子どもの作文を添削するのは難しい
私は日頃から、人の文章を添削する機会が結構あります。というのも、同じチームで働いているメンバーの一人が海外出身で、メールの内容チェックをよく頼まれるからなんです。
日常会話や定型的な内容のメールはほぼ問題ないのですが、込み入った内容になると、何を伝えたいのかわからないことがあって、一から書き直しが必要になるケースも。
ただ、仕事上の事務的なメールは、相手に用件が正しく伝わるように書くことが何より大事なので、添削するのにあまり悩むことはありませんでした。
ところが今日、まったく違うタイプの添削をすることになりました。特別支援学級に在籍する小6息子の作文、しかも卒業文集に載せる文章です。
終業式にもらってきたプリントには、このように書かれていました。親への宿題というわけですね。
で、早速、その宿題に取り組んでみたのですが、いや〜これは、仕事でやっている添削の何倍も難しい!
大人目線で見たら、ツッコミどころ満載の文章です。だけど、息子の思いが詰まった文章だから、「ここが変だよ」とバッサリ切るなんてできない。
明らかに間違っているところを説明して修正した後、そのほかに気になった箇所は、「なんでこれを書こうと思ったのか」ひとつひとつ息子に確認しました。
すると、話がすごく飛躍しているように見えたところも、中学生になる自分を想像して書いたんだなと納得できました。卒業文集ということをちゃんと意識して書いていたんです。
添削しながら、これだけの文章が書けるようになったんだなって、じーんとしていました。
ちょっとくらい話が飛んでようが、同じ語尾が続いていようが別にいい。息子が自分で考えて書いたってことが大事。だから、結局、ほとんど直しませんでした。
こんなことを考えているんだと発見もあって、すごくいい宿題をもらいました。