『終わりを迎えた絶飲絶食の日々!!しかし、気分は落ち込むばかり。その時、聞こえて来た声は…。』
終わったー!!
絶飲絶食の日々も5日と半日で終了。
血液検査で炎症の値が
ようやく下がる傾向を見せ
昨日の昼から
三分粥を食べられるようになった。
発熱、腹痛で
歩くこともままならなかったのに
今は食べることも歩くことも出来る!
ほぼ一週間つけっぱなしで、
痛くて何回か付け直した点滴からも
もうすぐ解放される…予定だ!!
めちゃくちゃ爽快な気分…
…だった。
隣りのベッドから
明るい声が聞こえて来るまでは…。
『今日から化学療法ですからね。
頑張って行きましょう!』
私が入院して数日後に入って来た
隣の女性。
今日から抗がん剤治療が始まるらしい。
『腎臓にね、影響のあるお薬なんで、
水分をいっぱい摂って下さいね!!
1日1.5リットル以上、
頑張って飲みましょうね♫』
どう考えても厳しい話だが
訪れるお医者さんも看護師さんも
敢えて、
めちゃくちゃ元気よく明るく話す。
治療を受ける患者さんの気持ちを
暗くしないためだ。
隣の女性の気持ちを想像すると…
一気に気分が落ち込んだ。
ただただ辛くなってしまった。
この病室で
何人の人が、
辛い想いをして来たことだろう。
世の中、
病気で苦しんでいる人がいることを、
頭では分かっていても
病院に居ないと
つい忘れてしまうことがある。
私が元気だろうが
病気だろうが、
病と闘っている人はいるのだ。
癌の治療をしている人。
腸の炎症のただ中で苦しんでいる人。
多くの人が
大変な想いをしながら
頑張って生きようと闘っている。
そして、そんな頑張る皆さんと一緒に
闘う病院の人たち。
文字通り24時間休みなし。
必要とされ続ける人々。
そんな皆さんの力なしに
私たちは生きていけない。
どんな時でも笑顔で元気良く
みんなのために頑張る病院の皆さん。
病を克服するために頑張る皆さん。
目頭が熱くなった。
つづく。