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ハワイの不思議 神官カフナが呼んだ未知の私の物語

神々が住むというハワイ諸島。
そこに国が認めた神官が現代でも、
神に仕えている
のをご存知ですか。
これは11年前、私がカフナに聞いた
未だに説明のつかない話です。

ハワイ島マウナケア
常夏の島と言われるハワイ諸島で
唯一、雪が降る『白い山』という意味。

コナコーヒーの産地が近くにあり、
富士山よりも高い4205m。
空気の澄む頂上はスキー場と、
天体観測の名所、
日本の国立天文台「すばる」
が在ります。

私は夕陽と天体観測のために、
友人たちと頂上へ向かって車で出発。
友人の知り合いのカフナ2人も同行したのです。

裾野はマグマが固まった
溶岩だらけの真っ黒な岩原。
転んだら絶対すりむいて痛そうな、
この荒涼感が、なぜか懐かしい。
そこから延々車で登る。

ドライバーは乗客の様子を見ながら
高山病にならぬよう注意して
ゆっくり進みました。

頂上に到着し、太陽が落ちるまで1時間弱。
仲間は記念写真を撮りあっていましたが、
私はいつも独り行動。

前方には雲海だけが広がっている。
すると、

カフナの女性がふたり、
数メートルほど離れた所で
黄色い太陽に向かって何かを始めました。

近づいてみると、聴こえてきた知らない言葉。
ハワイ語か、神官の祈りの言葉?

私に気づいたカフナのひとりが、
微笑みかけてくれて、
私も笑みを返すと、
もう一人のカフナが手招きしました。

近づいていくと
私はそのまま二人のカフナに
左右を挟まれた
のです。

すると
右のカフナが私の胸中央に手を当て、
左のカフナは私の背中に手を当て

二人は一緒に知らない言葉を言い続けました

何をされているのだろう、と
最初は気になっていましたが、

強い風に吹かれながら、
目の前の雲海と黄色い太陽が
少しずつオレンジになるのを見ていると

カフナの言葉が、
魔法の音になったのか

彼女たちの手の平が熱く感じて
なぜだか涙が出てきました。

神々という言葉に不信感を抱いていた私には

矛盾極まりないのですが


流れ出した涙は、やがて泣きじゃっくり。

そして涙目の向こうに見える
壮大なオレンジ一色の夕陽がきれいで
私はスッキリ気分でした。


カフナは私をハグして言いました。
Forgive you, God loves you, 
そんな言葉でした。

心当たりなどありませんが、
子供の頃から、罰が当たるという言葉は
いつも胸の中にあって私を律していました。

その夜、夢を見ました
長身で色黒、大きな瞳の青年が
白い布を体にかけているのか巻いているのか。
胸に大きな宝石のような透き通った
濃いブルーの飾り
を下げている。

その青い宝石を引きちぎって
黒い岩に投げ捨てて叫んだのです。


夢の中の感情は怒りのようでした。
forgiveは許せという意味。
夢の青年は怒っている。
わけがわからん、と思いました。

次の日、私はカフナに夢のことを伝えると
カフナがこんな話しをしました。

古のハワイでカフナの青年は、
火山を鎮めるために神託を得て、
若い娘を生贄に捧げた。

でも火山は鎮まらなかった。

そのことで神に強い怒りを感じた青年は、
カフナをやめ、のちも
ずっと自分を責め続けた、と。
その彼が私の中にいた
、というのです。

私に実感などあるわけないです。
火山に生贄など、
考えるのもゾッとする残酷な発想です。

するとカフナは言いました。

神に身を捧げる役目は
美しく純潔な魂を持った娘だけに
与えられた特別な名誉。
人々が幸せを得られるのなら、
生贄になることを魂は喜び、
神に召されようと考えた時代があった
のだと。

私が言葉を失っていると、
カフナの彼女は笑って言いました。

私は生贄なんか嫌よ。
でも神に仕えることを喜びとしている。

私はあなたと同じで
美味しいものを食べれば太るし、
素敵な男性を見れば恋もするの。

ハワイの神は恋をするし嫉妬もする。
怒りもある。

そんな神に仕える私のハートと
あなたのハートは同じなの。

それから彼女は力を込めて、こう言いました。

人にはインサイドとアウトサイドがある
インサイドの自分に耳を傾けなさい、
その声に従う覚悟があるか、
それを自分に問いなさい。今すぐ!


そして、従うと決めたら、
もう迷ってはいけない。
インサイドの自分で、
やるべきことをやりなさい。


二人のカフナは私をハグしました。

神々が住むハワイでの不思議な体験。
今度は同室の女性に起きたことです。
それはまた次回に・・・。

お読みいただきありがとうございました。(よろしければハワイの曲を流しながらお読みください)



いただいた、あなたのお気持ちは、さらなる活動へのエネルギーとして大切に活かしていくことをお約束いたします。もしもオススメいただけたら幸いです。