キャンピングカーで東北ワーケーションしてみた(2/2)
sweeep株式会社でQAエンジニアをしています吉原です。
2022年夏に東北でワーケーションを行った内容を、全2回に分けてお伝えしています。
思い立った経緯と、事前準備については、前回の記事をご参照ください。
2回目となる今回は、実際にワーケーションしてみた結果を振り返ってみたいと思います。
まずは、語源である「Work(仕事)」と「Vacation(休暇)」それぞれについて、事前の狙いに対して結果がどうだったかを考えてみます。
あくまでも個人の見解として、ご参考にしていただければ幸いです。
「Work(仕事)」での狙いと結果
まず、Workで事前にあげていた狙いは下記の通りです。
仕事とプライベートの切り分け
今回は、キャンピングカーというある程度閉鎖された環境だったということもあり、気持ちの切り替えには、それほど苦労はありませんでした。
気づくとすぐに人間観察してしまう性質の私にとっては、コワーキングスペースやカフェより集中できたかなとも思います。
また、夫と一緒に行動するため、事前にその日のお互いの作業時間の見通しなどを会話しておくようにしました。相手がプライベートモードだと集中力も低下すると思ったので、できるだけ同じタイミングで仕事時間とプライベート時間の区切りをつけるように心がけました。
結果的にそれも、気持ちの切り替えに一役買ったかなと思います。
ご家族と一緒にワーケーション先に行かれる方は、仕事時間の計画を、事前に共有されることをおすすめします。
時間をあらかじめ共有しておくことで、待つ側のイライラもなくなりますし、時間を守るために作業効率の向上も期待できます。
生産性の向上
1週間という短い期間だったということもあり、今回は生産性の向上とまでは、いかなかったかなと思います。
慣れない環境で、なんとなくフワフワ(ワクワク?)している感は否めず、どちらかというと低下傾向にあったかもしれません。
とはいえ、プライベートとの切り分けを意識することで、自然と時間管理への意識はいつもより高まっていたので、その点は具体的な生産性向上ポイントになりそうです。
また、後述するモチベーションのアップを通じて、新しい発想で改善点を発見するなどの、長い目で見た生産性向上への意識づけにつながる可能性は、十分あると感じました。
モチベーションのアップ
これは完全にアップしたと言えます。
先ほど、生産性の向上のところで、慣れない環境で生産性には疑問があると書きましたが、モチベーションという意味では、いつもと違う環境で働いているという行為の新鮮さからか、仕事へ向かう気持ちはいつも以上に前向きになれました。
またこのような自由な働き方を認めてくれる会社に対しても、改めて思いが強まったなと感じています。
やはりワーケーションの効果として、よく世に言われる、モチベーションアップや帰属意識向上といったところは、実感しやすいかなと思います。
あとはそのモチベーションアップをどう生産性向上につなげていくかが、自分に合ったワーケーションスタイルを見つけるヒントになりそうです。
「Vacation(休暇)」での狙いと結果
次に、Vacationの狙いです。事前の想定は下記の通りです。
その土地の「旨い肴と旨いお酒」を楽しむ
お昼休みや業務終了後を駆使して、各地の食文化に触れることができました。
キャンピングカーだったので、あらかじめ市場などで購入しておいた食材を、車内で楽しむなどして、時間を有効に使うことができました。
今回は一気に青森へ北上し、岩手を経由して南下したのですが、個人的に最も発見だったのが「ホヤのおいしさ」です。
関東だとあまり馴染みのないホヤですが、東北地方では夏の風物詩ともいえるメジャーな食べ物です。グロテスクな見た目ですが、磯の香りとさっぱりした歯ごたえがとても美味しかったです。
仕事をしながら、知らない食文化を体感するのは、とても貴重な体験でした。
地方文化を知ることで、視野の拡大につなげる
今年は3年ぶりにねぶた祭が開催されました。
