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『謎多き絵師、俵屋宗達を訪ねて金沢へ♫宗達法要のお茶会で出会ったものとは…。』



俵屋宗達と言えば!
国宝である建仁寺の『風神雷神図』が
あまりに有名ですが、
実はその生涯は不明な点が多い人なんです。


京都で「俵屋」と呼ばれた絵画工房を率い、
扇絵を中心とした屏風絵などの制作を
していたと考えられていますが…

生まれや亡くなった年などははっきりせず、
経歴に関する伝記や資料も存在しません。

そんな宗達のお墓が
大正2年の春、
石川県金沢市の宝円寺で発見されました。

宝円寺といえば、
加賀百万石、前田家の菩提寺です。

俵屋宗達の後継者である俵屋宗雪が
加賀藩の御用を務めたことから、
石川県には宗達の流れを汲む作品が数多くあり…

『宗達が晩年金沢に下り同地で没した』
そんな伝承もあるそうです。

とは言え…
宗達の墓は京都の頂妙寺にもあり、
どちらが本人のものであるのかは
色々な説があります。




金沢では、
宝円寺で宗達のお墓が見つかった翌年、
大正3年に『金沢宗達会』が設立されました。

実に、
110年近い歴史ある伝統の会です。

その宗達会の年1回のお茶会にご招待頂き
『サンダーバード』に乗って、
金沢の宝円寺まで足を伸ばして来ました〜♫

2024年春、北陸新幹線の開業にともなって
敦賀止まりになってしまう「サンダーバード」。
乗り納めです。

ワクワクして訪れた宝円寺は
金沢の瀟洒な住宅街の一角に
豊かな緑とともにありました。

前田利家公が寄進した仁王尊像。
向かって右側の阿像は、
明治元年の火災で助けだされたもので
鎌倉時代13世紀の作と推定されています。
作者は運慶の弟子だそうです。

そして、
由緒ある宝円寺のお茶会の会記には…

尾形光琳、俵屋宗達、仁清、一入、慶入…
素晴らしい皆さんのお名前が並んでおりました。

まさに眼福としか言いようがありません。

そんな幸せなお茶会のあとは、
駆け足で近江町市場へ〜

バタバタと海鮮丼を頂き、
サンダーバードに飛び乗ります!

日帰りでの金沢の旅。
バタバタとはしましたが、
目にもお腹にも、そして心にもしみる
素晴らしい1日になりました(o^^o)

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