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ド安定高配当株『KDDI』に悪材料

2024年11月1日、通信企業大手の「KDDI」が第2四半期決算を発表しました。

内容としては、可もなく不可もなくといった感じで、本業の通信事業は好調。増収・増益を達成。
auじぶん銀行やau PAY カード会員数増加、auマネ活プランの推進などの施作によるau経済圏の拡充。その結果au解約率も低下しています。

しかし経常利益が減益になっています。
この要因は為替差損や子会社・関連会社の組織再編に係る一過性影響によるものです。
為替に関しては今後の動きは全く予想はできませんが、長期的、少なくとも今期中の業績への影響は軽微になると思います。

ではタイトルの”悪材料”とは何か?
それは「政策保有株の売却」です。

KDDIの大株主である「京セラ」。KDDI前身の第二電電時代から関わりの深い企業です。
※創業者がどちらも稲盛和夫さんのため。

そんな筆頭株主である京セラが10月30日、保有するKDDI株の3分の1程度を今後5年間で売却すると発表。
売却額は5000億円規模を見込んでおり、設備投資や技術開発の資金に充てる予定。
京セラがKDDI株の大規模な売却を行うのは初めて。
との報道がありました。

出典:読売新聞オンライン

保有株の売却は一気に行うものではないため、急激にKDDIの株価が下落することはないと思われますが、長期的には株価にはマイナス要因です。

トヨタ自動車もKDDIとの持ち合い株解消に動いており、直近では今年5月に2%(当時約2000億円分)売却すると発表しました。
今後も多くの企業でこの動きがトレンドになることが予想されます。

そんなKDDIですがポジティブサプライズ?を発表しています。
2025年3月31日に1対2の株式分割を実施します。
それに合わせて発行済み株式総数の1.39%に当たる2800万株・1000億円を上限とする自社株買いも決議されました。
株式分割は若年層を中心とした個人投資家の資金流入が期待できるため、株価にはプラス材料です。

KDDIは優待も魅力ですし、高配当銘柄であるため以前から人気でしたから、1株が安くなることで敷居が低くなるのは新規で買う&資金が限られている投資家にとって嬉しいはずです。

しかし自社株買いも株式分割もまだ先の話ですので、今は業績や地合いを注視してエントリータイミングを見定める時期だと個人的に考えています。

以上何か一つでも参考になっていただけましたら幸いです。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。

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なおモン
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