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同性愛を受け入れられなかった主婦さんとのその後

昨日の
『バイト先の主婦さんに「同性愛は受け入れられない」と言われた話』
の続きを。

あの会話をしてすぐ、主婦さんは職場を辞めた。
あれ以来約半年間彼女には会っていなかった。
彼女が職場を離れてすぐ、コロナ騒動が始まって、
私は、スピーカーとしての活動の場を失った。
こうしてブログを書いているだけの日々で、
正直このままスピーカーを辞めようか、
自分には向いていないんじゃないかとか、
色々悩んだ半年でもあった。

そんな時、たまたまあの主婦さんと遭遇した。
久々だね、元気してた?なんて普通の会話をしていたら

「そういえばこの間、なおさんの話してたのよ」

聞くと、彼女の新しい職場で、LGBTに関する研修?があったらしい。
彼女は私に、そこで聞いた話を教えてくれた。

「Xジェンダー、アセクシュアル 、クィア?とかあるでしょ?」

彼女はどこか自慢げに、
その研修でどんなことを学んだか私に教えてくれた。

そしてその後に職場でLGBTについての話題が出た時、
私の話をしたのだという。
新しい職場の若い社員の方に、
私と同じように大学時代にLGBTについて学んでいた人がいたらしく、
それを聞いて私と、私との会話を思い出した(前ブログ参照)と。
その話で盛り上がり、仲良くなったらしい。

「あの時教えてくれてありがとうね。」

そう言われた。
彼女の隣には、お子さんが二人いた。
前に話した時、子供と同性愛やLGBTについて話したくない、聞かれたくないと言っていた彼女と、そのお子さんだ。

もしかしたら、彼女はまだ今でも同性愛に対して嫌悪はあるのかもしれない。
知っている知識を私に教えてくれただけだから、彼女の心境がどう変化したかまではわからない。
でも、彼女はその時、二人の子供の前で私と、同性愛、LGBT、いろんなワードを出して会話をしている。
それだけでとても嬉しかった。

私は前のブログで、
こういった嫌悪感や偏見は、「知らない」ことが生み出す
というようなことを言った。

だから私は、そんな人たちに「知って」欲しいと思って
3年間活動してきた。
こうやって、しっかりとした形で
「知っててよかった」「ありがとう」
と言われたのは初めてだった。

まだまだ、辞められないな。辞めたくないな。
そう思わせてくれた時間だった。

私はまだまだ大きな舞台で話したり、
大きなイベントや団体をを立ち上げることはできないけど、
いつかそうなった時に、
今日の出来事を毎回思い出したいと思う。

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