親知らずは大変
さて、虫歯と歯医者の話の続きです。
みなさんは親知らずはもう生えそろってますか?
もしかしたら、すでに抜いている方も多いのかもですね。
私は元々小さく生まれたので成長もゆっくりで、大人の歯に生え変わるのも人よりも遅かったように思います。
そして初めて虫歯になったのも27歳で妊婦の時でした。
そんな私だったので親知らずが生えだしたのも25歳を過ぎてからでした。遅すぎよね(笑)
しかも口内に生える場所もなくて右上の親知らずは、ほんの少しだけ顔を出していて根っこも小さくて抜く必要はないそうです。左上に関しては奥歯が一本足りないところに奥歯のような顔をして堂々と居座っています。
問題の親知らずは右下。生えてこようとした時に奥歯が押されていたかったので友達に紹介してもらった歯医者で抜くことになりました。
歯が丈夫な私は歯医者に通っていなかったこともあり、親知らずは口腔外科に行かないといけないとは知りませんでした。無知って怖いね。
レントゲンも撮ったし「すぐに抜けるから大丈夫」との先生の言葉を信じて、いざ診察台の上に!
先生がガッツリ挟んでいくら引っ張っても、親知らずはびくともしません。
先生が格闘しているときに、子どもの頃に一度だけ歯を抜いたことを思い出していました。乳歯がなかなか抜けなくてこのままだと永久歯が横に生えてくるからと抜いたのです。
その時には歯の根っこが自分の歯茎から剝がれていく感じがしていましたが、今回はそんな感じもなく、あごの骨も引っ張られる感じがしました。
そう、先生が引っ張れば引っ張るほど顎が持っていかれる感じです。
そのことを伝えた時に、改めてレントゲンを確認した先生から出た言葉は「これは顎の骨も削らないといけないなぁ。歯も粉々に砕いて出すことになるけどいいかな?」でした。
抜く前に確認して欲しかったけど、まあ滅多とないケースなんだろうし、こちらは、まな板の鯉状態(笑)お任せしました。
1時間半かけて、顎との癒着部分を削り、親知らずは粉々にして抜歯してくれました。
処置後は先生も助手の方もクタクタで、私は口を開けていた時間が長すぎて顎の関節が痛かった。そこから顎関節症になったのかもね。
でも丁寧に抜歯してくださったことには感謝しています。
ただ手術後の痛みが2週間消えなかったのは結構つらかったです。
そんな痛い思いをしていたので、引っ越した後に、左下の奥歯を押して痛みを発生させていた親知らずを抜くことになり、通っていた歯医者に相談したところ、私が抜きましょうと言われました。
え?まじで?また顎の骨と癒着してるに決まってますよ!と右下の親知らずの抜歯がどれだけ大変だったかを話しました。
それを話しても「大丈夫です!」と言われ、悩みましたがお願いすることにしました。
まだ子どもに手がかかることや、夫はあてにならないこと、子どもを頼める身内もそばにいなかったので、近場で短時間で処置するしか選択肢がなかったんですよね。
でね、結果やはり顎の骨と癒着していました。しかも歯茎の沈んだところに生えていたので、歯茎を切開して挟んで抜こうとしたけど、びくともしません。もう笑っちゃう。だから言ったやん!
奥が深いということは神経を触るかもしれない大手術になるとようやく悟った先生は、諦めて歯茎を縫ってそこで処置を終わりにしました。
先生は、自分の見解の甘さと腕の未熟さと、患者さんを傷つけてしまったのに処置できなかったことへの、申し訳なさでうなだれていました。
もちろん手術費やその後の消毒の処置費用も私には請求しませんでした。
私がもっと強く「大きな病院を紹介してください」と言うべきでした。
そんな痛い思いをして抜き損ねた親知らずに虫歯が見つかったんです。今通っている先生は「虫歯も初期だからすぐに大きな病院になるべく早く行ってください」と紹介状を書いてくださいました。
担当医の先生に過去の抜歯の話を伝えると、レントゲンに加え、CTも撮りました。根っこが湾曲していること、顎の骨に癒着している可能性が高いこと、神経を触ることもありうること等を丁寧に説明してくださいました。
結構な手術になるとのことで、眠る程度の麻酔をしながら抜歯しましょうということになり、一泊入院しての抜歯となりました。
相当の覚悟をもって入院した私でしたが、なんと麻酔でぐっすり眠っている間に、すぽっと一本のまま抜けたんです!
担当の先生も、根っこと顎の骨の間にすっすらと一本線が見えるから、もしかしたらすぽっと抜ける可能性もあるとは言ってましたが、抜けるとは思ってませんでした。
しかも手術当日、担当の先生(若くてイケメン)が前の患者さんの手術で時間が押してるからと、急遽口腔外科の副院長先生が私の抜歯をすることになったのも功を奏したのかもしれません。
いえいえ、イケメン先生でもすぽっと抜けていたと思います!
とにかく腫れも少なく出血もすぐに止まり、次の日には鈍痛程度で退院することが出来ました。ホントよかった!
そして入院したおかげで手術当日の費用は保険会社の給付金も出るそうです。
今までたくさん痛い思いをしてきましたが、終わり良ければ総て良しとは、このことですね!
こんな私ごとの長いお話を最後まで読んで下さり、ありがとうございました。