
化粧品OEMで上手に交渉するコツ~虎の巻全29ツイートのまとめ~
こんにちは。
化粧品コーディネーターの佐藤尚美(@naomillion_)です。
2021年を迎えるにあたり、2019~2020年にTwitterでつぶやいた
「化粧品OEMで上手に交渉するコツ」シリーズをまとめておきます。
(2019年10月25日~2020年3月16日投稿分)
このシリーズでは、あなたが化粧品OEMでオリジナル化粧品作りを進めていく過程で、出会うであろうシーンを想定しワンポイント情報を発信しています。お時間ありましたら、ご参考までに目を通してみてくださいね。
虎の巻 No.1~No.10
化粧品OEMで上手に交渉するコツ❤️
— 佐藤尚美@化粧品企画開発製造アドバイザー (@naomillion_) October 25, 2019
虎の巻-1
オリジナル化粧品を作ると決めた時
最大の難関が
どこに依頼するのか、ということ
化粧品の製造工場へ
ダイレクトに依頼するのが
1番スマートでメリットも多いはず
工場選びは恋人を探すつもりで
大げさに言えば運命を左右します
化粧品OEMで上手に交渉するコツ❤️
— 佐藤尚美@化粧品企画開発製造アドバイザー (@naomillion_) October 27, 2019
虎の巻-2
自分の化粧品を
この工場(この人)に依頼しよう!
そう決めたら
「こんな化粧品を作りたい」
だけではなく
こんな風に売りたい
こんな展開をしたい
なども伝えると良い
情報は出し惜しみしない
相手を信頼して委ねよう
化粧品OEMで上手に交渉するコツ❤️
— 佐藤尚美@化粧品企画開発製造アドバイザー (@naomillion_) October 27, 2019
虎の巻-3
化粧品OEM工場は
大手から中小まで規模は様々
技術力や得意分野の違い
取り扱い原料にも個性が現れます
まさに十人十色
恋人を探すイメージで
見極めてください
「化粧品への希望」と「工場の条件」
相性が良いかどうか
化粧品OEMで上手に交渉するコツ❤️
— 佐藤尚美@化粧品企画開発製造アドバイザー (@naomillion_) October 28, 2019
虎の巻-4
化粧品をOEMで作るとき
優先順位を決めておくことが
とてもとても大切です
原料や製品への前提条件
使用感
予算(単価×数量)
販売スケジュール
デザイン/見栄え、など
希望をすべて満たすことは困難
意思決定の瞬間があります
化粧品OEMで上手に交渉するコツ❤️
— 佐藤尚美@化粧品企画開発製造アドバイザー (@naomillion_) October 28, 2019
虎の巻-5
極論を言うと
化粧品OEMで化粧品を作ることは
簡単です
プロが対応するわけですから
当然です
私も自信を持って対応できます
化粧品の完成は
スタートに過ぎません
化粧品をどのように販売するか
それこそが一番大変な部分です
化粧品OEMで上手に交渉するコツ❤️
— 佐藤尚美@化粧品企画開発製造アドバイザー (@naomillion_) October 28, 2019
虎の巻-6
当たり前かもしれませんが
化粧品OEMの打合せでは
事前に化粧品の予算を
明確にしておきましょう
打合せを進めていくと
予定にはなかったものを
意外と追加したくなります
結婚式や新居への希望と同様に
積み上げ方式では
いくら予算があっても足りません
化粧品OEMで上手に交渉するコツ❤️
— 佐藤尚美@化粧品企画開発製造アドバイザー (@naomillion_) October 29, 2019
虎の巻-7
どこの業界でもあるかと思いますが
化粧品OEMの担当者は
ついつい業界用語を使ってしまいます
本人は使っていないつもりです
質問された内容が
ちょっとよくわからなかったときは
どうぞご遠慮なく
どういう意味?と質問してくださいね
化粧品OEMで上手に交渉するコツ❤️
— 佐藤尚美@化粧品企画開発製造アドバイザー (@naomillion_) October 31, 2019
