母のいない日々
私の母はここ最近、胃に腫瘍が見つかって入院して、家にいません。あと数週間とか。寂しいなあ。
でも、
そんなこと考える暇もなかったぐらい忙しかったのが、家事。
私は家にいるとどうしても家事を母まかせにしてて、手伝ってたつもりだったけど、いなくなって初めて、「家族分の家事ってこんなに大変なんや」って気づいた。
いなくなってから2日間は、私が料理も洗濯もしてて、兄と父がやってくれるって想像もしんかった。
父に関しては、
母がいない寂しさでご飯食べんくなるし、縄跳び誘っても「元気がないから」って断られるし、笑顔が全然ないし、「ヤスコヤスコ」うるさいし、うつ病にでもなるんか??ってくらい病んでて、「家事しろ」とかも言えんぐらい。
ばあちゃんにも、
「家族をよろしく!」
みたいなこと言われてたし、
ふっつうに、
「私がやるんですよねええ」
って思い込んでた。
ところが!!
3日目以降、
兄も父も、急に家事をやり始めた。
(母に認められたい一心)
しかも、
私が料理作ると、
「美味しい」
私が皿洗うと、
「ありがとね」
って言葉が返ってくる。
なんてデキる家族なんだ。
いやいや、
これってデキの良い家族なのか?
普通に普段から家事分担するべきやん。
うん。
母がいなくなって、それを家族でカバーしあって、慣れん家事をして、曜日もよく知らんゴミ出しをして、とりあえず掃除して、「ありがとう」とか言ってくれて。
ちなみに父の掃除は、
トイレ掃除グッズ(芳香剤と流すだけ勝手に綺麗)買ってくるのと(便器磨きはしん)、神棚の榊めちゃ頻繁に変えることの2つ。風水とか神とか気にしとんのかな。
ばあちゃんに関しては、
なおが頑張ってるからってお小遣いまでくれたし。
ちょっと違和感。
(お小遣いはしっかり受け取る)
ずっと頑張ってた母は?
「ありがとう」とか言ってたかな。
「美味しいよ」とか言ってたかな。
家事ありがとうってお小遣いあげたかな。
日本の家庭が変えてくべきところってこういうところなんやろうな、きっと。
家事って本当にめんどくさい。
いくら好きな人がいても、その人のためだからって言って、私は家事を長年毎日ひとりでやるのは無理です。
母も、
やりたくて家事をやってるわけじゃない。(100%)
いつどこで母に何が起こるかわからんくて。気づいた時には遅くて。
でも、
家事をしてもらうことを「当たり前」なんて思ってちゃだめやなあ。
「女だから家事をするってのは違う」
とか、よく言うけど。
わかってたし、わかってはいたけど。
こんな機会に初めて、文句も言わずに忙しい中で家事をこなす母親のことを「偉大だなあ」って思った。
だから、
家事するOR感謝を伝える
どっちかはMUSTやと思った。
母まかせにしてるって自覚もない人、日本人は多いよねきっと。母が家事をしないことがおかしいことって思ってたりね。何か見返りがないと無理とかね。
日本の40%の男性が「家事は女性の仕事」って本気で思ってるし、
実際に日本人の約8割の女性が家事や育児を行ってる。
「イクメン」って言葉は、
育児や家事をする男性を褒める言葉として使うことがあるけど、女性が同じ仕事をしても褒められもしん。
例えば、
男性が家事をしてると、
「良い旦那持ったね」
女性が家事をしてると、
「まあ当然でしょ」
女性が家事をやらないと、
「やりなさいよ」
男性が家事を積極的にやって男女平等になってきてるように見えて、実はなってないって気付こうよ。
こうやって社会が家事をする男性を過剰に褒めすぎるから「平等が生む不平等」な状態が生まれてる。
そう考えると、
家事を「手伝う」って言うのも、違う。
みんなが使う家なのに、母が家事をすることが絶対、家事は自分の仕事ではないって前提で話してるから。
だから、
「手伝おうか?」とか言ってるうちは、まだまだ。
大きい社会の先入観を変えてくためには、こういう小さい言葉とかから考えてかんとなって思う今日この頃。
「愛」でいっぱいの日本にしたいね。
というわけで、
我が家は今、母をリスペクト真っ最中です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?