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株価3分の1に暴落!佐川急便の「SGホールディングス」の投資タイミングは?

『投資をもっと楽しく身近に』をコンセプトに、投資未経験の方にも参考になるような企業紹介をしていくコーナーです。

今回取り上げる銘柄は証券コード【9143】SGホールディングスです。

企業名で言われてもピンと来ないかもしれませんね😅
配送でお世話になっている方も多い佐川急便のグループ親会社です。
佐川 Sagawa グループ Group の頭文字を取り、SGホールディングスと名付けられました。

そこで今回は【9143】SGホールディングスの事業内容や現在の指標面、狙うとしたら何時か?、といった私個人の見解を交えながらお届けしてまいります。

ご自身の投資判断の参考に、是非最後までお付き合いください。

それでは本題に参ります。


事業内容&業績

事業内容

宅配や企業間の運送を主に行なっており、大型家具や家電等の 組み立て・設置、大型特殊物の移動など、輸送に関わるさまざまなサービスを展開しています。

そのほかにも荷物を管理する倉庫を国内外に持っており、船舶・航空機・車両などによる国際輸送・通関を始め、域内における輸送手配まで幅広い運送に対応しています。

業績

業績としては2022年期に過去最高の売り上げ&利益を叩き出しています。
コロナ禍でEC(Amazonや楽天などのネットショッピング)が好調だったためです。

しかしその後は、日本での物価上昇や実質賃金の減少による買い控え、アメリカの消費者マインドの低下などにより減収&減益となっています。

出典:株探

四半期決算を確認すると、前年同期比で売り上げ&利益共に増加しています。
後述しますが、2024年問題に向けた対応をしていたことが功を奏しています。

出典:株探

有利子負債倍率(利息のつく借金をどれくらい持っているのか?)0.21倍
自己資本比率61.1%となっています。
堅牢な財務状態だと言えます。

出典:株探

2024年期の販管費(販売費及び一般管理費)は、約647億円。月ベースで換算すると約54億円の固定費がかかっています。
直近の第一四半期決算時点で、1年以内に返済しなければいけない負債(買掛金や未払金、借入金など)は約2,600億円あります。

第一四半期時点で現預金を約1,467億円持っています。
仮に売り上げが0になる事態に陥った場合、固定費の面では27ヶ月(2年以上)持つ計算ですが、返済や支払いが必須な税金等のお金を支払った場合資金繰りが厳しくなる、そんな状態です。

※配送業という業種上、ドライバーさんへの給与(人件費)は原価に含まれてしまうため、固定費としてみたらもっと膨れ上がります。
しかし、運送業はもはやインフラと言っても過言ではないため、運送が急に滞る=一気に売り上げが0になる事態はとてつもない自然災害が起きない限り、想定しにくいです。
ただし、気に留めておいた方が良い視点だとは思います。

株価&各指標面

株価は記事作成時点で1,560円
長期で見ると約2年前につけた高値3,440円から下落し続けて約3分の1にまで下落しています。

出典:株探


PER
15.1倍PBR1.76倍とやや割安な位置にいます。

配当利回りは3.33%
配当方針は中期経営計画では「連結配当性向30%以上・前年からの増配を目指す」と明記されていて株主還元に積極的である印象を受けます。
コロナ禍だった2020年期も配当金を出してくれていた点は好印象です。
しかしコロナ禍はSGホールディングス(物流&運送業)にとって、幸いにも業績に追い風でした。いわゆるコロナ特需の影響が大きい背景があります。

今後、同企業にとって逆風(リーマンショック級の景気後退)が起こった場合、配当金を維持できるのか?その点については慎重に見極めなければいけません。
※SGホールディングスが上場したのが2017年のため、それより遡った配当金支払いのデータがありません。

出典:SGホールディングス
出典:IR BANK


株主優待

SGホールディングスは株主優待を実施していません。

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