2023年最後に読んだ本 『頭のいい人が話す前に考えていること』
2023年の最後に読んだ本、みなさん覚えていますか?
最近、本を読む機会も減ってしまい、何だか寂しかったのですが、年末に電子書籍で2冊購入して読みました。
『自然やせ力』Elly著 →こちらは現在実践中なので、後ほどご報告を。
『頭のいい人が話す前に考えていること』 安達裕哉著 ダイヤモンド社
今回は、こちらの本をご紹介します。
1 なぜこの本を読もうと思ったのか。
実は、年末に職場の若手とうまく意思疎通ができなかった失敗がありました。
こちらが「わかっているだろう」「わかるだろう」と思っていることが、
相手は本気でわからなかったらしい。
彼女から、直接言われるわけではなかったのですが、
自分がいないところで随分荒れていたようだったのです。
私も、結構噛み砕いて伝えたつもりだったのですが、それでも相手に伝わらなかったのはなぜだろう?
相手が悪いと言ってしまえば、それまでなのですが、
もしかしたら私の伝え方に問題があったのでは?
そんな時に、この本を見つけたので、早速読んでみました。
2 伝わっているだろうと自分本位な思考が伝えることを妨げる
この本のキーワードは、「ちゃんと考える」ということ。
人に「話す前」に、相手が何を知りたいのかを「ちゃんと考える。」
ちゃんと考えるということは、「思考の質を高める」ということ。
言ってしまえば、当たり前のことなのかもしれません。
ベテランにありがちな「そんなの、わかっているよ。」という視点でこの本を読んでみると、「なあんだ、がっかり。」と感じる方もいるかも。
でも、その「当たり前ができているか?」というフラットな見方をすると、
できていないことや忘れがちなことがたくさんありました。
情報の受け手が、そもそも情報を「受け取ろうとしない」とすれば、どんなボールを投げたとしても、受け取ってもらえないのです。
コミュニケーションって、自分と相手がいて成り立つものなので、自分本位な話し方であれば、どんな話をしても、相手に伝わらないのは当たり前だなあと、改めて感じました。
3 コミュニケーションの究極は、「相手の求めているものを、ちゃんと届けられるか。」
「頭のいい人」「頭の悪い人」などど、結構刺激的な目次になっていますが、内容は意外とオーソドックスです。
まとめてしまうと、
「頭の良さは、相手が決める。」
「相手のことを考えて、喜ばれるように、情報を渡す」というのが、
コミュニケーションの極意である。
方法は様々で、心構えの部分とか、言葉の選び方とか、話の整理の仕方とか、話の聞き方とか、テクニック的なところが色々と書いてあるのですが、その中にある
エッセンスは、「話す前に、相手のことを考える」ということでした。
今の中学生を見ていると、
「みんなの前で話すのが苦手」という子がものすごく多いです。
小学生の頃から、パソコンを使ってプレゼンテーションみたいな授業をしているはずなのに、その頃から「発表が大嫌い」という子が多い。
「経験させれば、何とかできるんじゃない?」と思っている大人。
コミュニケーションや、プレゼンが得意なあなた。
もともとあなたは人前で話すのが得意でしたか?
毎日、いろいろな相手と話をしているから、それが訓練になって当たり前になっているからできるようになるのです。
それを、経験のない子どもたちにそのまま当てはめるのは、あかんだろうと思うのです。
子どもたちに発表をさせるのなら、「話し方」「発表の仕方」を発達段階に応じて教えていく必要があると私は思います。
論理的に、相手に伝わる、わかりやすい話し方の基本を理解して、
段階を踏んでコツコツ練習すれば、少しずつ話せるようになる、そういうものだと実感しています。
もしかすると、大学生や、社会人になってまもない方も、
「話すことに自信がない」と感じている人が多いのではないでしょうか。
長く社会人をやっている大人でも、コミュニケーションはとっても難しいものです。
うまくいかなかった時、自分の方法を見直すための「チェックリスト」のように
読み返すことも良い1冊だと思います。
4 人間関係の悩みにも、「効く薬」=「話し方」
人間の悩みのほとんどは、「人間関係」
どこへ行っても、自分と合わない人って必ずいます。
どんな人とも、上手に付き合えたらいいのになあ。
私もいまだに日々悩んだりしていますが、
「話し方一つ」で、少しでも人間関係が改善するのであれば、やってみる価値があると思ったりしています。
新年、今年こそは
「コミュニケーション上手」になりたい!と思っているあなた。
ぜひ、新年の読書はじめに この本を読んでみては?