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【nephew バータイム 理念と方針】

皆様、ごきげんよう。安部直柔(アベ ナオナリ)です。
現在ロンドンでバーテンダーをしています。
バーテンダーを始めたきっかけは、『海外で暮らし、仕事をして、自分の知らない国でチャレンジしてみたい』という思いからスタートしました。

ここではそんな私のロンドン挑戦への記録や自身のことなどを発信をする媒体として、noteへの投稿を始めました。


いよいよ、『nephew バータイム』について
ただ、1回ではハイボリュームになるのでテーマを分けて投稿します。

なので今回は『nephew バータイム 理念と方針』について綴ります。

私自身、海外への挑戦の為にバーテンダーを始めたのがきっかけですが、働いてるうちに気づいたことがあります。当時、5年前くらいはまだまだ日本のバーの大半は、クラシックなスタイル(カクテル、内装、音楽、ユニフォーム)が多かった印象です。
学生時代からファッションや音楽が好きだったり、建築を専門学校で学んだりと、オシャレなものへは感心感度が高かったと思います。さらに他業種からバーテンダーを始めたので、日本のバー業界のクラシックなスタイルに違和感があり、もっとカジュアルでクリエイティブなバーがあって良いのではないかと考えていました。最終的に幾つかのバーで経験を積んだ後に出会った、ストリートバー LOBBYを運営しているand Supplyに、既成概念に囚われないバーの可能性を感じnephewへ加わりました。

前置きが長くなりましたが、私が考えていた

『nephewバータイム 理念と方針』

理念『地域に愛されるお店づくり』

経営陣とも一致していたことが、『地域に愛されるお店にしていきたい』
側から見れば、流行りのお店だよねーって思われてるもしれません、ですがオープン当初から3年、5年、10年以上をその地域と共にできるお店を目指していました。それがカフェとバーをやる1つのポイントで、昼と夜ではお客様の層が変わります。nephewは代々木公園・八幡エリアの住宅地の中に位置しており、実はカフェもバーも近隣の常連顧客が多いのです。
こうやって近隣のお客様に来ていたげてるのは、理念をチーム全体に共有できていたからだと思ってます。お店の雰囲気やリピーターを作るのは現場に働いているスタッフです。
働くスタッフが理念を理解していれば、自ずと接客や行動がその理念に沿ったものになります。スタッフ全員が理解し、お客様に伝えられているかで、0 - 100くらいの差がでるはずです。出店してる場所にも左右されますが、流行りで終わられないお店づくり、地域に根差した愛されるお店づくりは店舗の規模に関わらず大切だと思います。

方針『お客様への新たな体験を提供』

これは私のライフスタイルなんですが、常に新たな食体験を求めて生活してます。特に飲食業界に入ってから、その傾向が強くなりました。
そういったこともあって、接客や提供しているものを通してお客様へ新たな食体験をしてもらいと考えていくようになり、お店でただただ時間を過ごしお金を使うのではなく、しっかりと記憶に残ったり、価値を感じてもらえる体験をしてもらいたいという思いがあります。
ちなみにバーテンダーを始める前に、とあるバーで飲んだカクテルに衝撃を受けて、3杯もおかわりしたことがあり、その時はバーテンダーになると思ってもいなかったです。それが自分の記憶に鮮明に残っていて、今になれば価値のある体験でした。

カクテルには、新たな食体験の可能性が無限大

料理と同じなんですが、多種多様な食材を使い、調理し、今までに食べたたり、飲んだことのないような味わいが新たな食体験を生むはずです。
しかし日本は、料理に比べ、カクテルへの認知度が低いと感じてます。
お酒は飲むけど、カクテルは飲まないって人けっこう居ませんか?
これは、美味しいカクテルに出会う数が、美味しい料理に出会う数に比べて圧倒的に少ないのが要因です。
そしてカクテルはバーで飲むもの、そんなイメージも持たれていると思います。
イギリスに来て分かったのが、お酒を出しているお店には必ずと行っていいほどカクテルがメニューに載っていたり、バーテンダー以外の友人との会話で、『何のカクテルが好き?』なんて会話が普通で、そのくらい認知度が高い。
だから、まだまだ日本はカクテルを通した新しい食体験を増やせる国、それはアルコールの有・無に関係なく。

商品以外で食体験に重要な要素

それは『店舗の内装、雰囲気』
美味しいものを居心地の悪い空間や場所で食べたい人はいないと思う。

池尻 LOBBY (1号店)

代々木公園・八幡 nephew (2号店)

神泉 Hone (3号店 新店舗)

この3店舗を運営しているand Supplyは、デザイン事業からスタート
壁画製作、内装・空間デザイン、グラフィックデザイン
などだ。
元々LOBBYを始めた時から、自社のデザインを発信する場所としての機能を持たせている。
そう、3店舗の内装のデザインを自社でやっている。類似した空間ではなく、居心地の良い唯一無二な空間を自分達で創造している。
だからお客様から『○○○○と空間が似てますね』と言われことがない、少なからず新規のお客様は、来店した時から新たな空間を体験をしている。さらにカクテルでの新たな食体験ができれば必ずその人の記憶に刻まれると思う。その人がまた来てくれるかどうか分からない、住んでる場所や各々事情がある。ただ、良い体験ができた場所として記憶に残っていれば、誰かにそのことを伝えるだろう。それを聞いた人が来てくれたら、私達がやってることが認めてもらえた証拠だと思う。

長くなったが、『理念』『方針』に沿ったお店づくり、営業はとても重要
それができれば自ずと売上も付いてくる。

次回は『nephew バータイム 接客の考え方』

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