コロナ禍によって、お祭りのスタイルはこれまでと変わってしまったところもありますが、伝統を受け継ぐことの大切さや大変さ、思いを馳せる地域の人々を身近に感じることができました。
また、三陸沿岸には、2011年に発生した東日本大震災の爪痕が今もたくさん残されています。
気仙沼漁港では、カツオの水揚げがピークを迎えていて、朝早くからたくさんの漁師さんや仲買人の方が仕事をしていました。
生活を奪ったのも海だけれど、生活を取り戻し潤してくれるのも海。
自然と共に生きる人達のたくましさを感じ、力をもらいました。
毎日元気に仕事ができるという当たり前のことに、改めて感謝するきっかけになりました。
将来的な移住・定住可能性の模索
青森~岩手を旅しながら、個人的に一番魅力的だった町は、八戸市です。
館鼻岸壁朝市、八食センター、みろく横丁など、食いしん坊の私にとって心躍るスポットが満載でした。
また別の機会で、冬の八戸にも訪れてみたいと思っています。
気に入った町があれば、雰囲気を知るために、長期ワーケーションで滞在するのもいいなと夢が広がりました。
全体を振り返って
良かったこと
今回のワーケーションで、良かった点としては、大きく2点あります。
1つ目は、日常への「感謝」を再認識できたことです。
「マズローの欲求5段階説」で提唱されているように、人間は常に上位の欲求に心が支配されがちです。
ワーケーションはまさに5段階目の「自己実現欲求」を満たそうとうする行為といえますが、下位の欲求が満たされていることへの感謝を感じることも、非常に意味があることだと思います。
2つ目は、「Work(仕事)」と「Vacation(休暇)」をうまく切り替えるコツがつかめたことです。
ワーケーション中は、観光地等にいることで、遊びたい気持ちやワクワクがいつも以上に心を占めています。
大切なのはその気持ちを仕事のモチベーションにつなげることです。
今回「Work(仕事)の時間」と「Vacation(休暇)の時間」を事前にきちんと分けて予定立てしておいたことで、しっかりと気持ちの切り替えをすることができました。
行きたい場所や費やしたい時間を、きちんと調べておき、業務時間とのバランスを事前に考えておくのが、成功のポイントかなと思います。
こうした自由な計画が立てられるのも、フルリモート・フルフレックスの会社や、一緒に働くメンバーの協力があってこそなので、そうした環境にも改めて感謝しています。
教訓になったこと
今後の教訓としても2点あります。
1つ目は、現地の気候や、万が一を想定した事前確認をしておくことです。
今回の滞在中、青森に大規模な集中豪雨が来ました。
スマートフォンの避難警報が鳴りまくっていたのですが、自分たちがいる場所がどれくらい危険地帯に近いのか、いざという時の避難場所はどこなのか等、慌てて調べたりと、かなり不安がありました。
土地勘がない場所に赴く場合は、地名もピンとこないことが多いと思いますので、天候といざという時の振る舞いについて、事前にきちんと確認しておいた方が安心だなと思いました。
2つ目は、自分の働きやすい環境やスケジュールを色々試案してみるということです。(これは教訓というより今後ワーケーションしていく中で模索していきたいことなのですが)
今回、キャンピングカーというスタイルは私にとてもあっていましたが、1週間という期間は、少し慌ただしく感じられました。次回はもう少し長い期間で計画するなど、色々なスタイルを試してみて、少しずつ自分のワーケーションスタイルを作っていけたらいいなと思っています。
最後に
sweeep株式会社は、フルリモート・フルフレックスで、様々な働き方に対応できます。
また、社内で声をかけあってのワーケーション活動も行っています。
ワーケーションで仕事へのモチベーションを高めてみたい方や、いまの働き方に窮屈さを感じている方など、是非一緒に「働くを楽しく」しませんか?
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ご興味のある方は、下記リンクよりご応募お待ちしております!