新規事業をリードする、Pay IDデザインチームの紹介
はじめに
こんにちは、Pay IDでDesign Group Managerをしている北村(@naomi_kun)です。Pay IDのデザイン組織をマネジメントする傍ら、プロダクト開発にも関わるプレイングマネージャーとして参画しています。
Pay IDというチームが発足して丸1年が立ちました。現在ではメンバーも増え、組織として徐々に成長しています。
今回は、デザイナーがどういった領域に携わっているのか、というPay IDのデザイン組織のお話をしたいと思います。
Pay IDのミッションは「ネットショッピングにおける購買体験を最適化する」こと
本題へ入る前に、そもそもPay IDって何を作っているの?というお話を下記の記事で神宮司さんが書いてくれています。
かんたんに要約すると、Pay IDの事業ミッションは「ネットショッピングにおける購買体験を最適化する」ことです。
BASEをはじめとしたストアフロント型(個人としてECを開設する形式)プラットフォームの台頭によって、プラットフォームの中央集権から自立分散が加速し、ストアフロント型のネットショップが拡大してきました。ストアフロント型市場は、デジタル系・サービス系をおさえて物販系ECがシェアの半数を占める未来が予測されています(当社調べ)。
ネットショッピングを取り巻く環境はここ数年で大きく変化しましたが、ユーザーのショッピング体験も今の時代に最適化し、変わっていかなければなりません。
今日のネットショッピングにおける、ユーザーが抱えるお買い物と決済の課題を解決をするためのサービスがPay IDです。
Pay IDでは、「ショッピング領域」と「決済領域」の2つの領域でサービスを提供しています。
デザイナーの関わる範囲
1. ショッピング領域のデザイン
BASEを利用中のショップが集まる「Pay IDアプリ」。
Pay IDは、BASEのショップでのお買い物をスムーズにするサービスです。BASEで作成されたショップと、そのファンを繋ぐショッピングアプリとして、多くのユーザーにご利用いただいています。
「Pay IDアプリ」で特徴的なのが、ショップをフォローするという体験。ショップオーナーは、BASEのショップ管理画面からPay IDのフォロワーへ向けて新商品の販促を行うことができ、フォロワーはPay IDアプリを通して新着情報を受け取ることが出来ます。
好きなショップの情報を見逃すことなく、新商品や限定商品を購入できる体験はPay IDアプリが提供する大きなメリットです。実際、Pay IDを利用しているユーザーさんの声で1番多かったのは「好きなショップの新商品やセール商品をチェックするために使用している」というものでした。
今後もストアフロント型のショップは拡大していくと私達は考えています。BASEがECをかんたんに開設できる世界を作ったように、ユーザーがかんたんに好きなショップの商品を購入できる世界をPay IDは目指しています。
2. 決済領域のデザイン
ショッピング体験の根幹部分であるショッピングカートの改善・改修も、Pay IDのデザイナーが担当しています。現在はBASEのカートチームと、Pay IDの決済チームが横断で開発をする体制となっています。
今年の8月には、従来のパスワードに代わって、携帯電話番号(SMS)に届く6桁の認証コードを入力して「Pay ID」のアカウントにログインができる機能である「電話番号ログイン」の機能をリリースしました。
また、BASE初の独自決済であるBNPLのリリースも控えています。
先日、BASEグループが考える「BNPL」とは、という記事が公開されました。なぜ今BASEがBNPLへ参入するのか?というお話を詳しくしてくれているので、良ければ下記の記事も読んでいただけると嬉しいです。
クレジットカード不要のBNPLや、パスワードでのログインなど、今日におけるインターネットでの最適な決済体験を、今後もPay IDでは提供していきます。
3. サービスブランディング
Pay IDはBASEが担うサービス領域とは別の方向を向いているため、ブランド戦略も異なります。BASEとまったく異なるブランドを構築するため、デザインシステムもイチから作成しました。
Pay IDのデザインシステムは現在のチームの規模に合わせて小さく運用しており、Figma上で誰でもアクセスできることをモットーに、デザイナーが日々更新しています。「Pay ID」のUXの指針となるドキュメントとして、プロジェクトに関わることになった方が読んでわかりやすいドキュメントのような役割を担っていくことを目標にしています。
ブランディングやPRという観点での成果物はまだお見せ出来るモノがないので、また次の機会にご紹介しようと思います。
4. プロダクト改善BackLog
サービスを使用していて改善したいポイントや、不便に思ったことは積極的に「プロダクト改善BackLog」というAsanaのプロジェクトにタスクとして積んでいます。
チーム全員が起票できるシステムになっているので、カスタマーサポートチームがユーザーから頂いた声を起票し、それをデザイナーが拾って先にデザイン改修案としてストックしているような運用も始めています。
実際にデザイナーが挙げた改善や施策が元となってリリースされた機能もいくつかあり、細かな改善は日々開発チームでクイックに行っています。
Pay IDのデザインチームが大切にしているカルチャー
デザインチームだけでなく、Pay IDチーム全体で大切にしている方針として「自己完結的・自律的行動をするスモールなチーム」を掲げています。
スピード感を持った開発を求められている新規事業であることや、スモールチームでの密な連携は、この規模ならではの働き方で、やりがいで、魅力でもあります。
個人的にも、チーム感コミュニケーションが取りやすいことは開発においてもチームのカルチャー作りにおいても重要だと考えているので、今後組織規模が拡大しても保てるようにしたいと思っている部分です。
Pay IDのデザインチームで大切にしていること
いかに新規事業をスケールさせ、自己完結的・自律的行動ができるデザイン組織を構築できるかという部分でもチャレンジを続けていきます。
さいごに、Pay IDではデザイナーを積極的に募集しています!
今後も事業が拡大していく中で、デザイナーが担う領域も広く深くなっています。決済領域やショッピング体験にご興味のある方、ぜひ一度カジュアルにお話させてください。
「BASE DESIGNER BLOG」では、BASEに所属しているデザイナーが取り組みや組織などについての発信をしています。よければこちらもチェックしてみてください。