以前勤めていたIBM社のAIテクノロジーについて、ちょっと調べてみました!
はじめに
こんにちは!
最近、我が社のシステム部門の動きが活発化しており、日々勉強に追われている毎日です。そう、今はその片鱗も見当たらなくなってしまいましたが、私はもともとシステムエンジニアとして働いていた経歴があります。
当時は日本IBM社のデータベースエンジニアとしてエンジニアのスタートを切り、慣れない用語や仕事ができすぎて神様のような先輩に色々教えてもらいながら日々格闘していました。
今日は、そんな独立前の私を育ててくれた「IBM社」と、最近興味がとてもある「AIテクノロジー」について話したいと思います。
IBMのAI歴史
IBMといえば、昔からテクノロジーの巨人として知られていますが、実はAIの世界でもなかなか先駆け的な存在として有名なんです。「ん?IBMとAI?」とピンとこない方も、「Watson(ワトソン)」というAIを聞いたことはありませんか?
まず、IBMのAI開発の歴史について。IBMがAIに本格的に乗り出したのは、実はかなり前のことで、1960年代にはすでに「SHRDLU」というプロジェクトがスタートしていました。これは、自然言語処理に関するもので、コンピュータに英語の指示を理解させる試みでした。
その後、1980年代には「エキスパートシステム」と呼ばれる、自ら学習し判断を下すシステムが台頭してきます。これが、以降のAI開発に大きな影響を与えていくシステムです。
そして、2011年にはIBMの「Watson」が登場し、一躍有名になりました。アメリカのクイズ番組『Jeopardy!』で人間のチャンピオンに勝利したときは、世界中が驚きました。私も当時ちょうどIBMに所属していたので、一時期は 社内はWatsonの話題で持ちきりだったのを覚えています。Watsonは、膨大な情報を解析しながら、質問に的確に答える能力を持っていたため、医療やビジネスなどさまざまな分野での活用が期待され、その後も進化を続けています。
今後のIBMのAI戦略
さて、今後のIBMのAI市場での戦略はどうなっていくのでしょうか。IBMはAIをただのツールとしてではなく、ビジネス戦略の一環として位置づけています。クラウドサービスとの組み合わせて、AIを業務に組み込んでいくといったアプローチが進んでいます。最近のトレンドを見ていると、AIはデータを駆使してビジネスの意思決定を支援するだけでなく、効率化やコスト削減にも貢献しています。IBMは、特に「AI for Business」というカテゴリーに注力していて、企業が自社のデータをどのように活用できるかを探求しています。
例えば、医療分野では、IBM Watson Healthが躍進していて、電子カルテの解析や病気の予測に活用されています。このように、特定の業界ごとにAIを適用することで、各分野のニーズに応えているのがポイントです。
また、サステナビリティや社会的責任を意識した「AI for Good」というプログラムも注目されています。気候変動や災害対応などの環境問題の解決や社会的な課題に取り組むためのAI技術を活用することで、持続可能な未来を目指そうとしています。
おわりに
私も最近ではAIを使って仕事をすることも少しずつ増えてきましたが、IBMに所属しているときに同じフロアで仕事をしていたAIチームの皆さんにから、「当時もっと色々質問して勉強させて貰えばよかた、、、!!」と後悔することもしばしば、、(笑)
前線の皆さんのようにガチガチのプログラミングはもちろんできませんが、これからも世の中のテクノロジーの進化を生活に取り入れ、少しでも事業を通じて世の中に貢献する幅を広げていければと思います。