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Sea Life See Life 海の生き物とリアルな充実の仕方

このところBBCのBLUE PLANETという大自然の壮大な世界を見せてくれる番組にハマっております。サイケデリックなお魚たちのドキドキハラハラな、めくるめく深海のマジカルワールドにいつももっていかれて家族全員トランス状態。素晴らしいです。

生き物たちのサバイバルっぷりも驚きですが、何よりもそれぞれのファッションセンスがやばすぎてノックアウト。これがナチュラルにできたものだなんて見事なセルフプロデュース術。写真の絶滅の危機にさらされているお魚Humphead Wrasseさんなどは、生まれた時に俺はこれでやってくぜ!っていう気合が全身タトゥーとも呼びたくなる模様に感じられてグッときます。

とにかくそれぞれに個性が素晴らしすぎて、人間にもこういうタイプいるよなーとか、いろいろなことを考えながら見てしまいます。

ところで昨日知人が夢に出てきてリアルのご充実アピールをされてこられました。起きたときにこれってなんだろうと。私はすごいけどあんたはダメだよって言われているような威圧感に、全くなんなんだろうと気分を害されつつのシンプルな疑問。

え、あなたそんなにお幸せ?本当に?だったらいいけど、もしかしたら違うのかもしれない。ってちょっとだけ思いました。同時に、もしかしたら私も知らずに人に幸せアピールをしていたことがあったかもしれない。見る人によって意見が変わるのがSNSというシンプルな原理も思い出してハッとしました。

なぜこんなことを書くかというと、昨日は最初のロックダウンからちょうど1年経ったイギリス。人々の生活はガラリと変わって自分自身も知らぬ間に影響を受けている訳ですが、ちょっと最近鬱っぽいなーと感じることがあって。人と関わってないとか社会参加してないとか、正直不安になってくるのはこの状況の中で当然としても、もはや生きてる意味なんてあるの?と思い始めた自分にうっすらと恐怖を感じました。

今まで気を張って生きてきたのが子供たちが学校が始まった途端に緩んでしまったのもあるかもしれませんが、自覚のある気分の浮き沈みというところでしょうか。放っておけば自然治癒するかと思います。

で、そこに登場したアピールの知人様とめくるめく世界のお魚様たち。

そうか、本人のことは他の誰にもわからないけど結局みんな一生懸命生きているだけなのだ!というところに行き着き、今朝窓を開けようとしたらお向かいさんが車を洗っていて、たったそれだけの姿に心を打たれる自分がいました。

お向かいさんは年配の男性で、お父様と暮らしていたのですが最近その高齢のお父様は病院に入ったそうで、男性は今この機会に家の整理をされているそうで。いろいろと思うところがあるんだろうな。でもこうして人が人として機能していることが本当に素晴らしいと思いました。どこに行くわけでもないけどちょっとインスパイアされて私も急いで身なりを整えてみました。

(ちなみにその方の家の外に「ご自由にどうぞ」と書かれた紙とプラスチックケースが置かれてあったのですが、それをまた別のご近所の、物を溜め込むことで知られている方が持っていかれたという話が笑えました)

いろいろな人がそれぞれの持ち場で間違えたりアピールしたりかっこ悪い姿を晒しながらも頑張っている世界。地上だろうが深海だろうが。自由さとカラフルさと素敵さとサイケデリック感はまだ追いついてないかもしれないけど、なんかお魚様を見習って自分も浮いたり沈んだりしていけばいいやって思いました。

そしてそれこそが本当の意味でリアルに充実させることだという自分なりの結論に達しました。

それにしても温暖化でオーストラリアの珊瑚たちが死んでいく姿や、他の生き物が絶滅の危機にさらされている姿は非常に残念ですが、自分たちも海を守るためにできることをもっとやっていかなければと気を引き締められる思いでもあります。

ブループラネット、おすすめです!


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