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母になって、母と重ねる・・

先日、娘が短期研修で海外に出発しました。

さて予定のないこの週末、夫と息子が出かけて手が空いた時間に、なんとなく実家の母に電話。
開口一番、母の口から出たのは、
「娘がいなくて寂しいんでしょ~。」
・・あぁやっぱり、母も寂しかったんだ、と、自分を見送ってくれたいくつものシーンを思い出して、改めて胸が熱くなる。

半月ほど前から、娘の渡航準備をしながら寂しくて寂しくて。
すぐ帰ってくるのはわかっていながらも、成田空港で見送ってきた日はなんとも落ち着かず、意味もなく部屋の掃除をしたり。娘が帰る頃にはもこもこの冬服は着ないだろうと、おもむろに夜遅くから娘のセーターやマフラーを洗ってみたり。

そんなことをしながら思い返していたのは、私を幾度となく見送ってくれた母のこと。

親が思ってもいなかった全寮制の高校に入りたいと言い出した私に近所の高校のパンフを取り寄せながらも、反対せず送り出してくれた両親。自分はうきうきわくわくと高校に入学、しばらくしてから妹に、「ママが寂しがってるよ」と言われて、そんなこと考えもしなかったことをその時になって反省・・。
少し長めに帰省できる夏休みにも、学校の短期留学プログラムに参加するといい、貯金してあるから、と自ら勧めてくれた母。
大学は自宅から通ったものの、卒業すると仕事でまた寮へ。地球の裏側への一人旅も黙って送り出してくれた。数年寮生活をしてから、数年家に戻ると今度は結婚してアパートへ。そして地方へ。
「家にいつかないわね~」と私のことを言いながらも、寂しかっただろうと、つくづく思う・・

自分が親になってから、ああ、あの時は母もそうだったんだろうと、親になった自分の体験と、その頃の母を幾度となく重ねる。
気づくのが遅すぎて、親孝行が間に合ってない。


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