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抗リウマチ薬リトキシマブ投与ー膀胱炎からの気づきー

 つい昨日まで数日間 紅葉が美しい秋晴れの日が続いていました。ドイツの11月は基本は雨で寒い日が多いので、陽が差し込むだけで、会う人会う人が、「天気が良い」「美しい」の連発です。
さて、リトキシマブという薬は免疫力を落として、私を攻撃する自分の細胞をの増殖を遅らせるわけです。簡単に言うと、悪さをする強敵の敵A氏がいて、しかもそのA氏はこちらの手の内を全て把握していて太刀打ちできない。Aと戦うにはどうする? えい、Aの食べ物に薬を盛って、Aを極度に弱らせて戦えない身体にしちゃえ、ってこと。死なない程度に。
そのAが、じぶん自身の中の細胞っていうことなので厄介。

前回2週間前の投与後は、なんともなかったのだが、数日前に膀胱炎になってしまった。

本日、2週間前の続きで点滴治療の日なのだが、ここ数日子供の学校行事や新職場、で生活が慌ただしくゆっくり休めなかった事が影響したか、久々の本気膀胱炎になりました。
膀胱炎の痛みが出たのが、日曜日だったので、薬は薬局で以前に買った薬草ベースの弱目のものと、ホメオパシーのスタッフサグリアを飲んだら、あの強烈な寒気と痛みは消えました。消えたものの、それで何度となくトイレへ行ったせいか、または生理が始まって仕事でナプキンを変える頻度が減ったからか、単にゆっくり休めていないからか、今日からは膣炎になっている。

で、今日このリトキシマブ投与のために車を飛ばして病院へ向かう途中、ふと、「膀胱炎になったのは、リトキシマブで免疫が弱っているから?」と「これって、薬投与前に伝えておこう」と思い立った。
風邪や、発熱では受けられない薬と医者は前に言っていたっけ。

問診があり、「元気?」と聞かれた後に、「元気は元気ですが、膀胱炎になったの」というと、上司(Uberarzt)に慌てて速攻電話して投与できるか確認していた。
インフェクションの場合、リトキシマブ投与により、さらに状態が悪化するそうだからだ。

担当医は上司に相談した結果、リトキシマブ投与は行うことになった。リトキシマブの作用は過ぐには出ない、作用はゆっくりと現れるということで、この場合の効果というか作用は『免疫力を落とす』ということなわけです。

そうか。

今日は、膀胱炎になったことを伝えるために来たのかな、と思った。これで、ますますリトキシマブの与える身体への作用を知ることになった。身をもって学ぶのはイヤだけれど、今日のことには意味があったと思う。
 膀胱炎や、膣炎になったことも、身体が疲れているというサインだったと気づいた。身体が動き自由になった気持ちで育児家事、さらに仕事にも戻り毎日楽しんでやっている様に過ごしているが、まだまだ私の身体は休みが必要なんだな、としっかり向き合わされました。

リトキシマブは、今回で終わりにして大丈夫な気がする。膀胱炎にホメオパシーが効くくらい身体は緩み、良い感じになっているのだから自分の身体を信じて大丈夫だと思う。

今、ここまで痛みなく落ち着いた人体は、薬どうこうではなく、自分の身体とどう向き合うか、これがが私に取ってネックになるところだなあと再確認しました。

それから、昨日、一昨日とかかりつけ病院からなん度も電話の着信履歴があり、メッセージの内容は「総合病院で血液検査をすること」でした。何か問題があるのかどうかを聞いたら「レギュラーチェックアップ」とレセプショニストは言う。基本、何か問題がある時しか病院から電話が来ることはないと言われているのに?こういののも、なんか意味があるんだと思う。

病院での治療が開始してから一年半、なぜドイツでこんなことになったの?ドイツ語で病気について話さないといけないなんて辛い。そう思って怒ってきたけれど、今では、「ここで集中的にドイツ語を使う機会ができてよかった」くらいに変わってきました。
今日は、私と同じくらいの年齢37歳でクローン病を発症し、34年患っている女性と同室になり、長年の経験から、回復には栄養学だけでも、西洋医学だけでも、東洋医学だけでも自然療法だけでも効かないと言う話題になりました。
色んな意味で、総合的に「今」を受け入れることだと。
彼女の義理のお母さんがその昔、「今の状況だから、今が起きたのか。状況が違ったら、今の悩みは起きないのか」という問いかけをしたそうです。
例えば、私が流産を繰り返すことなく、ホルモンバランスの乱れが少なかったら、一日12時間働く生活がなかったら、私がドイツに来なくて、外国人として住む今のようなストレスがなかったら病気にはならなかったかどうか、、それは分からないよね、と。本当にそうだと思った。
こうなってしまった今、「苦しいね」と生きるのも人生、だけど、受け入れてなぜこうなったの?なぜここで、今?と考えず、これが私の人生と思う生き方もあるとういう考えを話してくれました。 改めてこうして誰かの言葉で聞くと、初心に帰り、有り難いなと思いました。

リトキシマブ

元気になって調子に乗っていること、また完璧主義の性格が動きはじめていること(これ、じわじわ感じて、息苦しくなっていたところ)、そこにアラートが出てきたのだと痛感しました。
ごめんね身体。

ザンクト マルティン祭の時期です。連日子供たちの幼稚園や学校、地域のイベント続きです。今年は参加してパレードにも子供と歩けることに感謝です。

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