何なんw接近遭遇から1年
7月下旬になった。
風さんを知って、1年になる。
この文章は私のごくパーソナルな体験によるものなので、
読んで何の得るところもないと思われる向きもあるかもしれないことを
予め、お伝えしておく。
さて、
その記念すべき日を、漠然と7月下旬というだけで、日付を覚えていない。痛恨のミスだわ…
その日、用事に向かう車のカーラジオから「何なんw」が聞こえてきた。
曲紹介のDJが「岡山弁で歌ってる」と言ったので、
ネイティブ岡山人の私は、へえ、と思って、いつもより少し注意して聞いた。
衝撃だった。
J-Pop や R&B を好んで聞いてこなかった私には
衝撃の音だった。
もしかすると「岡山弁」以上の衝撃だったかもしれない。
まず、R&B って、Hip-hop って、こういう音楽だったの!という驚き。
ラジオで上っ面流して聞いていたマイケルやマライヤや、アーティスト名も曲名もよく分からないあの曲この曲、
そういうのとはどこか根本的に違う。
ジャズも、ブルーズも、クラシックも含んでいて、プログレッシブロックの香りさえする!
単純なAメロ、Bメロ、サビ、という構成でもない。
(2番がゼッタイ、どこか変えてある。)
未だに、風さんの音楽が R&B と分類されると、違和感を感じてしまう。
ともかく、そういう音への驚きに加えて、
歌詞にも驚いた。
私、恋愛ものは、歌も映画も苦手。
J-Pop やいわゆる流行り歌は、私にはピンと来ない恋愛の歌ばっかりで、
辟易。
それが、「何なんw」はどう聞いても恋愛の歌じゃない。
♬ あの時の涙は なんじゃったん ♬
すぐにわかった、「あんた」に呼びかけている「わし」のこと。
風さんが言うハイヤーセルフだってこと。
ハイヤーセルフ
という言葉ではないけれど、
そういう存在の感覚、私にもあったから。
この人、ハイヤーセルフ(または内なる声、または神さま、または理想の自分、または…ああ、どっちでもいい、好きな方呼んだらよろし)のことを知ってるんだ!
というのが一番の驚きだった。
藤井風という名前を知ったのは、それから何日も経ってのこと。
ラジオで出会ったその日は用事が重なり、その頃は在宅の仕事も立て込んでいて、
アーティスト名も曲名もうろ覚えだったので、調べる余裕がなかった。
数日後、時間に余裕ができて、幽かな記憶を頼りに調べて行き着いたのが、
藤井風。
それから一気に風沼にダイブ。
大気圏突入の勢いで。
まず、8月初めに Help Ever Hurt Never を購入。
それからの1年、
YouTube や過去のツイートを漁り、
音楽性と、ピアノのテクニックと、歌声と、手と指に始まる外見の魅力と、さらには人間性にすっかり魅了された。
その挙句、
ブログを始め、ツイッターを始め、20年以上放置していたピアノにさわり始め、弾けもしないオフィシャルピアノスコアを購入し、あんまり似合わないから外に着て行ったことがなかったTシャツを着てお出かけし、これまであまり聞かなかった R&B や Hip-hop が好きになり…
還暦を少し過ぎた私だが、新しい世界がどんどん広がっている。
全部、風さんをきっかけにして。
この1年、風さんを聞かなかった日は1日もない。
誇張でも何でもなく、正真正銘、1日も。
それなのに、全く飽きることがない。
こんなことは初めて。
この文章を書いていた7月26日、
風さんがこんなツイートを。
なんてタイミングで「飽きられたら」なんて言うの!
飽きるわけないじゃん!
と私は叫んだ。
なぜ、飽きないんだろう、まじで??
この謎を解明するためにも、まだまだ風さんから目も耳も離せない。
謎が解明できるとは、実は期待していないのだけれど。
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