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【学芸員課程】博物館資料保存論 レポート全文公開

現在私は、京都芸術大学通信教育部芸術学部芸術学科アートライティングコースに加え、学芸員資格を取得するために、学芸員課程にも在籍しています。

今回は、2019年秋期(10~12月)に無事試験に合格し単位を取得できた、学芸員課程の必修科目「博物館資料保存論」のレポート全文を有料で公開してみようと思います!!!

◎これまでのレポート全文公開は同マガジン内「#単位修得済レポート全文公開」でご覧いただけます。

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博物館資料保存論ってどんな科目?

美術館・博物館で展示している作品や資料たちは、日々、少しずつ少しずつ、今この瞬間も劣化し続けています。後世に末長く遺すことだけを考えたら、本当は展示なんてしないほうが良いんです。
でも、ずーっとしまい込んでいては、素晴らしい作品を多くの人が鑑賞することも、新たな学びや感動につながることも、調査・研究のために活用することもできません・・・
資料を展示・活用しながらも、できるだけ良好な状態で保存していくために、そもそも資料が劣化する諸要因や、望ましい保存環境、博物館が具体的に行っている取り組みなどについて学ぶ科目です。

レポートの設問は、博物館における資料の「保存」活動について具体的に整理したうえで、「保存」と「活用」という矛盾する活動を行わなくてはならない博物館の社会的役割について、自分の考えも交えて論述せよ、というものでした。規定の文字数は3,200字程度です。
この設問はもう、科目で学ぶ目的ど真ん中の内容ですよね。

▼▼ 私が書いたレポートのタイトルと本文はこちら ▼▼

学芸員だからこそできる、資料の「保存」と「活用」のための3つの取り組み

 現在、博物館における資料保存の活動は、率直に言ってほどんど表には出てきていないと言える。どこの博物館でも日々行っている取り組みであり、博物館運営のために欠かすことのできない資料を維持する、非常に重要な活動にも関わらず、である。
 それ故に残念ながら、来館者の興味関心も高くはないだろう。資料保存の活動を常設展示として紹介している、東京・上野の東京国立博物館でも、展示室はがらんとしていることがままあり、何が置かれているか知らずに通り過ぎていく人も多い。その他、インタ―ネットで検索してみても、資料保存に関する展示や、その活動を紹介するスペースを設けるなど、積極的・継続的に広報しているような博物館は、公立の施設であっても多くなかった。

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