親子でするキャッチボールはなんだか心に残る!
小さい頃から運動は好きだった。
走ること、泳ぐこと、小・中学ではほとんどトップクラスにいたと思う。
勉強はほとんどだったけども。
その中でも、サッカーは大好きだった。
39歳の今でもサッカーをやることがあるので、相当好きなのだろう。
☆☆☆
幼い頃に、両親からサッカーをすすめられた訳ではない。
兄貴の背中を追ってサッカーをはじめたようなものだ。
☆☆☆
親父のたまの休みに、親父が出来る運動と言えば野球だった。
そのため、親父と運動と言えばキャッチボールだった。
よくグローブをもって田んぼ近くでキャッチボールをしていた。
親父はボールを投げる時、『学校はどうだ?』
とか、『何か楽しいことはあったか?』と話を聞いてくれる。
ボールを投げ返す時に、学校での出来事や最近あったことを話していたのを思い出す。
そして、バウドボールやフライボールを投げてくれてキャッチをする度に褒めてくれる。
最後はいつも、ここに投げてみろ!
と言って、キャッチャーになり座り込む。
グローブを胸辺りに構えて、パンパンと叩く音が今でも聞こえてくる。
自分もピッチャーのマネをしてボールを投げる。
速くもないし、コントロールも悪い。でも親父は必ず言ってくれる。
『ナイスピッチング!』
グローブにボールが入り、『バシッ!!』ときれいな音を出して、いい球だ!
と、どんな球でも褒めてくれた。
そんな親父との会話とキャッチボールが大好きだった。
☆☆☆
父親になり、子どもたちとキャッチボールが出来るようになった。
子どもたちも野球はしないようだ。
もちろん、自分もしていない。
ただ、たまにキャッチボールはすることがある。
『バシッ』と音を出して、
『ナイスピッチング!』いい球だね!
と褒めてあげる。
子どもたちは嬉しそうにボールを投げている。
親父はこんな気持ちで自分と過越してくれていたのかと思うと胸があつくなってきた。
ほんとうにありがとう。
まだ元気なうちに、
またキャッチボールしよう!
今度は僕がキャッチャーをするよ。