Amazonからの気になるメール
2020年11月23日に、Amazonから気になるメールを受け取りました。もしかすると、皆さんの中にも同じようなメールを受け取った方がいらっしゃるのではないでしょうか。以下、引用します。
加藤 尚徳 様
~Amazonあんしんメール~
Amazon.co.jpをご利用いただき、ありがとうございます。
本メールは過去一定期間内にノートパソコン、スマートフォンおよびその関連商品(カバー等)をお買い上げいただいたお客様へお送りしています。
ノートパソコン、スマートフォンにつきましてはNITE(製品評価技術基盤機構)より以下の通り注意喚起が行われております。使用方法に起因した事故も発生しており、お客様には適切かつ安全にご使用いただくため、以下の内容をご参照いただきますようお願いいたします。
注意喚起の詳細はこちら>
~ノートパソコン、モバイルバッテリー、スマートフォンの事故が急増しています~
・リチウムイオンバッテリーは外部からの衝撃で内部ショートが発生する場合があります。リチウムイオンバッテリーを搭載した製品を落としたり、ぶつけたりしないよう、十分ご注意ください。
*本メールは以前にお買い上げいただいた商品に関連する、外部機関からの製品安全情報をご紹介するものであり、特定のメーカーや特定商品についての安全性や危険について注意喚起するものではありません。
*このEメールアドレスは配信専用です。返信はできませんのでご了承ください。
さて、このメールの気になる点は3点ほどあります。
①何故この時期にこのようなメールが出されたのか?
②NITE(製品評価技術基盤機構)からの注意喚起に起因するものなのか?
①何故この時期にこのようなメールが出されたのか?
私が上記のメールを受け取ったのは2020年11月23日のことです。Amazonで購入したバッテリーが原因で火災がおこったのが2017年11月17日のことですが、火災が起こってから3年もたって、注意喚起のメールが出されていたことになります。個人的には、随分とぼけた頃にメールを送ってくるなという感想です。嫌味で3周年記念でも祝ってくれているのでしょうか(苦笑)
実は、火災が起こった直後から、バッテリーを製造したメーカーとAmazonには、補償のことは一旦置いておいて、こういった事故が起こったことを周知することと、必要に応じて対象製品のリコールを行って欲しい旨繰り返し伝えていました。その後、今日にいたるまで、周知もリコールも行われていません。バッテリーが火災の原因である可能性が高いことを示す消防の報告書の内容についても、メーカー、Amazonの双方に知らせており、これを根拠に周知やリコールを行って欲しい旨を繰り返しお願いしてきましたが対応してくれませんでした。同じような被害が起こらないか非常に憂慮しています。
Amazonが心を入れ替えて周知をしてくれたのかというと・・・、どうなのでしょうか?実は、このメールが送られた時期にあることがありました。それは、私がAmazonに対して訴訟を提起したということです。その様子は以下のようにも報じられています。
アマゾンに賠償求め提訴へ 原告男性「欠陥品で火災」(共同通信社、2020年10月25日)
こちらの記事の「原告男性」が私です。つまり、非常に穿った見方をすれば(穿った見方をしなくても?)訴訟提起されたのでこういったメールを送りはじめた、と捉えることも出来ます。
②NITE(製品評価技術基盤機構)からの注意喚起に起因するものなのか?
しかし、やはり私の訴訟提起が原因に見ててしまうのは、当事者の偏った視点から見たからなのかもしれません。AmazonからのメールにはNITEからの注意喚起が原因としてあげられています。
ここで、Amazonの「商品を安全に使用いただくために」ページでも紹介されているNITEの事例を確認してみましょう。
1件目:スマートフォン「1.犬がかじったスマホ用電池の発火」
2件目:スマートフォン「2.様々な状況から起こりうるスマホの事故」
これらの2つの事例がAmazonのページでは紹介されています。リンク先のNITEのページでは動画も公開されており、ここからNITEがいつこの動画を公開したのかYouTubeへアップロードの日付が分かります。調べた範囲では、1件目は2016年1月22日、2件目は2017年8月24日、に遅くともアップロードされているようです。なぜ3年以上の前の注意喚起を今更お知らせするのか理由がイマイチわかりません。
ところで、私がバッテリー火災について説明をする際によく紹介するNITEのページがあります。それが以下のものです。
モバイルバッテリー「1.リコール製品のモバイルバッテリーから発火」
リンク先のNITEのページには動画が掲載されていますが、なかなかに衝撃的な内容なので心の準備をしてからご覧ください。こちらの動画は遅くとも2017年8月24日に公開されています。Amazonのメールの文面からすれば、こちのNITEのページも紹介して良いように思うのですが・・・。なぜでしょうか?リコール対象の商品をAmazonでは売っていないからでしょうか。謎は深まるばかりです。
このような周知を行うのであれば、どういう意図で何のために行うのか、消費者に説得的に説明をしていく必要があるのではないでしょうか。消費者への説明責任についてAmazonがどう考えているのか、商品の販売にあたって必要な透明性が担保されているのか、このメール1つを通しても消費者には知らされていないことがあるように思えてなりません。本訴訟を通じて、是非こういった点についても問題提起をしていきたいと考えています。
Amazon訴訟に関するご支援のお願い
https://forms.gle/pJJYPE7zGoxawVoj9?
(上記URLより必要事項をお知らせいただき、折り返し、ご支援いただく方法に関するご連絡を差し上げます。)
ご支援いただきました内容に応じまして、
以下の情報(特典)をお送りします。
①訴訟の進捗状況をメールでお知らせします。
②本件訴訟の概要説明資料をお送りします。
③本件訴訟の訴状を共有します。
(個人情報等一部黒塗り)
④事件(火災)に関する資料を共有させていただきます。
(個人情報等一部黒塗り)
⑤最終報告書のドラフト版を共有しご意見を伺います。(ご希望に応じて)
⑥最終報告書にお名前を掲載させていただきます。(ご希望に応じて)
⑦最終報告書を優先的に共有させていただきます。
⑧最終報告会(オンライン)に優先的にご参加いただけます。
どうぞよろしくお願いいたします。