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裏通り。コーヒーショップの人々のほっこり。

ある日の午後、表通りから一本入った道の
コーヒーとサンドイッチの店での出来事。

私の前で男性が注文をするところでした。
彼は紺色っぽい衣服。
上着の襟を立て、年の頃なら
30代後半から40代半ば。
髪は天然パーマか、少なくとも
ストレートではなく襟足くらい。

会社勤めのサラリーマンというより
自由業、フリーランス的な雰囲気
注文を受ける女性は20才から25才位、
学生アルバイトか社会人か
わかりかねます。

彼女はクリクリと充分インパクトのある瞳に
マスカラをしっかりつけ、
アイラインも丁寧な仕上げ。
美しい女ほど手抜きせずさらに綺麗に仕上げるのは本当です

お化粧は厚めでしたが、高めの軽い声で雰囲気のいい明るい女子でした。

「いらっしゃいませ〜。
ご注文お伺いいたしま〜す」

サングラスの彼は、
サンドイッチマンの伊達さんのように
ハキハキと

「エスプレッソひとつ!」
「ありがとうございま〜す!
テイクアウトにしますか、それとも……あれ?テイクアウトじゃないやつなんでしたっけ?」
「テイクアウトじゃないやつなんでしたっけ??・・・」

(なぜ同じことをいう?)
私は彼を見ました。

彼の置かれた立場が一瞬、
宙に浮いてました。

すると彼と私の存在など、意に介さない可愛い彼女に、ひらめきが来たのです。

「……あ、イートインだ!!!」
「ああ〜、イートイン」

(また、そのまま言う)と私。 

「イートインにしますか?」
「いや、テイクアウトで」
「テイクアウトだと、50円高くなります!」 

「え!なんで?」

「容器代がかかるんです!」

完璧な笑顔だ。なんの悪びれもない。

「あ、そういうこと。でも、いいや。テイアウトで」

「かしこまりました!で、ご注文は?」
「え?そっから?」
「はい?」(完璧な笑顔)

「エスプレッソひとつ」
「ありがとうございま〜す♪」

品物を待つ間、男性と私の間に
言いようのない安堵のほっこり感が。

彼がほっこりでおさまったのは彼女の人徳です。

おとなしくエスプレッソをもらい、
スマホをクリクリしつつ去る男性
を見て、

ふと私は、もしや彼は、
ほっこり企画の主催の方ではないだろうか
、と。

そこにウーバーの方が荷物を取りに見えた。
まさか彼は、
noteのUber電子書籍作家さんでは?と。

そう思うと街中が
noteでひっそり
つながっているように見えました♪

次、私の番。

「ココアテイクアウトで。プラス50円OKです」

早技。彼女の人徳は不要です 笑



いただいた、あなたのお気持ちは、さらなる活動へのエネルギーとして大切に活かしていくことをお約束いたします。もしもオススメいただけたら幸いです。