トレーシングレポートを入院前情報提供として活用した症例

ここ最近では、入院前となると、入院先の病院から「入院時薬剤情報提供」だったかな?ってなものを渡されるみたいで~
入院予定患者さんが持参されるケースを見かけるようになってきた。
でも、持参されないケースもありますし・・・ 
むしろ持参されない事の方が多いわけで~
予め入院されることがわかってる場合は、持参薬を薬局で準備する事もありますし~ 薬剤部薬剤師さんの大変さを考えると、少しでもお手伝いできたらと思う今日この頃。
緊急入院で、ご家族が自宅にある薬を持参されても、あちこちから薬をもらってて、アドヒアランスも悪い場合、現時点で何を服用してるかがわからなかったりしますし・・・ 
今回情報提供した患者さんは、今までもアドヒアランスや副作用についてなど、普段から情報提供をしてきた患者さんではあるのだけれど、それでもやはり情報を共有しておくべきだと思って、報告したんですよね・・・
患者さんによっては、色々な調剤の工夫があったりして、入院先で「???」ってならないように、予めなんでそんな分包の仕方をしたのかとか、理由を伝えておいた方が良いケースがありますよね。
今回の症例でも、アドヒアランスや副作用出現の際に、すぐに患者さんが対応できるように、一包化の際にあえて別包してテープ止めしたり・・・ってな事です。
今回のケースでいうと~
CKDG5患者さんに腎排泄薬剤で転倒リスクのある薬剤が投与されておりまして・・・
骨粗鬆症もある患者さんのためさらに骨折リスクが高くなるわけですよね。なので、ふらついたり眠気で転倒するリスクが高まる状況なら、すぐ中止できるよう、あえて別包にしてテープ止め。とか・・・
患者さんご本人はご病気の進行もあって目が見えにくいので、分包紙に日付を記載してもご本人が確認するのは難しいのですが、当局側がいつまで残があるかのチェックがしやすいという理由で、日付を記載してるんですよね。
でも、持参薬の日付はばらつきがあったりだから、その旨も報告してた方がよいなって思ったり・・・
とか・・・
あえて食前投与にされてる薬がありまして、忘れやすいんですよね。
でも服用して頂かないといけないわけですし・・・
ご本人がお薬を忘れないように、分包した薬を朝昼夕で分けて数日分だけ入れてるケースがあって~ そのケースに入れやすくて、忘れにくいようにと思って、夕食後と夕食前でそれぞれ分包したものをテープで止めてたり・・・
この内容は、担当医師には以前から情報提供しているんだけど~
実際に管理される病棟の薬剤師さんにも伝えておくべきだと思って、今回改めてトレレポ提出したんですよね。
まぁそんな感じです。
ではでは~ 実際のトレーシングレポートです~

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