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圧倒的シェアを誇る業界最大手『ENEOSホールディングス』の投資タイミングは?

割引あり

『投資をもっと楽しく身近に』をコンセプトに、投資未経験の方にも参考になるような企業紹介をしていくコーナーです。

今回取り上げる銘柄は証券コード【5020】ENEOSホールディングスです。

説明不要の石油精製販売でトップの企業。石油・天然ガス開発にも強みがあります。
国内燃料油の販売シェアも約50%を占めており、国内1位です。時価総額も2兆円を超えており、日経平均株価の構成銘柄に選ばれるなど日本を代表する大企業です。

そんな【5020】ENEOSホールディングスの事業内容や現在の指標面、狙うとしたら何時か?、といった私個人の見解を交えながらお届けしてまいります。
投資判断の参考に、是非最後までお付き合いください。

それでは本題に参ります。


事業内容&業績

冒頭でも少し触れましたが、製油所での石油製品の精製、ガソリンスタンドでの販売が主な事業となっています。

他にもENEOSでんきやENEOS都市ガスといった生活インフラ事業、石油天然ガス開発、そして子会社のJX金属株式会社では半導体材料・情報通信材料を中心とした先端素材の開発・製造をおこなっています。
次世代エネルギー事業にも注力していて、再生可能エネルギー、水素等の供給設備の構築に取り組んでいます。

出典:ENEOSホールディングス


2024年期の業績は前期に比べ減収となりましたが、営業利益は大幅に改善しています。
売上減収の要因としては、低燃費やEV自動車が増加したことによるガソリン需要の減少、そして輸出数量が減少したことがあります。
一方石油化学製品のマージン(売上高から製造原価を引いたもの)が良化したことにり、利益が残る状況になりました。
そういった背景があり、営業利益は前期比で大幅な増益で着地しています。

出典:株探

有利子負債倍率は、およそ1倍前後
自己資本比率は、約30%ほどの水準です。
以前取り上げたコスモエネルギーホールディングスでも”似たような水準”であることから、特別悪いわけではありません。

出典:株探


株価&指標面

株価は現在761.5円となっていて、2018年の900円を超えられずに下落基調となっています。そしてご多分に漏れず、8月頭にあった悪夢の暴落をしっかり食らっています。その後は株価は回復基調が続いています。

出典:株探


出典:株探


PERは10.5倍、PBRは0.66倍で、長期的に株価が上昇している局面においても割安の水準に位置しています。

配当利回りは2.89%。中期経営計画では下限配当を22円としており、2020年以降下限配当のまま配当金を出してくれています。
配当性向は年度によってブレブレです。これはエネルギー産業なので仕方のない部分があります。業績が悪化すれば配当性向も高くなってしまいますから。
ただ将来的な増配を行ってくれるかどうかは、疑問符が残ります。

出典:ENEOSホールディングス

株主優待

残念なことにENEOSには、株主優待制度はありません

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