虎の巻-8
どんな化粧品を作りたいか
最初に相談する段階で
販売時に使いたいキーワードは
具体的に伝えること
それならば
この原料を
入れる
入れない
化粧品開発を行う際の
重要な要素となることがあるからです
作りたい化粧品への思いは
詳細に伝えましょう
化粧品OEMで上手に交渉するコツ❤️
— 佐藤尚美@化粧品企画開発製造アドバイザー (@naomillion_) November 6, 2019
虎の巻-9
最優先事項が納期の場合
化粧品工場や容器メーカーは
会社により
混雑状況がかなり違います
どこで何を作るのか
どんな容器を選ぶのか
少しの違いで
納期も大きく左右されます
化粧品のアイデアを
早く形にしたいときは
希望が叶う選択肢を探しましょう
化粧品OEMで上手に交渉するコツ❤️
— 佐藤尚美@化粧品企画開発製造アドバイザー (@naomillion_) November 6, 2019
虎の巻-10
オリジナルにはこだわりたい
だから企画には時間をかける
ただ
化粧品OEMでは
【できないこと】もあるかもしれません
アイデアを固めすぎる前に
化粧品OEMへ
相談することもおすすめです
プロの話を聞いてから生まれる
新たなアイデアもきっとあります
虎の巻 No.11~No.20
化粧品OEMで上手に交渉するコツ❤️
— 佐藤尚美@化粧品企画開発製造アドバイザー (@naomillion_) November 7, 2019
虎の巻-11
化粧品OEMの打合せでは
早めの段階で
【予算の合計】や
【仕入れ単価】の希望を
相手に伝えることをおすすめします
多くの時間をかけて
商談を進めた結果
最終提示価格が想定外だったら
それはお互いに悲しいです
プロは予算内での最高の商品を作ります
化粧品OEMで上手に交渉するコツ❤️
— 佐藤尚美@化粧品企画開発製造アドバイザー (@naomillion_) November 7, 2019
虎の巻-12
これから化粧品を作るので
先のことはわからない
かもしれませんが
国内だけで販売するのか
いずれは輸出するのか
輸出するならどこの国なのか
現時点の希望で構わないので
予定があるならば先に伝えましょう
原料等の選択肢が
とても大きく変わります
化粧品OEMで上手に交渉するコツ❤️
— 佐藤尚美@化粧品企画開発製造アドバイザー (@naomillion_) November 21, 2019
虎の巻-13
化粧品OEMで
◾️◾️のようなものを作りたい!
と具体的な見本があればよいのですが
オリジナルですから
ちょうど良い見本がないこともあります
そんなときは
Aよりも〇〇でBよりも◎◎
A-〈希望条件〉-B
AとBの見本を使って
許容範囲を伝えてみましょう
化粧品OEMで上手に交渉するコツ❤️
— 佐藤尚美@化粧品企画開発製造アドバイザー (@naomillion_) November 27, 2019
虎の巻-14
化粧品パッケージは
仕入れ費用の圧縮や、ゴミ削減のエコの観点から、化粧箱を作らずに容器本体にシュリンク包装を行う場合があります。
シュリンク包装とはカップ麺の外装部分。
工場設備次第ですが、非常に手間のかかる作業のため工賃が割高な場合も。
化粧品OEMで上手に交渉するコツ❤️
— 佐藤尚美@化粧品企画開発製造アドバイザー (@naomillion_) November 27, 2019
虎の巻-15
前回より
シュリンク包装の目的は
・未開封の確認ができること
・商品本体への汚れ付着防止
等があります
これらの機能が十分に果たされているならば、必要以上に「ピタッと綺麗に包装されている」ことを厳しく望み過ぎないようにしましょう。
化粧品OEMで上手に交渉するコツ❤️
— 佐藤尚美@化粧品企画開発製造アドバイザー (@naomillion_) December 4, 2019
虎の巻-16
工場に相談するのは
化粧品の中身だけですか?
