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能登和倉国際女子オープンテニス2024 七尾/和倉温泉を訪れて


2024 9/28~29に開催された、能登和倉国際女子オープンテニス2024。
南野陽子さん(以下、ナンノさん)のファンであることがきっかけで、9/28に開催されたダブルス決勝戦と復興記念イベント「七尾の夕べ」を観に行ってきました。
震災の影響が残る9.月末時点の能登の写真とともに、能登能登和倉国際女子オープンテニスの大会について・今年の様子について取り上げます。


・能登和倉国際女子オープンテニスについて


大会自体は2007年3月に能登地震が発生した際に佐藤直子さんが日本プロテニス協会としてできることはないかと能登町に問い合わせたところ、「テニスの町能登町で国際大会を開催してほしい」という要望が寄せられたことがきっかけとなって2007年から始まったそうです。
「国際女子オープンテニス」という名の通り、開催当初より日本だけでなく各国から選手が参加されています。※今回の審判も外国人の方でした。


また、海に面した温泉地・和倉温泉で、地元の協賛企業や地元の方々中心としたスタッフで…和倉温泉という場所で、地域一帯で開催することも重要視している印象を受けます。

今年は年初の能登地震の影響を受け現地は大変な状況に見舞われてしまい、佐藤直子さんもとても開催できる状況ではないと思われたそうですが、それでも実行委員や現地の方の声があったことで、気持ちが変わられたそうです。クラウドファンディングの力もあり開催が叶い、復興支援大会として開催されました。

※クラウドファンディングの概要/大会の詳細はこちら。
結果として、目標を上回り成立しています。私も少しばかり支援させていただきました。佐藤直子さんの大会にかけられる想いがよく分かります。

https://readyfor.jp/projects/notowakuratennis2024

私も同大会にはナンノさんアンバサダーを務められている関係で、去年2023年より行かせていただいています。
ナンノさんは佐藤直子さんと交流が深いこともあり、2016年からアンバサダーを務められています。その後、2019年まで毎年アンバサダーとしてご登場の機会あり、その後、コロナ禍等で大会開催見送り等に合わせて来られない年もあったものの、2023年より復帰され、現在に至ります。
(2016年から毎年行かれているナンノさんファンの方もいるようなので、私はまだまだです。)

・当日のレポート


和倉温泉エリアの会場と周辺の地図

今回、東京から現地まで往復夜行バスを使用。
一般的な夜行バスと比較し片道7000円前後と料金は決して安くはないですが、和倉温泉駅は電車の本数も少ないですし、直行で連れて行ってくれて非常に便利な交通手段と思います。

道路については(バス内のアナウンスで、震災による道路状況により迂回をしたり、道路がでこぼこしていて揺れる場合があります、というようなアナウンスはされていましたが)七尾周辺は大きな通行止め等は見られませんでした。

七尾駅から降り、まずは「一本杉商店街」を散策。

今年4月、ナンノさんがこちらで開催されているイベント「一本杉マルシェ」にボランティアとして参加されており、行ってみました。

https://www.hokkoku.co.jp/articles/-/1365707


「一本杉マルシェ」の会場となった花嫁のれん館周辺。


少し歩いてみると、所々に地震の影響が見られました。
当日にも倒壊した瓦屋根を撤去する作業が何件かで行われていました。倒壊している民家が何件か見られましたが、解体は市税で賄われるようです。

震災の影響で休業を余儀なくされてしまった一部の店舗については、プレハブの仮設商店街で8月より影響を開始されたそうです。

パトリア内にあり、実店舗での営業が困難になった飲食店が臨時で営む場となっている「能登屋台村」
※こちらにもナンノさんが訪問されています。

和倉温泉総湯。周りは温泉旅館が多い中、唯一の公衆浴場。
こちらも震災直後は営業を休止しており(配管が破損していた、とのこと)、3月下旬ごろから営業再開されたそうです。

しょっぱい感触がする湯が特徴

温泉旅館を通りつつテニスコートへ向かっていきましたが、震災の影響を受け、2024年10月上旬の時点ではほとんどが休業されています。斜めになった建物や、ひびが入った道路が見られました。
特に斜めになった建物は実際に目にすると衝撃的でした…

会場となった和倉温泉運動公園テニスコート。
市のHPによると、震災の影響を受け2024年10月現在は一般開放はしていない模様です。四面構造になっており、今回は北側のコートが使用されていましたが、使用されなかった南側のコートは隆起等が見られました。
そのほか、敷地内の道路や建物周辺にはひび割れ等も見られました。

午前中はダブルスの決勝戦。
真剣勝負が繰り広げられていました。

午前中はダブルスの試合を観戦。
テニスについてはあまり詳しくありませんが、終始真剣勝負が繰り広げられていました。

そして今年はダブルスの決勝戦が終わった後、復興支援イベント「七尾の夕べ」開催。

管弦楽団オルビスNOTOさんによる金管生演奏と湘南のバンドHalf Moonさんによる歌ライブの後、佐藤直子さんとナンノさんによる「ゆかいなトークショー」開催。
プライベートでの二人同士の話を聞いているような、飾らずありのままで和気あいあいの雰囲気でした。 
その中で、4月に一本杉マルシェ開催に伴い被災地訪問をされた話題も出ましたが、ナンノさんが携帯トイレを持参していかれたという話がされ、非常に印象に残ったと共に、現地の事を想った準備に心を打たれました。(私が言うのもなんですが)ボランティア活動をするうえで、善意を持って行なうからこそ「ありがた迷惑」にならない事が大切/実際に「ありがた迷惑」になってしまっている事例は多いと思います。
「真のボランティアリズムとは!?」と考えさせられた場面でした。

最後は、復興の願いを込め、佐藤直子さんが主だって「上を向いて歩こう」を全員で歌う機会を設けていただき終了。

とてもあたたかい雰囲気で幕を閉じました。

佐藤直子さんもコメントされていましたが、テニスコート上でのライブ、というのも物珍しかったですね。
テニスコートに沈む夕日もとてもロマンチック。

・大会を振り返って

復興支援大会として開催された今回ですが、コメントされた通り、(むしろこのような状況であったからこそ)開催していただいて本当に意義があった・良かったと思います。
大会と復興イベントを通じ、選手たち・関係者・観客全全員に「明日へ生きる前向きさ」が胸に刻まれ、そちらは復興の原動力にもなるに違いありません。
私自身もとてもあたたかいキモチになれた・和倉温泉という場所に対する思い入れが深まった一時となりました。

「和倉温泉」という場所で開催することを大切にしている同大会。
和倉温泉は素晴らしい場所ではあるものの、(あくまで個人的なイメージですすが石川県の中でも電車の本数も少なくアクセス面では良くない印象を抱いています。
私自身も七尾/和倉温泉という場所を知り、興味を抱いたのはこの大会を通じてになりますし、世界各国から集う選手・毎年来られている方…色々な方にとって七尾/和倉温泉を訪れ、好きになるきっかけとなる大会になっていることと思います。

選手たちも、まだ20歳前後の選手が多く、未来の可能性がある世代です。 今回出場されていた伊藤あおい選手も、能登和倉以降に行われた様々な大会において快進撃を見せられています。
選手たちに自信を持ってもらう、羽ばたく機会になっているのではないでしょうか。

直接力になることは中々難しいかもしれませんが、能登地震に対してもできることを模索し続けていきたいです。
また来年以降も大会が続いてくことを願い、その際は訪れたい/和倉温泉の旅館にも再開し次第改めてプライベートでも泊まりに行きたいと感じました。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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