傷つきますよは言い過ぎ?
定期的に思い出すことってあると思うけど、これもその一つ
20年近く昔のこと
仲の良いお客さん
職業柄、それは80過ぎの高齢者なんだけど
とお喋りしてて
「そんな事言われたら傷付きますよ〜」
って言った
何話してたか忘れたけど、話の流れでそう言った
そしたら当時のおばちゃん先輩職員に、横から止められる仕草をされて
後から「『傷付いた』なんて言い過ぎよ」と言われた
えっ?!
って思った
びっくりした
私はその価値観、持ち合わせてなかったから
色々理由を言ってくれたけど
相槌は打つものの、私の耳にはほとんど入ってこなかった
それくらい衝撃だった
おばちゃん先輩の理屈はわかんなかったけど
「言い過ぎ」という考え方に特に反発心は無かった
そういう考え方もあるんだなってちょっと面白く感じたのかも知れない
それ以来「傷付きますよ」は言わなくなった
元々臆病なので他人に言いたいことをろくに言える人間ではなかった
大人になって少し言えるようになった
「そんな事言われたら傷付きますよ」もその一つだった
傷ついた事もろくに言えない人生だったので
言うのをやめて隠の気が内側に溜まっていったかと言えばそうでもないと思っている、今は
「言わない」と決めた事が良かったのかも知れない
それにおばちゃん先輩の言う事が自分なりに解釈出来たから
要するに
「あなたのせいで私は傷付いたんだけど、どうしてくれんの??」
的なニュアンスが含まれるからかな、と自分では思っている
相手は私を傷つけようとして放った言葉ではないし
ただ思ったことを喋っただけ
それに「傷つけられた、ギャー!」とか反応するのも恥ずかしいなと
人によっては何とも思わない言動になるんだろうし
何言われたかはマジで忘れたが
なんてことを思い出した
いつも思い出しただけで終わるから
ここに書いておく