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『素晴らしいお軸と愛らしい茶箱に胸キュン!奈良の名家と達磨寺でのお茶会はまさに一期一会でした♫』

林業で財を成した
奈良は王子の谷家住宅。

かの有名な…
吉野の五大林業家の一家です。
本宅は、
法隆寺の宮大工により幕末に建てられたそうです。

その谷さんの邸宅と、
近くの達磨寺で催されたお茶会に参席しました♫

まずは、
立派な離れで『大阪かが万』の点心を頂きます。

お茶の点心は胃腸に優しいものばかり。
久しぶりに、
ちゃんとしたものを食べられる幸せを
噛みしめましたっ(o^^o)

その後は達磨寺へ
古い家々の間を散策しながら向かいます。

気持ち良く晴れ上がった青空の下、
歩く道のりも楽しく感じます。

達磨寺は、大和では珍しく
達磨を祀っている聖徳太子ゆかりのお寺です。

太子がこの地で瀕死の旅人を見つけ、
衣食を与えて介抱しましたが、
翌日、その旅人は亡くなってしまいます。

ところが!
葬った数日後に亡骸は消えてしまい、
太子が与えた着物だけが残されていました。
そのことから…
その旅人は達磨の化身であったのだと、
お堂を建てて祀ったと言うことなのです。

“達磨信仰”発祥の地と言われる所以です。

今も本堂の下には、
達磨寺3号墳とよばれる古墳時代後期の円墳があり、
発掘された水晶五輪塔や
その中から発見された…
舎利になぞらえた石英片岩の小片など、
とても貴重な遺物を見ることが出来ます。

その達磨寺の境内にある方丈で
お濃茶が振舞われました。

待合の屏風には、
太子が瀕死の旅人、達磨と出会う場面が!

現代作家の方が描かれたような
瑞々しい絵ですが…

なんと!
橋本関雪でした。

そして、茶室のお軸には…!

達磨が描かれています。
こちらは、
不昧公が清水寺に寄進したものだそうです。

まさに眼福を頂きました( ^ω^ )

主菓子は福岡は太宰府の『藤丸』のご製。

季節の果実が入れられた爽やかな甘みの
美味しいお菓子でした。

お薄のお席は、
谷家に戻ります。

谷家では当代のご当主、谷甚四郎さんが席主に。
奥様が大切にされていたと言う
めちゃくちゃ可愛らしい茶箱のお席でした。

こ〜んなに可愛らしいのに…
塗りは中村宗哲、お茶碗と振り出しは永楽!
なんと、なんと!!
千家十職の手に依る凄い茶箱なんですっ(@_@)

まさに垂涎ものっ!!
見ているだけでヨダレが…(^◇^;)

茶箱用に作られたお道具の数々は
小ぶりにも関わらず、
どれも精巧に作られていて、
いつまで眺めていても飽きません。

このお茶会に参席しなかったら
出会うことがなかった素晴らしい茶箱、
そしてお軸、お茶席の皆様☆

まさに一期一会の出会いに感謝する
お茶会になりました。


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