希望の容器を自ら調達するのも良いですが、工場に委ねた方がスムーズな場合もあります。
工場では、化粧品の中身や充填条件等を踏まえ、適切な容器を精選します。理想の容器に早く出会えるかもしれません。
化粧品OEMで上手に交渉するコツ❤️
— 佐藤尚美@化粧品企画開発製造アドバイザー (@naomillion_) December 5, 2019
虎の巻-17
「こんな化粧品を作ってほしい」
あなたの熱い想いを言葉に託し
営業担当者に伝えることでしょう
日常生活と同様に、誰かに想いや考えを伝えることは容易くありません。相手に正しく伝わったか、様々な単語に置き換えながら、何度も確認してくださいね。
化粧品OEMで上手に交渉するコツ❤️
— 佐藤尚美@化粧品企画開発製造アドバイザー (@naomillion_) December 12, 2019
虎の巻-18
いざ化粧品開発が始まると
試作品完成▶︎評価▶︎改良依頼▶︎
この流れがしばらく続きます
開発現場の混雑状況にも寄りますが
改良品が仕上がるまでに
数週間〜1ヶ月かかることも
最新サンプルの評価は当然ですが
以前の試作品の再評価もおすすめです
化粧品OEMで上手に交渉するコツ❤️
— 佐藤尚美@化粧品企画開発製造アドバイザー (@naomillion_) December 12, 2019
虎の巻-19
自分好みの化粧品が
短期間で開発できることは稀です
伝え方ひとつで
商品開発の期間は大幅に変化します
「この季節にこそ発売したい!」
そんな場合も多いのでは?
時期を逃すと次は1年後
自分の意図が正しく伝わっているか
きちんと確認しましょう
化粧品OEMで上手に交渉するコツ❤️
— 佐藤尚美@化粧品企画開発製造アドバイザー (@naomillion_) December 12, 2019
虎の巻-20
今あなたが開発中の商品は
どんな時に使う化粧品ですか?
化粧品OEMでは
すぐに商品化はできない
だから
数ヶ月後、半年後、1年後など
ずっと先のことを想いながら
開発をしているはず
現在の肌コンディションでの評価が
100%ではないことも忘れないで
虎の巻 No.21~No.29
化粧品OEMで上手に交渉するコツ❤️
— 佐藤尚美@化粧品企画開発製造アドバイザー (@naomillion_) December 19, 2019
虎の巻-21
化粧品開発をはじめるとき
中身の打合せから行うことが多め
容器を後から選択する場合は
注意が必要です
この容器は、
中身の成分と合わない
工場で充填ができない
資材の品質基準をクリアできない
早い段階で容器の候補を伝えることは
非常に重要です
化粧品OEMで上手に交渉するコツ❤️
— 佐藤尚美@化粧品企画開発製造アドバイザー (@naomillion_) December 23, 2019
虎の巻-22
化粧品を作る工場を探す方法
いくつもあります
ネットで検索
業界の展示会
知人の紹介等
どんなスタートであったとしても
早めに直接会うことがおすすめ
目標(化粧品の完成)に向けて
お互いの認識がズレていないか
日本語は意外に難しいときがある
化粧品OEMで上手に交渉するコツ❤️
— 佐藤尚美@化粧品企画開発製造アドバイザー (@naomillion_) January 6, 2020
虎の巻-23
小ロット生産希望の場合
工場への最初の問合せで
「何個から化粧品を作れますか?」
そんな質問をする方も多いのでは?
例えば
30g入りのクリームを
1,000個から作れますか?
