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day80 『すごい左利き』左利きのわたしが買ってみた本。

今日はデザインを教える仕事の日だった。夕方に別件があったので、ツタヤに寄って少しばかり仕事を進める。
さてそろそろ、と帰り際に本を眺めていると、オススメの棚に見つけたのがこの本だった。

実際のところ、まだ読み終えていないので感想文は書けないが、日頃から感じていることを左利き目線で。

と言いたいのだが、実は95%左利きなのだ。箸を持つ手だけは何故か、物心ついた頃から右利き。そして、スプーンとフォークは利き手が定まらないまま46年が過ぎ去った。

そんな左利きと胸を張って言い切れはしないが、ほぼ左利きのわたしが思うのは、世の中の大半は左利きにやさしくない仕様でつくられていて、それに気づけるのは左利きの民だけで、さらに工夫して乗り越えられる知恵を持てるのも左利きの民だけなのだということだ。(センテンス、長っ!)

よく言われるのは、器用とか頭の回転が速いとか。そりゃ子どもの頃から必然的に訓練せざるを得ない環境で育ってきたのだから、器用にもなるし、回転も速くなるのだろう。

右利き民がAというアイテムを入手して、Bという行動を取るとき。左利き民はBダッシュないしCという行動を取らざるを得ないのだ。しかも、誰にも教わらずに。

で。この本を途中まで読んで改めて思ったことがある。それは、左利き用のアイテムって実は別になくても困らないんだな、ということ。

そんなことを書いてしまうと、左利き用のアイテムをつくっている人たちに失礼極まりないのだが、左利きとして生まれた民は、右利き用のアイテムをうまいこと工夫して使うことで、無意識的に脳を鍛えている。
子どもの頃からその世界が当たり前だったから、今更左利き用のアイテムを手にすると、逆に使いにくかったりもするのだ。

そして、もしかして左利き用のアイテムを使うようになると、脳が鍛えられなくなってしまうのでは?という、結構どうでもいい危機感を持っている。
そんなこと考えてるの、多分左利きの民だけだろう。


帯の部分に『独創』という文字があるが、本人の自覚とは関係なく、わたしの話を面白がってくれるという出来事が度々ある。
その発想ないわぁとか、いつも面白いよね、なんてことを言われてキョトンとするのだ。

面白いことを言ったつもりはなく、何なら同意を求めるくらいの気持ちで言っても、右利き民には面白いのだそうだ。
そして、面白いよね!と胸を張って伝えたことに限ってスベるのだ。難しい。


生きてきて、左利き用のアイテムが欲しいと思ったことは、バレッタやコサージュなど、左利き民が使うと反転してしまうものくらいだ。バレッタは無難なデザインしか選べなくて悲しかった青春時代の思い出。


左利きはマイノリティだから自己肯定感も下がりがち、という面もあるかもしれないし、逆にレアキャラで優越感味わえるという考え方もある気がする。

実際どっちみち、それらは比較の中で生きているだけのことで、なんかみんなとは生きるべき方向性が最初からずれてるっぽいね、と半ば諦めるのがいちばん。

すごい左利き、と言われても、確かにすごいのは認めるけれど、右利き民と比較してまですごさを主張することではないのだ。
もちろん持っている能力が半端ないことは、自負したい。

読了したら、また左利きについて書こうと思う。書かないかもしれないけど。笑


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