交流会

交流会で気づいた先入観の怖さ#理想のマネジャーってなんだ

先日、サイボウズの本制作プロジェクトコミュニティの交流会に参加した。
一言でふりかえると、サイボウズ副社長の山田 理さんを囲んだキャンプファイアだったと思う。

私は文章が苦手で、簡潔に表現する技量も足りない。でも、この貴重な体験の気づきや感想を残しておきたいので、今の私の言葉で言語化してみます。(2517字)

キャンプファイアのような交流会
主旨は交流会で、大半の人が初対面。静かな雰囲気で自己紹介からスタート。この日集まったのは、働く環境や職種、経験も異なる11人。

共通するのは「これからのマネジャー」のことを考えていて、経験が浅くてもできそうと思ってもらえる本を誕生させたいという想い。

自己紹介が一巡すると、初稿を読んだメンバーからの質問タイム。
1つ1つ真摯に答えて下さる山田さんの熱が伝播して、アルコールが入ったメンバーも真剣モードに。
本音の話し合いが続き、いつの間にか予定時間を超えている。それでも考えるのをやめる人はいない。3時間半が短く感じた。
当日は気にも留めなかったが、山田さんは真冬の2月に半袖で、誰よりも熱い人だった。

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ミイラ取りがミイラになる
私は、前回の読書会からコミュニティに参加させていただいている。

今回の交流会は、初稿を読んで山田 理さんに聞いてみたいことを1つ考えてくるという課題があった。

Q.なぜ、この課題が出されたんだろう?
本で伝えたいことが伝わっているかどうかを確認したい。
もし、うまく伝わっていないことや適用できないケースがあったら、どういう伝え方をすれば(HOW)、伝えたいことが(WHAT)、想定読者のマネジャー(WHO)にうまく伝わりやすいかを再検討したいから、この課題なのかもとしれないと推測した。

そこで私は、読書会で出てきた意見(モヤモヤ感)の原因を追究しようと、初稿だけでなく文字起こしブログSNSCybozuDaysの聴講メモなどあらゆる情報ソースを読んだ。山田さんにお目にかかれるのが楽しみで、1週間前からワクワクと緊張で当日を迎えた。ついに私の順番がきて、思いきって次の質問をした。

Q.しくみが変わらないと、結局マネジャーは辛いままなのではないか?
山田さんは『しくみを変えながら、並行してザツダンやブログといったチームマネジメントを繰り返されてきた』とCybozuDaysで仰っていた。
しくみと並行で取り組まないと、マネジャーの大衆化は難しいのでは?

山田さんの返答は
A.『経営に携わる人向けに話す時は、経営者ができることを話す。誰に向けて話しているかによって、内容を変えて話している。
経営者向けとマネジャー向けの言葉を混在させているのでは?
マネジャーは、会社のしくみを変えることはできないから、しくみが変わらなくてもマネジャーができることを本に書いている。』

私は、集めた情報を切り分けしないで、ごちゃまぜにして考えていた。
誰に向けて発信されている言葉なのか?を意識しないまま、無意識のうちに先入観を作り上げていたのだ。ミイラ取りがミイラになっている。
やみくもに情報を集めた結果、迷路にはまっているだけの私、痛すぎる。

そんな私に山田さんは、たった数分の会話の中で私の盲点を発見して、
伊藤羊一さんの著書『1分で話せ』をおすすめして下さった。

後日、初稿を読み返すと、交流会で議論した内容が散りばめられていた。
何度も読んだのに、本文が消化できてなかったことにハッとした。

交流会をふりかえって私が考えたこと
Q.本に何が書かれているのか?なぜ、山田さんなのか?
A.会社のしくみを本質から理解されている山田さんだからこそ
マネジャーに関して私たちが誤解しやすいことが見えていて
・しくみが変わらなくてもマネジャーができること
・しくみをうまく使えばマネジャーが抱えなくて済むこと

を洗い出して切り分けることができる。

会社の危機の中で全体の立て直し業務をしながら(イレギュラー対応多い)
山田さんが取り組んだチームマネジメントは、
・限られた時間でマネジャーがおさえておくポイント
・マネジャーじゃなくてもメンバー同士でできるようなしくみ

を考えて、限られた時間でやってきた方法だ。

だから、山田さんの言葉は理想論ではないし、悩めるマネジャーのヒントになる。それで、山田さんが本を作るのが適任なんだっ!とつながった。
私がこれから意識すること
・情報に触れる時は、誰に向けて発信されている内容かに目を向ける
・集めた情報は、切り分けて論理で紐づけてアウトプットする
・理解できたと思う時ほど自分を疑ってみる
・私は経験則や先入観に捉われやすい傾向がある
・自分の既成概念に気づきたい時は、背景が異なる人と話す機会を増やす

感想
初対面のメンバーが多くても、本音で議論ができたのは、1人1人が当事者意識で参加していたからだと思う。
同じ空間にいた11人が、どんな意見もスルーしないで受けとめていて、こういう姿勢がお互いの考えを認め合うことなのかもしれない。
制作本にフォーカスする場で、私の盲点を発見して解決法まで提示してくださり、貴重な時間をありがとうございました。

自分の既成概念に気づくには、外の世界と接して、対話の中で様々な考え方や価値観を知ることが1番の近道だと思った。交流会の中で、社内の名前の呼び方が話題に上がったのだが、私は、〇〇さん付けの職場経験しかなく、それがデフォルトになっていた。数人のメンバーは、役職名で呼んでいるので〇〇さん付けが不思議だと話していた。
職場や家庭など閉鎖的な環境にずっといると、習慣が既成概念のようなものを作りやすいのかもしれない。今は、ネットやSNSでいろんな考え方を知ることができるが、意識しないと私のように迷路にはまってしまう。実際に対話しなくても、深く考えて言語化されたものと対峙できるツールがあることを思い出した。・・・それは本だ。

新しい時代を迎える春に産声をあげる山田 理さんの本は、マネジャーに対する先入観や既成概念を取り払う本になるかもしれない    
   
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