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「日本の食料自給率を上げたい。」JUNGLE BREWERY(ジャングルブルワリー)の裏にある島袋尚美の密かな願いを綴ります。


初めに


こんにちは、島袋尚美です。
お盆休みも明け、皆様いかがお過ごしでしょうか。

実は、先週土曜(台風翌日、、!)にジャングルブルワリーのイベント(「BEAROOD ORANGE(べアッドオレンジ)」を提供させていただきました!)を開催させていただき、今回も100人近い方々にお越しいただきました。

本当にありがたい限りです🤗

今日は、そんなJUNGLE BREWERY(ジャングルブルワリー)代表である私がジャングルブルワリーにかける密かなる願いを、綴らせていただきます。

なお、以前も下記の記事にてジャングルブルワリーの想いを綴らせていただきましたが、今回はこの記事の内容をさらに深掘りした内容となります。


若干お堅い話になりますが、どうぞお付き合いくださいませ、、、。

日本の農家が、減りつづけている

出典:BASFジャパン株式会社 "minorasu" HP  https://minorasu.basf.co.jp/80466

よく言われていることですが、日本の農家が年々減り続けています。

なんと、たった23年前の2001年から見ても半分以下になっています。

平均年齢は63.2歳(2005年)から66歳超(2020年推定)へと高齢化。

それに加え、TPP [※1]による海外農産物との価格競争により、「儲からない」仕事になりつつあります。

※1「TPP(Trans-Pacific Partnership)」とは、太平洋を取り巻く国々からなる「環太平洋パートナーシップ」の略称
農林水産分野の全2,594品目(注)のうち、およそ8割(2,135品目)の関税が撤廃され、自由化が進みます。そうなれば、外国産の安価な農産物が市場に出回るようになります。

食糧自給率も減り続けている


農家さんの数と同じように、減少を続けているのは食料自給率です。

出典:NHK サクサク経済
https://www3.nhk.or.jp/news/special/sakusakukeizai/20200824/341/


緩やかに、でも確実に食料自給率(表はカロリーベース)が減り続けている様子がわかります。毎日食べているカロリーの、3分の2は海外からの食品に頼っている状態です。

自給率が減ると何が困るのか?

ここでみなさん、「自給率が減ると何が困るのか?」
気になりませんか?

私が考えるに、自給率が減って困ることは
「外交における弱みが増える」と
「有事の際に食糧危機になる」

だと思っています。

一つ目は、諸外国から「あなたの国(日本)は私たちのこの食糧が輸入できなくなると困りますよね?」と弱みを握られている状況だと言うことです。そのカードを使って他の交渉が他国に有利に進められることは多々あるケースだと思います。

二つ目は、有事の際の食糧危機。有事とは戦争だけではなく、具体的に以下のように多岐にわたるケースが考えられます。

三菱総合研究所 「食料自給率と安全保障」より
https://www.mri.co.jp/knowledge/column/20240605_3.html

このような、国家と食料自給率の関係性を考えた時、安全保障の脅威と捉えることを「食糧安全保障」と言います。

生まれた時から食べ物に困った経験があまりない戦後生まれの日本人にとって、食糧供給が逼迫する事態など想像しにくいかもしれませんが、お隣のロシアとウクライナの戦争では実際小麦の全世界への供給量が減り、問題になりました。日本人にとっても無関係の話ではないのです。


食糧安全保障を進めるには


このように、国際政治経済の観点から見て、食料自給率は安全保障とのからみすらもある事案です。

解決策はさまざまな論文や学会で議論されていますが、大枠としては

・日本の農業のAI技術や品種改良を進め競争力を上げる
・第六次産業(農作物の加工品)を広げる
・農作物のブランド化を進める

・優れた農業従事者の育成
・日本の農産物の国内消費量を上げる

などが挙げられています。


JUNGLE BREWERY(ジャングルブルワリー)ができること

我々ジャングルブルワリーは、日本の農家さんの廃棄される予定だった果物や、傷がつき売り物になりにくい果物を使っています。また、高齢の農家さんが手の届かない高所になった果物などを取りに現地に赴き、取らせていただいたこともあります。

そんな果物を使い、クラフトビールという全く新しい姿で生まれ変わらせる。

そこには、その果物の色や香りの魅力の再発見につながり、将来その土地の新たな特産品となったり、新たなブランド農産物の誕生のきっかけになる可能性もあるのではないか。我々は真剣にそう思っているのです。

微力ながら、日本の農産物のブランド化、第六次産業の拡大に貢献できたら。国家規模で見るととても小さな我々の活動ですが、ビジョンをは大きく。日本を元気にしたい想いで今日も活動します。

島袋尚美 ジャングルブルワリー ブラッドオレンジ
最新作で使用した佐賀県 山内柑橘農園産ブラッドオレンジ

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