。この曲もめっちゃ好きなんですよ。。泣きそう。。

オーディオの店に数年前行ったときにこの曲を大音量で流してスピーカーを視聴していたので、妻からは「爆音で視聴してた曲」として認識されています。
デジタルマシマシのサウンドなので、ダリのスピーカーとかによく合うんですよね。バリバリの音です。
ただ、結局ダリにはせず、フォーカルにしたんだよな。。ふたりで買うもんだから、私だけの好みを反映させるとよくないってことになって、というより、玉置さんの声とピアノを重視してスピーカーを選んだのでそもそもダリは選択肢からは外れたんだよな。。

この曲は、バブルで人気を博した安全地帯としては珍しいタイプの、社会への問題提起というか、彼の中にずっとあった世界で苦しんでいる人がいるのに何もできない無力感を歌っている、音だけじゃなくて歌詞も重い曲です。
ズシリときます。ただカッコいい曲ではないのです。

この歌詞は松井さんが見事に書いてますが、その原点となる想いは玉置さんが14歳くらいの頃からあったそうなので、それを前面に出した曲です。

アフリカの子どもに胸を痛めた中学生時代。音作りはバブルの頃のデジタルマシマシのバリバリサウンドですが、歌っていることや景色はバブルの東京から遠く離れたアフリカです。水が当たり前ではない世界。命を焼く太陽。「安全地帯Ⅷ~太陽~」の「太陽」と繋がっている曲だと解釈しています。
なにもできない無力感。悲痛な叫び。ただ東京から歌声で叫ぶ。陰る心。
みんなもっと問題意識を持って。このあたりは「安全地帯Ⅶ~夢の都~」の「Lonely Far」と同じ感じがします。

今の玉置さんが歌うとまた若かりし頃の声とは違ったニュアンスを持って迫ってくるなぁ。
カッコいいけどそれだけじゃない。「情熱」の時とは違ったエネルギーを持っている歌い方ですね。

そして演奏メンバーもこの曲の世界観を守りつつも新しいサウンドとして、今の玉置さんの歌声に合わせた見事な音を奏でています。
最後の武沢さんのギターかっこよすぎでは??

これは何十回もリピートできます。これからアホみたいに聴こうと思います。
この曲を選んでくれたことに本当に感謝です。激レアさんを連れてきてくれましたね。。

曲が終わります。
玉置さんのトークに。

玉置さんのコメント
「俺なんかが言えることじゃないけど、好きなことやってる(歌ってる)だけだから。でも時が経って、世界が大変なことになって、、中学生で安全地帯を作った時の、<世界が平和になるといいな>という意味のVサイン(ピースサイン)があって。災害とかで大変な思いをしてる人がいて、何ができるかってなった時に、歌おう!って思った。それで武沢に電話した。やるか?って。それでやることになって。ふたりいれば安全地帯になる。なってましたね。武沢がいるだけで。」

今回も大事な個所がたくさんのコメントですね。

まずですね、、、俺なんかが、言えることなんですよ、玉置さん!!!
こうしてちょっと頭がおかしいけれど、救われている人間がいるんですから!ちゃんと世界が平和になるといいな、に一役買っているのです、あなたや安全地帯、そしてそれに関わる方々は!
でもその謙虚さ、、大切ですね。ありがとうございました。

次なんですけど、自分に何ができるか?に対してすぐ、歌おう!ってところ。
病気をするまで、歌で世界平和なんて、ただの綺麗事と思っていました。
だってどうにもならないじゃないですか。せめてチャリティーライブをやって集まったお金を寄付することくらい?それでも確かにやらないより全然いいでしょう。でも寄付するということで世界平和のためになるなんて発想しか出てこない昔の私は、金しか見ていません。資本主義に踊らされすぎです。経済的な物差しでしか物事をはかれていない。心が貧しい。
そういえば、ミスチルの「傘の下の君に告ぐ」もそんな感じの曲でした。

大切なのはその精神性。歌うことが自分にできること。そう思って歌うという行動をしている。それが自分にできることだと。そういうことだったんだな、と。

戦地に派兵して血の涙を少しでも早く止めることが仮に出来たとして、それでも血は流れる。敵とみなしている彼・彼女らにも家族がいる。戦争をいますぐ終結させるだとか、飢餓を今すぐ止めるとか、そんな超能力を誰も持ち合わせていない。
だから何もしないのか?
いや違うだろう。ゴミ拾い、落とし物を交番に届ける。宅配の人にありがとうございますを言う。身近な人の悩みを聞く。そういうのでいい。結果が変わらない程度のことはやっても無意味だ、綺麗事だ、というのは、違うんだぞ。
玉置さんの歌声は私にそう訴えかけてくる。それで気付かされました。

他人に胸をはれるかとかはどうでもいい。
自分に胸をはれるか。
だから生きているだけでいい。

別に働いていなくても、自分可愛くて自分のためだけに生きていても、それで自分が幸せなら、命を自ら絶って誰かを悲しませるよりもよっぽどいい。

何が出来るかと思うことが大切。その答えがただ生きていくことならそれも行動。

なるほど、玉置さんが当時(1988年頃)言っていた、「チャリティーライブやるとかそういうことじゃなくて、もっと精神的なこと」っていうのはこういうことじゃないのか?
自分がちゃんと幸せに飯を食えなければ他人なんて救えない。
チャリティーライブが何かできることの唯一ではないし、そういう形式的なことではないのだ。そりゃ苦しいだろうな。病んじゃうよ。でもそこから「田園」で見事に彼は復活しました。

「ペイ・フォワード」という映画を思い出しました。
次に渡す。善意を、次に渡す。それがたいしたことでなくても、塵も積もれば山となる。そうやって世の中がいつのまにか変わる。
デウスエクスマキナなんてない。やれることをやって、連鎖させれば世界はクソでもクソなりにマシになる。

自分語りが過ぎましたが、玉置さんのコメントでハッとなったので書き留めておきました。
とにかく、大切な気づきをありがとうございます!!

最後にですね。。
ふたりいると安全地帯になる!!
これは、どんな意味?また安全地帯としてライブをやるのでしょうか?

いや既にこの舞台は、安全地帯のライブじゃないですか。そういうことですね。
武沢さんがいるだけで、玉置浩二の「情熱」じゃなくて、安全地帯の「情熱」になるんですよね。そういうことですね、よくわかりました(自己完結)。

続いて問われたのは、今回の玉置浩二ショーについて。
「家族」という文字がキーワードとしてテロップに出てきます。

玉置さん
「家族をすごく感じるメンバーが集まってくれて。ゲストも。歌のひとつひとつ(自分の曲も他の人の曲も、今のも昔のも)が全部一つになって。大きな川になっていく。はるかむこうには雪の降る故郷(旭川)がある。素晴らしい回でした。」

はい!!はい!!!
昔はこんなに手を挙げて授業を受けるこどもじゃなかったんですけどね。

もうね。言葉選びが素晴らしいんですよ。人と人、歌と歌が繋がって大きな流れになっていく。旭橋から見た石狩川を思い出します。地元の川も思い出します。
そしてその先に見据えるのは故郷。ふるさとがあるっていいなぁ。いや私も北海道がふるさとなんですけどね。玉置さんとは全然違うので。。

もう、ここまでで素晴らしすぎる回なんですよね。
というより、今回の玉置浩二ショーで一番テンション上がっていたのがこのあたりでした。

もちろんこの後のゲストも素晴らしいものでした。

区切りがいいので感想①はこれで終わりにします。
ありがとうございました。


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