CKD患者さんの併用薬には気をつけろ

今回の症例は、実臨床でよくあるケースだと思って~
書きたいなぁって(#^.^#)
患者さんの生活スタイルの確認ってほんとに重要だと思うんですよね。
ただ、なかなか投薬の際に限られた時間の中で聴きだすのって難しいのよね。だけど・・・
そこの情報がないと行動変容はさらに困難ですし・・・
普段の生活のどこに問題があるのかを探っていかないとけないんですよね。
なので!
患者さんが多くてその場で聴きだせない時は、「後ほど電話で~」って患者さんにお伝えして、電話で色々確認させて頂くって事をしてるんですよね。
その時に、できるだけ的を絞って聴きだす事も大事だと思ってます。
あたりをつけると言いますか・・・
そのためには、採血データや検尿データが役に立つことが多々ありまして・・・
点でみるのではなく、線でとらえる感じで。経過をみていかないとって事です。変化を読み取るのが重要ですよね。えらそうにすみません(;^ω^)
そのためには、お薬手帳などで、他院からの処方だったり、サプリメントの服用だったり、食事内容だったり、水分補給の仕方だったり・・・ 
睡眠はとれてるのかとか・・・ 生活の活動量が減ってないかとか・・・
腎機能の変化をみる時に、単純にCrチェックだけだと危険なわけです。
Cr低下してるから、必ずしも腎機能低下の進展ないとは言えないって事。
入院やケガなどで活動量が低下してる場合、筋肉量が低下するわけですから、Crが低下してたとしても見かけ上のCrとして低下してるだけで、腎機能が改善したわけではないって事だったり・・・
これもあるあるだけど~
SGLT2阻害薬のケースで、糸球体濾過量が減りますから、腎機能が低下してるように思われる事もありますが、それまでの糸球体過剰濾過を回避する事で、糸球体を保護してあげてるって事だったり。
糸球体濾過量の維持と、糸球体内圧を上げすぎないで糸球体保護をすることの両方を考えて、腎臓を守っていかないといけない。
ある程度は糸球体内圧がないと、濾過はできないですし・・・ 
そのバランスがね~難しいわけですよ。
あっ!!! なかなか本題に入れなくて・・・
そのあたりの事を理解しながら、採血データや検尿データをみていかないといけません。どこから目線や・・・すみません"(-""-)"
腎機能の変化は、採血データだけではなく、検尿データもいっしょにみていくことが、とても重要だって、思ってます。
検尿からわかる事はたくさんあります。尿蛋白もそうですし、尿比重をチェックすると、尿が薄いのか濃いのかってわかりますし。
ってなると、生活指導にも活かせるわけですよね。
ではではそろそろ本題に!
今回の患者さんは~
腎臓内科医師から、塩分控えて、水分摂りすぎにも気を付けてと言われたもんだから・・・
日中に水分摂るのを控えてしまって・・・ 午前中に排尿無かったって・・・事がわかりまして・・・
えっ!!!
この患者さんとかかわるきっかけは、ご家族さんだったんですよね~
患者さんご本人とのかかわりはまだそんなになくて・・・ 
だけど、その事実を知って、こりゃいかんと思ったわけです。
なので、ご本人から食生活や、水分補給について聴きだしましたところ~
食事内容に問題があるとご本人が思ってて、野菜不足だから野菜ジュースを飲んでたり、アクエリアスを飲んでたり・・・ 夕食時にお茶をよく飲んでたり・・・ 日中の水分補給をあえて控えてたり・・・
なるほど・・・ 色々な問題点が浮かび上がってきたんですよ~
あっ!!そうそう~ 大事なことを書いてないですよね~
この患者さんはCKDG4A?(尿蛋白は未確認)、脳血管疾患あり。
ここまででも、問題なんだけど、数か月前から整形受診されていて、これもあるあるだけど、NSAIDs投与されてたんですよね。
お薬手帳を毎回は持参されてなかったから、確認がおくれてしまって・・・
当局が確認してる以外の薬は飲んでないって事だったから、安心してたんですよね。ご本人は伝えてるって思ってた?薬をもらうときは当局でと思っていらしたのだけど(併用薬チェックのため)、その時は痛みがつらくて自宅近くの薬局でもらわれたんですよね。
にしても、ちゃんと確認出来てなかった私の責任もあるわけです。
確認できた時にはすでに1ヶ月以上はNSAIDs継続しちゃってて・・・
結果、eGFR低下進展してて、K上昇に至ったわけです。
数ヶ月で、eGFR低下してて・・・ 
水分摂取控えすぎたからの可能性もあるけど、ほんとにそれだけなのか・・・
野菜ジュースやアクエリアスによってK上昇した可能性はもちろんあるのだけども~ 最近のことではなかったんですよ。
でもって、お薬手帳を見返してたら、数ヶ月以上前に整形からNSAIDsが処方されてて、処方通り飲んじゃってたって事がわかって・・・
しかも、その事は腎臓内科医師には伝えて無かったんですよ!
だから、だれからも何も言われずのんじゃってたんですよねぇ~
おそらくそのNSAIDs継続で輸入細動脈が狭窄して腎虚血となって、糸球体濾過量が減り、K排泄できずK上昇しちゃったんだろうなぁ~
という考えに至るわけです。
確認後は、NSAIDs服用しないようお伝えして・・・
痛み辛いなら、アセトアミノフェンを服用するよう説明して・・・
さらにお薬手長を確認してたら、その整形から、数か月経過したのち、NSAIDs⇒アセトアミノフェンに変わってたんですよね。
その変更に至った理由は、ご本人に伺ってもわからなくて・・・ 
当局ではお薬手帳で確認しただけで・・・
おそらく、整形門前薬局さんがCKDG4患者さんであることに気が付いて、
アセトアミノフェンへの変更を申し出て下さったのかな?って思ってるんだけど・・・ 
でもって~
実際のトレーシングレポートです!!
またまた前置き長いね~ ごめんなさいね・・・
ここまで読んで下さった方!ありがとうございます~

ここから先は

824字

¥ 100

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?