そんな風に質問できたら
回答もスムーズに返ってきます
試してみてください
化粧品OEMで上手に交渉するコツ❤️
— 佐藤尚美@化粧品企画開発製造アドバイザー (@naomillion_) January 8, 2020
虎の巻-24
はじめて化粧品を作るときは
ある程度、中身の方向性が見えた段階で
先に聞いておいた方が良いこと
容器やパッケージに
必ず表示しなければならない文言が
どれだけあるのか
どうしてもデザイン先行となりますが
化粧品は記載事項が意外と多いのです
化粧品OEMで上手に交渉するコツ❤️
— 佐藤尚美@化粧品企画開発製造アドバイザー (@naomillion_) January 9, 2020
虎の巻-25
オリジナル化粧品を作るとき
たくさん決める事があります
化粧品の中身だけでなく
容器のサイズ、形状、デザイン
パッケージの仕様など
これで、いいかな?大丈夫かな?
迷いもあるはず
でも最後に完成するのはひとつだけ
あなたの選択はきっと正しい
化粧品OEMで上手に交渉するコツ❤️
— 佐藤尚美@化粧品企画開発製造アドバイザー (@naomillion_) February 14, 2020
虎の巻-26
OEMの交渉デビュー直後は
知らない事が多くて当たり前
初心者だと交渉に不利かも…
そんな心配はご無用です
知っていると無理に振る舞うよりも
知らない事は知らないと
素直に伝えられる方がお得
大切な事
色々教えてもらえますよ
きっと上手くいく✨ https://t.co/LDhb3eo5Wz
化粧品OEMで上手に交渉するコツ❤️
— 佐藤尚美@化粧品企画開発製造アドバイザー (@naomillion_) March 11, 2020
虎の巻-27
オリジナル化粧品は
原料にこだわりたい
そう考える方も多いはず
化粧品では
登録された表示名称を使って
全成分の表示を行います
化粧品で使用する原料は
この表示名称が
国内と海外とで
すべて登録がされています
何でも配合できるわけではありません https://t.co/GyNTKmVkrI
化粧品OEMで上手に交渉するコツ❤️
— 佐藤尚美@化粧品企画開発製造アドバイザー (@naomillion_) March 13, 2020
虎の巻-28
化粧品の見積は
中身や容器など
製品の最終仕様が決定しないと
試算できません
よく聞くフレーズです
しかし依頼する側にも予算はあるはず
大切な事なので
どんな商品を作りたいのか
相談を始める最初の頃に
きちんと伝えておきましょう
お互いの為に https://t.co/2yVdbsGOhR
化粧品OEMで上手に交渉するコツ❤️
— 佐藤尚美@化粧品企画開発製造アドバイザー (@naomillion_) March 16, 2020
虎の巻-29
必ずされる質問
「ロットは(どのぐらい)?」
これは1回の生産で何個作りますか?
という意味
化粧品1個あたりの内容量と
希望の製造個数が分かると
工場の生産設備の規模に見合うのか
すぐに分かります
相性の良い工場との交渉が
見積にも反映されます https://t.co/6CcoFbi8NA
最後に
最後までご覧くださってありがとうございます。
「化粧品OEMで上手に交渉するコツ」シリーズは上記で一旦終了です。
引き続きTwitterでは、化粧品OEMビジネスに関する情報発信を行っています。そちらも合わせてご活用くださいね。次回のnoteでは「化粧品OEMで上手に交渉するコツ」シリーズ以降の投稿について、テーマごとに内容をまとめながらご紹介したいと思います。
オリジナル化粧品づくりは、目指す目標がきちんとあっても、必ずしも正解があるわけではありません。この世にまだ存在しない「あなただけの」「新しい」化粧品を一緒に作り上げていくのです。
化粧品を製造する側には、過去のさまざまな経験や実績があります。ただし、「あなたが作りたいと考える化粧品への要望」とは、初めての出会いなのです。
だからこそ大切なこと。
できるかぎり多くの言葉を使って、あなたの化粧品のイメージを担当者へ伝えましょう。イメージの共有はとても難しいものです。伝える言葉も重要ですが、理解する能力も重要です。このため、化粧品工場探しは「恋人探し」にとてもよく似ています。感覚も大切です。担当者との相性もチェックしてみてくださいね。
2020年12月30日
化粧品コーディネーター 佐藤尚美