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【エッセイ】夢の中で学んだストレス回避術が中々カオスだったと言う話。

夢はその人の奥底に潜む願望だ、という話を聞いた事はあるかと思うのだが、もしもそうだったら私の願望は中々危ないなと感じていたので、ちょっと悩んでいたのだが、どうやらストレスフルな夢を見ることによって予行練習をしているのではないか、との事が最近の研究でわかってきたらしい。

それは朗報!

私がどんな夢を見ているかって?しょうがない、教えて差し上げましょう。(誰も教えて、なんて言ってないっていうね。)

夢その①
〜忘れる系〜

忘れる系は主にストレスが溜まった時にみるのだけれども、10年くらい前に出演した舞台の再上演をするとのことで、また出演をお願いされ、しかも稽古や練習は、予算カットの都合で一切なしで挑んでくれとのこと。

演出家は当たり前のように「一回やったんだからセリフも入っているよね?大丈夫だよね?」なんて言ってくる。しかもどうやら台本は新たにもらえないらしい。

大丈夫も何も話すら覚えてないんですけど・・・、と言い出せずに本番を迎えてしまい、最初のセリフを言わなきゃ!!でも何を言えばいいのか見当もつかない!ヤ・バ・イ!

と、緊張がピークに達したところで目が覚めるのだ。

現役で役者をやっていた時は割とセリフを忘れる系の夢は頻繁に見ていたのだけれども、辞めた後、結構経っているにも関わらずいまだに見る。

しかも、最近では忘れるものにもちょっとバリエーションが加わってきている。

歌の活動をしていることも関係しているのか、全く曲も歌詞もわからない歌を、当然の如く「歌やってんだから知ってるよね?」とお偉いさんに言われてステージに放り出されたり、子供用のショーに出演させられるとのことで、その際に着る着ぐるみの頭をかぶり忘れたり。

ああ、そういえば、この間は子供を学校に送って行った際にズボンを履き忘れて必死にTシャツで隠しながら歩いてたな・・・。あ、もちろん夢の中でですよ。

私はセリフや歌詞を飛ばしたり、服を着てくる事を忘れることに対して相当恐怖心を抱いているのかもしれない。それで、予行練習をしておいて万が一現実で起こってしまった場合の対処法を日々夢の中で研究しているのかもしれない。

現実に起こらない様にするための回避法として
・昔、出演した舞台には出るな!
・歌も、わからないならば舞台に出るな!
・服を着忘れていないか、玄関を出る時に鏡でチェックしてから外出しよう!
上記を学んだ!・・・ということであってる?笑

夢その②
〜綾野剛からの危険な誘い〜

コウノドリのような優しい役から、地面師のようなダークな役まで、幅広くこなす俳優の綾野剛さん。

好きな俳優さんの一人なのだが、先日、私の夢に出てきたかと思うと、いきなり目を血走らせ喉を潰した様な声で、
「ナオミちゃん・・・
キモチイイ事しようよ・・・!
いいやつ、仕入れたんだ・・・!」
と危険ドラッグを勧めてきた・・・!!

どうすればいいかわからない私は、ただひたすらに
「え(汗)いや(汗)それは・・え?いやいや(汗)まずいですよ!ちょ、いや、それは、辞めときましょ・・・いや、ダメですって!バレたらお仕事なくなっちゃいますって!ちょ・・え・・・ダメですって・・・!(汗)」
と違法行為をまさに繰り広げようとする綾野剛氏を止めれるでもなく、ただただ慌てふためいているうちに目が覚めた。

綾野剛さんから危険ドラッグを勧められたらどうしよう、と言う心配事は常に尽きないのである。
勧められたら、もう止めるのは無理そうだから全速力で逃げようと思う。



・・・いや絶対心配しなくていいシチュエーションでしょ!

綾野剛氏 似顔絵を描いてみました。
ダーク綾野剛氏 絶対こんなこと言いません!!

夢その③
〜森崎ウィンの方向転換〜

これまた俳優さんのご登場。

正直に言って森崎ウィンさんの出演されている作品はあまり見たことがないので何故、私の夢への出演(?)を果たしたのかはわからないが(あ、でもレディ・プレイヤー・ワンは観ました)、彼は颯爽と現れて距離を詰めて私の隣に座った。そして、囁くように「ナオミさん・・・。」と言った。

なになになに!?
いや、私、いくらあなたとでも結婚とか視野にないですからねー!!?
と思い焦った瞬間、彼は言った。

「僕のマネージャーになってくれませんか?」

「・・・はぁぁぁぁぁあ???」とバカ殿ばりに気の抜けた声を出す私に、森崎ウィン氏は気にせずに続けた。

「いやね、俳優辞めてお笑い芸人になろうと思うんですよ!でも事務所が許してくれなくて。だから辞めてきちゃったんです、事務所。で、ナオミさんにマネージャーをお願いしたくて!この通り、お願いします!」

なんて、手までついてお願いしてくるのだ。引き受けないわけにいかないでしょ?(何でだよ!)

しかも何故かはわからないが私の家に泊めてくれとか言うのだ。

仕方なしに(仕方なしだからね!全然嬉しくないんだからね!)家に連れて行くとサッサと寝てしまった森崎ウィン氏。

次の朝・・・
(そう、この夢まだ続きます!)

私は気づいたのだ。朝ごはんを用意しなきゃじゃん!!
そこから、いつもならば目玉焼きの一つでも作れば大したもんな私だが、森崎氏に目玉焼き一つ、ポンと目の前に出して終わらすわけにもいかないだろう!と思い3時間ほどかけて豪勢な朝ごはんを作ったのだが、そんなこととは梅雨知らずな彼は、爽やかな笑顔で「あ、僕、朝ごはんは食べないんでいらないです!」と言ってきやがった!
お断りされてしまった。

私の3時間を返せ・・・!なんて考える暇もなく、営業先にいかなければなので、車で送って行ってくれと頼まれ、私は、ああ、はいはい・・・と車を出した。

そして、目的地に到着するとそこには、信じられないくらいのオンボロ公民館が立っており、ええ???本当にここですか〜??
と言った瞬間に目覚めた。

森崎ウィン氏は仕事がうまく行っていないのだろうか・・・。
これは私が導いてあげなきゃいけないのかもしれない。
きっとそうだ、森崎ウィン氏のマネージャーは私にしか務まらない、そうなのだろう!!

森崎ウィン氏 似顔絵を描いてみました。

・・・本能的に、断じて違う様な気がする。

この夢から学んだストレス回避法
・森崎ウィン氏からマネージャー業をお願いされた時に、お笑い芸人を目指すと言われたら全力で止めろ?
・食べないかもしれないから朝ご飯は作らなくても良し?

よーし!ストレス回避法、学習バッチリだぜ!!



・・・いや、これも全然心配しなくてもいいシチュエーションだわ!!
そもそも、森崎氏からマネージャー業をお願いされるなんてシチュエーションは絶対にないわ!

しかし、役者さんの登場の仕方!!ご本人や関係者(まあ、見ないと思うけどね。)、ファンの方にこってり怒られるぞ、こりゃ(笑)

そしてどんなにストレス回避の練習をしたところで、元の事件があまりにも非現実的すぎるので、実践では全くもって使えないパターンばかりなのだ。

みなさま今日も素敵は1日を!

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奈緒美フランセス
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