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3歳児持ちのママが、美容室に行かねばならないたったひとつの理由

未就園児がいる家庭の現実として、母親が美容室に行くためにはそこそこのハードルがある。
単独で自分のために外出すること自体が難しいという人も多い。
理由を大まかに分けると「子どもを見てくれる人がいるかどうか」「仕事(や家事)との兼ね合い」の2つに集約されるが、要は自分が自分の都合で出かけるために、協力者が必要なのだ。
この、「協力者を得るためにかかる労力」と「美容室に行きたい度合い」を秤にかけて、世のママたちは美容室に行くのだと思う。

私の場合、出産前から身なりにあまり気を使わない「ものぐさ」の部類なので、数カ月美容室に行かなくてもそれほど気にはならない。
ショートカットにしていることが多いため、2-3カ月もするとあきらかに「もさっ」としてくるが、まだ耐えられる。
それがさらに伸びて、前髪が邪魔くさくなりかきあげる時間と手間を考えた時初めて検討に入る。
自分で前髪を切って失敗するリスクと、美容室に行く時間の捻出。
直近のカレンダーを睨みながら、どちらがより「マシ」なのか選ぶのだ。

しかし、子どもを産んでから上がったハードルをよそに、美容室に行く頻度は上がっている気がする。
それは、写真に写る機会が増えるからだ。

子どもを産んだのだから子どもの写真ばかりが増えるだろう、と思うだろう。
子どもの写真はそりゃあ増える。
間違いなくiPhoneやSDカードを埋め尽くすだけ増える。
ついでにいうと動画も増える。

ただ、子の写真を撮っていると「あ、このシーン、この絵だと、親の存在が欲しい」と思うのだ。

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こんな具合に。
※…目を隠そうとしたらどこかのホラー映画のようになってしまった。別にこの娘は不幸な生い立ちがあったり、家に入ってきた人間を全て呪い殺したりはしない。うちのちびっこギャングである。

これは七五三の予行練習で娘に着物を着せ、家族で出かけた際の一枚。
…本当はこの写真もにっこり微笑みあう母子、とやりたかったのだ。
なぜこのトリミングになったかというと、帰宅後レタッチのためLightroomに取り込んだ写真を見て「うごおぁぁぁぁぁぁこれはお見せできないいいいいいぃぃぃぃくやしいいいぃぃぃぃ」となったのだ。

自分の髪型がもっさりすぎて。

この日は娘のポートレートを撮影するつもりで、自分はずっと撮影者のつもりだった。
それがなんということでしょう。夫の優しさで何枚かフレームイン…!
予定外…!

そんなわけで「どうしても美容室に行かなければならない理由」は「写真に写るから」という回答になる。

写真は残る。記念にずっと。
もしかしたら娘が結婚式に「幼少期の写真」として使うかもしれない。
そんなところにもっさりとした頭髪で登場出来るだろうか。いや、できない。(反語)
「おまえのかーちゃん、昔は…こう…なんかもっさりしてたんだね…」
なんて将来娘のパートナーに言われる事態は避けたい。
母は母なりに見栄を張りたいのだ。

と、ものぐさな私が美容室に行く理由。
こんなところでよろしいでしょうか。

【2021.2.18追記】
バナーの写真で素敵なおしまInstagramフォトコンテスト(enjoy 函館市 2020 賞)をいただきました。ありがたや…
詳しくはこちら
(この文章は、ぶんしょう舎の課題で作成。追記時に間違い等若干改稿しました。添削してくださった池田あゆ里さん、ありがとうございます…!)

#私が美容室に行く理由
#ぶんしょう舎


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