【ここで差がつく!】GPIFの第2四半期運用結果から一般投資家が意識すること
運用結果
我々の年金の一部を株式&債券などで運用し、増やすことを目的としている法人、GPIF。
正式名称「年金積立金管理運用独立行政法人」。
言葉にすると早口言葉みたいになります。
さて、そんなGPIFですが2024年度第2四半期の運用結果を報告しました。
結果は7〜9月間でマイナス3.57%(−9.1兆円)。
運用開始以降では年利4.26%(+153.6兆円)
運用資産総額は約248.2兆円
でした。
この結果を見てどう思われたでしょうか?
😠「短期間でマイナスってお金減ってるじゃん!ダメでしょ!」
😊「累計の運用上手く行ってるんだから、年金制度盤石じゃん」
このようなことが頭をよぎりませんでしたか?
こう思ってしまう気持ちも分かります。
ですがこの意見、実は意味がありません。
GPIFは以下の画像のように、全体資金の50%を国内&外国の株式にそれぞれ半分づつ投資しています。念を押すまでもなく、株式というのは値動きのする、急上昇したり暴落したりする振れ幅の大きい資産です。
しかも外国の株式にも投資しているため、為替の影響をもろに受けます。
短期間でお金が減ったのは、そういった要素があるからです。
年金制度が盤石だと思うのも少し違います。
あくまでGPIFが運用しているのは、年金財源全体の一部。
その割合はわずか10%しかありません。
あくまで年金をほんの少しだけ増やしているに過ぎないのです。
今回伝えたいことは、
・GPIFの運用は長期目線で行なっている、短期での動きはあまり意味がない
・株式での運用方針は”インデックス投資”なので、個人投資家は自信を持とう
です。
短期での動きはあまり意味がない
前述したように、株式は値動きの激しい資産です。
市場には好調なときもあれば、軟調・不調な時もあります。
増える時もあれば減る時もあります。
その資産に投資している以上、この事実は受け入れなければいけません。
短期での増減に一々ケチをつけるものではありません!
「じゃあ全額債券で運用すれば良いじゃん!」とはなりません。
実際GPIFの発足当時、ほぼほぼ債券(しかも日本国債)で運用していました。
その結果、驚くことに全く増えなかったんです!😅
日本国債の利率はたかが知れてますから増えないのも当然です。元本は保証されているんですけどね…
これでは運用の意味があまりないため、2013年から徐々に株式の割合を増やしていった、という背景があります。
一般投資家は自信を持とう
そして株式での運用方針はインデックス投資で行っています。
日本株に関してはTOPIXに、外国株に関しては全世界株(投資信託のオールカントリー)に連動するよう運用されています。
ここ数年、一般投資家の投資方針として知名度を上げ人気化している”インデックス投資”。
国の財源を任されている責任重大な機関がその方法を取り入れていて結果も出ているのですから、個人投資家(私も含めた)は自信を持って良いです。
もちろん、ここ数年市場が好調だった背景もあり資産が右肩上がりに増えてきた、そういう側面もあります。
今後どうしようもない不景気が来たら、増えていかないどころか資産が減り続ける。そんな未来がくるかも知れません。
ですが、インデックス投資とはそういう苦難の期間を耐え忍んでこそ平均的なリターンを得られる手法です。
GPIFもそのことを重々理解しているはずです。
目先の利益を追求して目移りするのではなく、長期目線で軸をハッキリさせて、病める時も健やかなる時も全部受け入れる、そんな気持ちで投資を続けていきましょう!
まとめ
今回はGPIFの第2四半期の運用結果、そしてそこから得られる学びについて共有させていただきました。
重ねて書きますが、GPIFが取り入れているインデックス投資は鬼ホールドすることで初めて平均的なリターンを出すことができます。(あくまで過去の統計上での話になるのですが)
とはいえ資本主義が根底からひっくり返るくらいのことがない限り、この前提が覆るような状況は起こらないと思います。
個人投資家のお手本になるような運用を行なっているGPIF。
定期的に運用結果であったり方針を注視することで、一般投資家として経験値やレベルが上がっていくと思います。
すでにインデックス投資を取り組んでいる方は、今の行動に自信を持って継続していきましょう!
以上何か一つでも参考になっていただけましたら幸いです。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。
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