牛丼チェーン店すき家を展開する「ゼンショーHD」の投資タイミングは?
『投資をもっと楽しく身近に』をコンセプトに、投資未経験の方にも参考になるような企業紹介をしていくコーナーです。
今回取り上げる銘柄は証券コード【7550】ゼンショーホールディングスです。
説明不要かと思いますが、牛丼チェーン店「すき家」のみならず、「なか卯」「はま寿司」、ファミリーレストランチェーン「ビッグボーイ」「ココス」、最近買収した「ロッテリア」など多くの外食チェーン店を展開しています。
実は中国や東南アジア、中南米といった海外にも店舗拡大しており、グローバルな売上構成になっています。
そこで今回は【7550】ゼンショーホールディングスの事業内容や現在の指標面、狙うとしたら何時か?、といった私個人の見解を交えながらお届けしてまいります。
ご自身の投資判断の参考に、是非最後までお付き合いください。
それでは本題に参ります。
事業内容&業績
事業内容
冒頭でも紹介しましたように「すき家」を筆頭に多数の外食チェーン事業を主として、4本柱の事業構成となっています。
国内外食事業…牛丼チェーン「すき家」をはじめ、ハンバーグ、パスタ、和食、焼肉などバラエティ豊かなレストランと回転寿司、うどん、ラーメン、コーヒーショップなどのファストフード店を展開
海外外食事業…「すき家」のグローバル展開を積極的に進めていて、その国の安全で安心な食のインフラを育て、その地域や国の人々の生活を豊かにすることを目標にしています。
小売事業…仕入、物流、資金、人的対応などあらゆる面でグループシナジーを最大限に活用しながら、安全・品質・価格にこだわり抜いたスーパーマーケットチェーンを展開しています。
介護事業…高齢者住宅、有料老人ホームを運営。人生の第四楽章を迎えた方々が、楽しく安心して生活できるよう、おいしく安全な食と快適な住環境を提供しています。
業績
業績推移としては年々増収しており、2024年期は売上高&利益共に過去最高を達成しています。
2025年期予想も強気見通しとなっており、売上高&利益共に過去最高更新を目標にしています。
コロナ禍は流石に減益していましたが、それ以降は堅調に業績拡大しています。
先月発表された第一四半期決算では、営業利益こそ前年比を下回ったものの、それ以外は過去最高を叩き出しています。
事業活動が堅調であることが伺えます。
経常利益進捗率も27%台となっていて、これから伸ばしていけるのか?ちゃんと達成できるのか?は心配ではありますが、まぁまぁ良い水準だと思います。
ここ数年、財務体質に手を加えていて、有利子負債倍率(利息のつく借金をどれくらい持っているのか?)は年々減少しており、8月現在では1.19倍。
自己資本比率は30%となっています。
財務的に懸念要素はあるのですが、改善途中であることを考慮すると頑張って欲しいところではあります。
株価&各指標面
株価は記事作成時点で7,759円。昨年11月ごろの高値9,274円から下落トレンドを形成していましたが、反発上昇しています。
反発したタイミングが令和版ブラックマンデー(8月5日)以降の決算発表のタイミングでした。
※上昇要因として考えられることは後述します。
PERは32.9倍、PBRは5.19倍と割高に位置しています。
配当利回りは0.90%。
配当金の推移は、実はコロナ禍だった年でも配当金を出している企業です。(正直驚きました)
少しづつですが増配も行っており、2024年3月期には増収増益になったことから当初予想より5円増配の25円(合計50円)になっています。
2025年期はさらに増配予想で、35円(合計70円)となっています。
ですが、赤字決算を発表した2015年に無配転落しているため、手放しで喜べない企業になります。今後赤字を出してしまった際は、2015年同様もしかしたら減配&無配になってしまうかもしれない、そういったことは頭の片隅に入れておいた方が良いでしょう。
調べた限りでも配当金に対する会社方針が見当たらなかった為、尚のこと注意が必要です。
株主優待
気になる株主優待の内容は、グループ店舗で使用できる汚職事け…失礼しました。お食事券がもらえます。
最低保有年数とかは無く、指定の期日までに1単元(100株)以上保有していれば、株主優待をゲットできます。
そして、300株以上保有していれば、「レトルトのすき家 牛丼の具10食セット」や「トロナジャパン ピッツァ 6枚セット」などの代替品として受け取ることも可能です。
グループ店舗限定とはいえ、使えるお店を選べるのは魅力的です。
「一枚は「すき家」で使って、もう一枚は「はま寿司」で使う」といった具合に、小回りの効く使い方が出来るのは良いですね!
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