見出し画像

閑話 2(影響を受けたもの的な)

案の定、更新がゆっくりペースになってます。
(すみません、趣味みたいなもんなので…。)

ただいま私の本業が繁忙期真っ只中で
時間感覚が少しおかしな事になってます。
前回の投稿から
もう3〜4ヶ月くらい経ってる気も
しなくもないけど
まだ1か月くらいなんですね!
濃いめのお仕事ライフを送っていたので
うっかり長く感じてただけみたい。
なんだか少し得した気分。(そうか?)

って、私のことなんてどうでもいいですね。
でもまぁ、どうでもいいついでに、
今回の記事もちょっと横道に逸れて
どうでもいい(?)閑話なんかを。
もし続きを期待してくれていた方がいたら
ごめんなさい。。。
よかったら、でいいのでお付き合いください。

さて、前回WADAが『Neo』での
恵まれた(?) DJ生活の中で
音楽的理解を深めていったという話を
投稿しましたが、
ちょっとこのあたりの補足でも。

先の投稿を反復することになるのですが
彼が勤めたディスコ
『Neo Japonesque』の客層は
主にヨーロッパ系の外国人が多く、
年齢層はバラバラ。
必然、求められる選曲も幅広く、
その時期のトレンドを押さえておくのは勿論、
古い曲の知識も必要とされます。

そんな環境下でDJする中で
彼が新旧の楽曲の繋がりを意識し
それぞれの曲の背景を探り始めるのは
自然な流れでもあったのですが、
その行動にリンクするかのように
当時出現した音楽の中にも
それを意識させるような
流れがあったそうです。
(まー、彼の意識がそっちに向いたから
そこにひっかかったのかもですが。)

時は80年代半ば。
70年代終わりにシンセやドラムマシンなどの
進化により出現した
エレクトロニックな“新しい音楽”
つまりニュー・ウェーブなどの流行が
ひと段落したあたりで、
この流れに逆行するかのように
UKのアーティストを中心に
古い音楽、R&BやJAZZ、SOULなどの
Motownあたりからのブラックミュージックに
回帰するかのような楽曲が
多く発表されました。

SOULやJAZZの要素を取り込んだ
The Style Councilのアルバム『Café Bleu』や
Stevie Wonderが参加している
Eurythmics「There must be an Angel」
等々。

彼はこれらに影響を受けて、
さらに80年代後半、
James BrownやCurtis Lee Mayfield等の
過去の音楽を再評価したレア・グルーブへ、
そして、よりクラブ・ミュージックに特化した
アシッド・ジャズへと興味を移していきます。

ちなみ彼が好きだった曲は…

Curtis Mayfield - Pusherman

A Man Called Adam - Before you know it

Galliano - frederick lies still

あたり。

そして、彼はこの頃に受けた影響を下地に
その後も様々なものに影響を受け、
これは本編の方で書くことになると思いますが
89年頃から制作し始めた自身の楽曲にも
その影響を垣間みせることになります。

彼が98年にHeigo Tani氏とのユニット
〈Co-Fusion〉名義で発表した
『Co-Fu』が判りやすい例ですね。

co fusion - strutin

新しいものを求めては
回帰(再評価)を繰り返すという流れは
音楽に限らず何にでも起こりうる現象ですが、
彼の内部でもそれは同様に繰り返され、
現在も続いてています。

ここ数年、過去の曲をよく
DJセットの中に取り込んだり
80年代半ば頃(つまり今回の投稿あたり)の
ニュー・ウエーブの曲を中心に構成した
MIX CDを作成したりしていますが
それは、過去を懐かしむのではなく
再評価、そして温故知新の作業に
近いように思います。

しばしば、彼のプレイを聴いて
「新しいものをかけるかのように
古い曲をかける」
という風に言われたり、
彼のかける過去の音楽に初めて触れ
新鮮さを感じてくれる人たちに出会いますが
それは、“再評価”でもあり、
微力ながらもそのきっかけを
つくることができた(かも)
という点で嬉しく思います。

少し前は敢えて、
過去のイメージから逃れるように
古い曲をかけるのは避けていたようですが
再認識という免罪符が彼に古い曲をかけさせ、
そのことでまた生まれる
(かもしれない、だといいな)
新しい流れが個人的には楽しみでもあります。

もちろん、それはDJでのプレイだけでなく
楽曲にも影響しています。

間もなく日本発売されるdirreta 03の
「the blue door」や「turn」のリズムの中にも
当時影響を受けたものの
エッセンスが取り込まれているそうです。

って、ここで出でくる新譜の話題(笑)
あはは。告知みたいですね
うん、でも告知。告知。

正直にいいますと、結構前からこの文章は
半分くらいまで下書きしてたんですけど
いきなりリリースのタイミングが
近くなったので
途中から告知につなげようとして書きました。
ここまで読んで告知かよー!怒!
ってなった方、すいません!

もう告知ついでに、
興味の湧いた方はその辺の背景も想像しつつ…
ちょこっと聴いてみてもらえたら幸いです。

dirreta 03 - the blue door
dirreta 03 - turn

って感じで。今回はこの辺で。

もう少し私の繁忙期は続きそうで
更新の頻度は空くかもしれませんが
次こそは DISCO編[第2期③]を
書きたいと思ってますので
どうぞよろしくお願いします!

次は告知はしません!(たぶん。)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?