推しについて語ることは人生を語ることだ。藤井フミヤさんファン歴40年の私がフミヤさんについて語ってみた
50年以上生きてきた私の人生は、推し活でできていると言ってもいいくらい、ずっと誰かを推し続けています。その中でダントツに歴が長く、私の中で揺るぎない存在なのが、藤井フミヤさんです。
このnoteでフミヤさんのことを書きたい。でもあまりにも思い出がありすぎて、思いが溢れすぎて、どうやって書けばよいのかわからない。
そんなとき、みずのけいすけさんが、素晴らしいフォーマットを作ってくださっているのを発見!
このフォーマットに沿ってなら書けそうな気がして、ありがたく使わせていただきました!普段こんなふうに、好きな人について聞かれる機会がないので、インタビューされている気分ですごく楽しかったです。
1.いちばん最初、好きになったきっかけはなに?
1984年1月、笑福亭鶴瓶さんがMCを務める「突然ガバチョ!」という番組に、チェッカーズがゲスト出演したのがきっかけです。
「涙のリクエスト」が発売される少し前で、まだチェッカーズのことは知りませんでした。
クイズのコーナーで、郁弥くん(チェッカーズ時代はこの表記なので、あえてこの書き方)が答えている様子を見て、頭がいい人だなと思った記憶があります。
番組の最後に、「涙のリクエスト」を歌い始めた瞬間、私の目の色が変わりました。甘い歌声、そして、なんて切ない表情をして歌うのだろうと。小柄で少年っぽい見た目や軽快な話し方とのギャップにドキドキしました。
この日から、新聞のテレビ番組欄で、「チェッカーズ」の文字を探すのが私の日課になりました。
2.勘でいいんだけど、生涯でいちばん聴き込んだアルバムはどれ?
うーん、難しい質問。チェッカーズだと、「絶対チェッカーズ!」「FLOWER」「GO」を特によく聴いていたかな(全然絞り込めてない)
当時はレコードでした。リビングに置いてある家具のようなでっかいステレオで、家族の目を気にしつつ、ヘッドホンをつけて聴いてました。歌詞カードをじっくり見ながら音楽に集中していたから、まさに「聴き込んでいた」と思います。
ソロになってからも、また選ぶのが難しい!アルバムを聴いていた状況から考えると、2012年7月にリリースされた「Life is Beautiful」が一番思い出深いです。
当時、私は妊娠中で、つわりがひどかったんです。初めての妊娠で不安も大きかったせいか、通勤電車の中でパニック発作を起こすようになりました。突然、うまく呼吸ができなくなって息苦しくなり、変な汗がドバッと出てくるのです。
耐えきれずに途中下車し、少し落ち着いて乗車するけど、また苦しくなって。結局、会社までたどり着けずに休んだこともありました。
そんな頃にリリースされたアルバムが、「Life is Beautiful」でした。少しでも不安をやわらげたくて、気持ちを落ち着けたくて、通勤中はずっと聴いていました。
それでも息苦しくはなるんだけど、フミヤさんの歌声を聴きながら、できるだけゆっくり呼吸すると、息苦しさが少し収まった気がして。私を不安から救ってくれたアルバムです。
3.過去に出してたCDの全部から1つ選んで、そのアーティストにサインしてもらえることになりました。よかったですね。どれにサインしてもらいますか
サインをもらえるなら、どれでもうれしいけど、1つだけ選ぶとしたら、直近でリリースされた「水色と空色」です。
現在進行形のフミヤさんだから、数多くのアルバムの中で、一番新しいアルバムにサインをもらいたいです!
4.このシーンに合う曲を、直感で、1曲どうぞ「予定のない休みの日の朝、しとしとと雨が降って、二度寝からゆっくり起きたところ」
「雨」というワードで、パッと思いついたのは、「わらの犬」です。
「街は、雨…雨…雨…」という歌い出し。窓にいっぱい水滴がついていて、灰色の空が広がっていて。情景が目に浮かぶ曲です。
5.現地にいなくてもいいんだけど、これまでに見たライブで、心が動いたときの光景で、ふと思い出したやつ、1個だけ、教えてほしいし、そのとき、どんな顔してた?
1985年12月、人生で初めて行ったライブが、チェッカーズの「PIRATES」ツアーでした。大阪城ホールのアリーナ席、なんと前から4列目!「アリーナってなに?」ってくらい何も知らなかったので、イベンターさんに電話して、座席の位置を聞き、仰天した記憶があります。
その頃、郁弥くんはパーマをかけて大きくイメージチェンジして。他のメンバーも髭を伸ばしたりして、「脱アイドルか」みたいに騒がれていました。私も「パーマかけない方がいいのに…」なんて思っていたんですよ。
ところが、生の郁弥くんを見たら、髪型なんてどうでもいいと思えるくらい、かっこよかった!
ライブ終了後、なんか手が痛いなと思ったら、強く何度も拍手したせいで、薬指の付け根が内出血していました。
ソロになってからのライブで印象深いのは、まだ記憶に新しい、2024年6月9日、40周年ツアーのファイナル公演です。
チェッカーズもソロも、弟の尚之さんとのユニットF-BLOODも、全部ひっくるめた歴史が詰まっていたライブでした。
あぁ、40年一緒に生きてきたんだなと、その時代その時代を振り返って胸が熱くなって。でも、ただ過去を懐かしむだけじゃない。これからも歌い続けていく、みんなに会いに行くと言ってくれたのが何よりうれしかった。
帰り道、初めてライブに行ったときと同じように、指が内出血していることに気づきました。
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5つの質問に答えてみると、自分の生活の中に、いかにチェッカーズとフミヤさんが入り込んでいるかが、よくわかります。出会って以降、私の人生のどこを切っても、金太郎飴のように出てくるんです。
私にとって、推しについて語ることは、人生を語ることなんだなと思いました。
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