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「テキトー」は万能。適度に当て込むこと。

普段よく耳にする言葉を独自の解釈で解説している「独学言語クリエイター」です。

今回は何気なく使ってしまっている言葉「適当に」を解説していきます。そもそも、「適当=テキトー」を認識している人も多いのではないでしょうか?本来の意味は、

1.ある性質・状態・要求などに、ちょうどよく合うこと。ふさわしいこと。
 「―な訳語がない」
2.度合がちょうどよいこと。
 「―な温度」

と解説されています。

私も同じく、非常にいい言葉としてプラスに考えています。でも、「いい加減に」「興味がない」という意味として、悪い言葉のイメージがある人が多いのではないでしょうか。さらに悪化すると、よくテキトーにしといて!などを口にする人はテキトーな人、興味関心がない人、やる気がない人……だと勝手に決めつけてしまっていることもあると思います。

本来の意味をさらに深掘りしていくと、適当と言う言葉はその人との関係性、知識、スキルなどの要素も大きく関わってきていると思います。


例えば、
経験をしたことがない事にチャレンジする場合、「適当に!」と言う言葉は意味が変わってくると思います。
「まずは、テキトーにやってみようか!」と。
これはまさしく「テキトー」の意味になってしまう。

違いはわかりますでしょうか?
適当は適度に、程よくと言う意味なので、知らない事などにチャレンジするときはあくまで未経験。その状態では、適度にの度合いもわからず、程よい加減もわからない状態です。だから、適当にはできないはずと言うことになります。


次に人間関係性ではどうでしょうか?
部下と上司の会話として考えてみましょう。
上司:「この仕事を任せたいと思っているが、できそうか?」
部下:「ありがとうございます。具体的にはどのようなお仕事でしょうか?」
上司:「〇〇〇〇で、〇〇〇〇な内容だ。やったことはあるか?」
部下:「かしこまりました。経験は少ないですが、頑張ってみます」
上司:「ありがとう!サポートするから頑張ってな!」
部下:「ご迷惑かけないよう、テキトーに頑張ります!」
上司:「・・・・・・」

すごく不自然なやりとりですね。もう気づいていると思いますが、あえて解説させていただきます。

まず、
・部下は新しい仕事に対しては経験は少ない
・上司は経験値はあるが、教育のため部下に仕事を任せたい
ここから経験値がない人が経験値のある人に対して使う言葉ではないと言うこと。どのくらいが適切かを見極める経験値があってこそ「適当」にすることができる。

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さらに分析していくと、
適度にと言うことは知識から生み出せることと思います。では適度に当てはめることはどうでしょうか?知識があるだけでは、状況や内容、関係性など複雑に絡み合った状態では、「当てはめる」ことは難しい。そこで経験と言うスキルが必要になってくる。今までのケースバイケースでの体験してきたことにより、蓄積されたパターンの中から今の状況を分析し応用することで、当てはめるポイントというものが見えてくる。

この2つの経験と知識で初めて、
「適当」をいう言葉を使いこなせると思います。


簡単な言葉のようでも、すごく意味の深い言葉と私は感じています。
「テキトー」ではなく「適当」という言葉を使うためには、さまざまな経験、そしてその経験から生まれる知識から適切なものへと落とし込んでいく。

今回は、適当という言葉に対し解説をしていきましたが、これからも定期的に独自の解釈で解説していきます。

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