未来と過去どちらかひとつ見れるならどっちが見たいですか?

人気ロックバンドのRADWIMPS。
「前前前世」「愛にできることはまだあるかい」などヒット曲をだす彼らの歌の中に、
「オーダーメイド」と言う曲がある。

私がRADWIMPSに出会った曲はこの「オーダーメイド」で、その音の流れ、曲全体に心を持っていかれたのだが、何よりその歌詞が独特だった。

☆☆☆

人が産まれる前に、色々な選択をして誕生していくストーリーを描いた歌詞になっているのだが、なぜ、それを選択したのか、作詞の野田洋次郎さん目線の素晴らしい言葉の表現が散りばめられている。

☆☆☆

そんな歌詞の最初は
「未来と過去、どちらかひとつだけ選べるとしたらどっちがいい?」
ここから始まる。
出だしから深い。

作詞の野田さんは、今を選んでいるのは
強くなるためではなく、優しくなるために過去を見れるようにお願いしている。

自分だったらどちらを選択しただろう。
過去を選択した場合、今生きているこの状況の事だが、成功体験、失敗、人との出合い思い出など人が成長する土台・積み重ねを振り返れる。
そのため、これから起きようとする未来が見えなくても過去の経験から回避や先に進む事ができる。過去を見れる事はよく考えれば未来を想像していることなのかもしれない。

☆☆☆

仮に未来が見えたとしたら、
これから起こる事は全てわかる。いつ怪我をするか、いつ結婚するか、いつ死ぬのか。
ただ体感するのはその時になって初めて体感できる。
わかっている事に期待したり、恐怖したりするのだろう。

時が過ぎてしまえば過去となり、記憶には残らない。残るのは未来の自分だけ。
何があったかなど覚えていないだろう。

きっと今未来の安心を買うための保険が売れているように、過去が見えなくなった世界では、思い出販売業者が力をつけているのだろう。

☆☆☆

少しSF的な話になったが、「野田さん」の着眼点ひとつでここまで考えさせていただけることに感謝だ。
「オーダーメイド」素敵な曲なので是非聞いてみて下さい。

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