子宮のこと
そもそもどうして子宮を失うことに抵抗があるのか分かるような分からないような。
先生が言ったとおり、「子宮は子供を育てるための臓器」で「大きさは握りこぶしぐらい」で、「今子供が万が一出来ても出産できる可能性は、ほぼない」。
わたしは不育症だったので、出来ても育たなかったのです。何度か流産した後に治療をやめました。
不育症の治療期間で辛かったことは、心拍が確認できた次の検診でもうお空へ旅立ってしまったこととか、通院していたクリニックで手術をするときに、処置室が空いてなくて分娩台に寝かされたこととか。
色々あった。
そしたらさ、最初からいらなかったやん?
とか、落ちてる時はそんな風に考えてしまうこともある。
今、たまたまちょっとだけ難しいお年頃の子たちと関わる仕事をしているけど、声を大にして言いたいね。
生まれてくること自体が奇跡で、超難関大学に合格する以上の環境を、覚えてないと思うけど既に経験したんやと。
話はずれたけど、子宮を失う、って女性でなくなるんじゃないの、とかそういうことはほんの少しも想像したことなくて、今までの人生、共に歩んできたモノがなくなるんだという漠然とした喪失感というのか。
でも、そんなこと日々考えてるわけじゃないしな。
「心臓よ、今日もありがとう」とか普通考えないもんな。
子宮も卵巣も取ることになったけど、子供は持てないけど、残せる奇跡はないのかなと思う。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?