
めぐりあい、ご縁、そして恋の記憶に浸る・・・愛の讃歌
最近、恋をしていますか・・と
突然問いかけると、一瞬、ドキッとして
次に照れくさい顔をする・・・
恋の話になると、その人が放つ気配が変わる。
ステキな秘密を見てしまったようで、
なんとも言えない喜びが胸の中に広がる私は、
性格がいいのか悪いのかわからない。
色気のある話が自分のそばから消えている。
これは周りがみんな、
ことごとく高齢化したせい?
よくない、実によくない、きけん!
昔、金曜夜10時は『恋のドラマ枠』
そこで描かれる恋は、健全よりはむしろ、
許されぬ恋、昔の恋人との再会、
その他もろもろ、
壁のある恋ばかりが復活した時間。
主婦が病んでいたのかしら。
それとも飢えていたかしら。
青春時代も過ぎ、社会進出をすると、
諸々の活動の責務の陰に、
恋の話は消えていく。
でもね、
じぶんにとって特別だと感じる人と出会うと、
人生は理屈じゃないものに突き動かされます。
そして仕事より、勉強より、貴重なものが
心身に刻まれますのよ。
今日はわたし、
どういうわけか、
恋を語りたいひとに・・・なっております。
そこで今日は、
恋の命題、その1。
『縁がある男女は、赤い糸のようなもので本当に繋がっているのか』
そこへの答えは・・・・・
わかりません!
でも、こんな映画がございます。
画像を貼れない愚かな私をお許しください、
『恋に落ちて』という映画。
ロバート・デニーロとメリル・ストリープ。
世紀の名優共演で公開されたにもかかわらず、
それほどの大ヒットにはならなかった映画。
とは言え、恋愛映画の名画として、
今もアマゾンプライムなどで見られます。
80年代のNYで、
建設会社に勤める妻子ある男性と、
医者の夫を持つ女性の恋。
いわゆる許されぬ恋が実るかどうか、
という映画です。
この二人は、ごく真面目に家庭を大切にしている善良な人ですが、
既婚者ですから、
ほかの誰かと愛し合うことは許されず、
苦悩しながら別れへと話は進んでいきます。
この映画の面白さは、
人の間に見えない糸で繋がっている
”ご縁”の関係を、
いろんな現象で見せている点。
自分たちは意識していない何かによって
出会いや出来事が起こって、
それが予想外、計算外の展開を見せて、
人生を変えていく。
二人が出会うまでのご縁のきっかけを、
監督はかなり意図的に畳み込んできます。
でも、あり得るなと。
1。住んでいる駅が隣。だから電車で、よく会う。しかも席が偶然近い。
2。降りる駅は共にマンハッタン。
3。駅の公衆電話を隣同士で使っている。
4。それぞれがかける電話相手との会話の流れが、ほぼ同じ(どこからかけているか、これからどこへ行くか、用事は何か)
5。駅を出て露天のホットドックを買って歩きながら食べる。
6。家族へのクリスマスプレゼントを買いに同じデパートへ入る。
7。デパートのエスカレーターで上りと下りですれ違っている
当事者同士は、
気づいていない繋がっている現象が、
実は縁のある二人には起きているよ、と。
これが赤い糸。
俯瞰の目を持つ観客には、わかるわけです。
ようやく接触が生まれるのが、本屋です。
まだクリスマスプレゼントを買い込む二人は、
それぞれに同じ本屋に入り、会計をする。
男性は出口前で荷物の紙袋が破れ、
それを女性が助ける、というところから、
初めての接点が生まれるんです。
このドサクサ騒ぎで、
互いに買った本を入れ違えて持ち帰る。
気づいたのは次の日、もちろん、どこの誰かもわからないので、
そのままにして3ヶ月後。
二人は再び、電車に同乗し、
男が先に女性に気づく。
ここから、いよいよ、恋の始まりです。
ウキウキです。
男性は、いい大人なのに、
どうやって声をかけたらいいか練習しては、
馬鹿げている自分に呆れる。
たまりませんね、可愛くて。
ふたりが初めて密会を決意し、
ホテルではなく、
N Y市内の友人の家を選んだのに、
最後に女性の貞操観が邪魔をして
結局、何もせずに家に帰るふたり。
帰りの電車で、二人は
先にあるのは
苦しみだけだと痛感するわけです。
もうどんな言葉も出てこないです。
男が電車を降りると妻と子供が迎えにきていて、
円満な家族の有りざまを、
電車に残った女が見ている。
彼女は夫との間に生まれた虚弱な子を亡くし、
心の傷を抱えて子供を作れない。
この時、男の家族を見つめるメリル・ストリープの顔に車窓が重なり、
そこに男の家族風景が重なり、メリル・ストリープの顔の奥に押し込んだ感情と、
充血していく眼を見ると、許されない関係の当事者の苦痛が伝わってきます。
初めて見た時は、つまらない映画だと思いましたが、年を経ると、細部にあるものの見方が変わり、じわじわと染み込む映画になりました。
ロケをした
ニューヨークのセントラルステーション駅、
時間を気にしつつ会う構内を見下ろすカフェ、
リゾーリ書店、メイシーのデパート、
すべて見てきました。
ついでと言ってはなんですが、
ロッキーバルボアが、ランニングしてガッツポーズで街を見下ろした美術館にも電車に乗って行きました。
もう、好きとなると、とことんですから、
アホです、わたしは。
最近、恋をしていますか。
恋は体と心にぬくもりと血がよみがえりますよ。ホルモン分泌むっちゃ盛んになりますよ。自分が人で生きていることを実感しますよ!
たまには、すべてのあれこれを取っ払って、
地球規模の出会いを妄想してはいかがでしょう
恋の病はエネルギーを呼び覚ます
かの二人は
別れた後、一年経って偶然あの本屋で再会し、新たな始まりがスタートしました。赤い糸でつながっていた運命です。
愛の讃歌!すべてを愛そう!己にも言ってます
ちなみに、わたし、呑んでへんよ、
ゲコなんで、シラフで書いてます。
金曜の夜中は、過去も今も、恋を讃えるお時間
そうして、美しい夜明けをむかえるのです 笑。
いいなと思ったら応援しよう!
