日本とカナダ、どっちに住みたい?
私は生まれも育ちも日本は横浜付近。何不自由なく横浜でスクスクと生きてきたわけですが、小学6年生の時に半年ほどと、短大に行った2年間はカナダに住んだことがあります。カナダと日本のハーフなのでカナダへは幼少期からしょっちゅう行っていた為、私にとってのカナダは知らない異国の地ではなく帰省先の田舎でした。日本に戻ってきて、はや10年以上経っておりますが、友人などから良く聞かれるのが「カナダに住みたいとは思わなかったの?」と言うこと。
どちらが住みやすいのか?
これは正直難しいところで、うーんうーんと悩んだ挙句、私の持論ではありますが、どちらに住んでも同じだけの良い所と悪いところがあるので日本だろうとカナダだろうと、そう変わらないと思う、というところに行き着く次第です。
しかし、結果、私は今日本に住んでおります。
と言うことで、完全なる私の主観の話ですが、何回かに渡って日本とカナダの好きなところをあげてみます!
今回は日本編。
〜日本の良いところ〜
①各種サービスの接客が丁寧!
日本といえば超丁寧大国!と言う外国の方も多いのではないでしょうか。入店時の「いらっしゃいませ」からお帰りの「ありがとうございました」まで、お客さんが、非常にウェルカムな雰囲気の中で過ごせるように考えられており、この接客の質がビジネスの明暗を分ける、と言っても過言ではないのではないでしょうか。もちろん例外もありますが・・・。
日本にいると当たり前となってしまい、忘れ去られがちなのだけれど、外国に行く度に、日本はなんて丁寧な国だ!って再確認させられます。問題があった時も組織として真摯に対応してくれるし、結果が納得いくものになるかどうかは別として、決して「は?私の問題じゃないので知りませーん!」なんて言ってくる店員は基本はいないわけです。(いたら日本以外の国に住むことをお勧めします。)店員のその日の気分によって接客の質が大きく変わる、と言うことはほぼ無いわけです。
カナダだと、もちろんフレンドリーにニコニコと対応してくださる店員さんも沢山いますが、個人個人の気分やスタンスによって態度は変わる、と言うのが印象です。これは海外に行った事ない方でもなんとなく想像できる事だと思います。
クレーム対応は酷いことが多い。「知ったこっちゃねーよ!消えな!」と言わんばかりの雰囲気を醸し出して対応してくる人も結構います。もちろん全員がそうだ、という訳ではないけれど、そもそも、表面上だけでもお客さんの気苦労を察して謝る、と言う精神と文化はない。
私がカルチャーショックを受けた時のお話なのですが、中距離バスでナイアガラの滝まで行きたかったのですが、バスが大幅に遅れていた事がありました。一人旅だったなら私が待てば良いだけなのですが、何せ友人とナイアガラの滝で待ち合わせをしていたので、どれくらいで到着するのかが知りたかったし、当時の私は携帯を持っていなかったので余計に気になる訳です。(知ったところで友人には伝えられないけれど。)それで、バスターミナルの受付に座っていた女性に、どれくらいで到着するかを聞きに行った訳です。しかし、無関心もいいところな反応が帰ってきた!
「私もわかんない。バスの運転手と連絡を取る手段は一切ないから。」
しかもアイスを食べながら言われた!
私、ポカーン・・・!「オウ、ソーリー トゥ インタラプト・・・」
邪魔してごめんね、となぜか私が謝っておずおず席に戻るしかできなかった・・・。
まあでも組織で対応するというよりは、個人個人の力で解決していくという考えが主だからこういう差が生まれる、というだけの事であって、カナダ人に酷い人が多いだとか、全く共感しない人たちばかり、というわけではないのです。
でもやっぱり親身になって対応してくれると嬉しいなと思います。
(ちなみに友人は約一時間半待たせたにも関わらずニコニコで迎えてくれました!)
②クリニックや病院が行きやすい!予約も取りやすい!
何か体の不調を感じたときには、クリニックなり専門家のところへ行くのは当たり前となっている日本ですが、欧米の方はとにかく病院に行かない。極力行かない。風邪なんてもってのほか、インフルエンザにかかったとしても行かないです。なぜなら行ったとしてもチキンスープ飲んで家で寝てなさい、と言われて終わりだからです。(向こうではとにかくチキンスープさえ飲んどきゃ大抵の病はよくなる様です。)
確かに、風邪を引いただけで速攻でクリニックに駆け込むのは、果たして意味があるのだろうかとは思ってしまいます。抗生剤を飲んでも風邪には効かないし、そもそも風邪を根本的に治す薬というものは存在しないそうです。しかし、見て欲しいと言えばみてもらえる、薬が欲しいといえば、なんかしらの薬はもらえるのが日本です。
これまたカナダにいた時に苦い経験をしまして。
ある朝、顔面がものすごく痛くて起きたことがありました。その前から結構酷い風邪をひいており、あ、拗らせたな・・・と思い、クリニックへ。以前にも似た様な症状で日本にて病院にかかったことがあり、その時は副鼻腔炎だったため、今回も同じだろうと思った訳です。副鼻腔炎というのは抗生物質を飲まないと良くならないので、薬をもらう気満々でいざ出発。
そこのクリニックではまず看護師に診てもらい、看護師では事足りない場合にお医者さんに診てもらう、というシステムだったようで、看護師さんに症状を説明し、以前にもなった事がある事、抗生物質を飲んで治した事を説明してお薬をもらいたい旨を説明した訳です。
そうしたら看護師、一言「んー、私じゃわからないからドクターに診てもらいましょ!」
・・・!??なんだと・・・!?わからないってどういう事!?鼻が詰まって顔面痛い中、頑張って英語で説明したのに、わからない、だと!????では、あなたに説明したこの時間は何??!
という言葉は飲み込みドクターのいる部屋に通され、流石にさっきの看護師さんが説明してくれるだろうと思いきや何も言わずに去ってしまった!
え、また1から説明するんですか・・・?はい、するんですね。
で、鼻声でドクターに説明して、もういいから抗生物質の処方箋を早く下さいな、と思っていた矢先、ドクターは言った。「しばらく様子を見ましょう。今日はお薬は出しません。」
えーーーーーー!????!!?
顔が痛いんだよ・・・、早く治したいんだよ・・・・。抗生物質さえ飲めば1週間で綺麗さっぱり治ると思うんですよ・・・。という、悲痛の訴えも虚しく、初診で薬を出すのは気が早すぎるでしょ、とのことで手ぶらで帰らされたのでした。
しかも様子見の期間、驚愕の1ヶ月間。
1ヶ月後にはミュージカルの出演を控えていた私の脳裏に「終わった」という文字が浮かんだのは言うまでもないでしょう。
その後3週間は「様子見」しましたが、一向に良くならず、1週間早めに戻って無事に抗生物質をもらいました。
めでたしめでたし!
・・・で終わるといいんだけど、なんとその処方された薬で酷いアレルギー反応が出てしまい、鼻は治れど酷い湿疹と戦う羽目になった私でした。顔、首、腕に赤いプツプツが出てしまったので、舞台の本番中はほぼ全身にファンデーションを塗りたくりました。
カナダよ、医療費が無料なのはいいんだけれど、もう少し的確な診察をお願いしますよ、と・・・。せめて「様子見」期間を短くしてくださいな、と思った次第でした。
逆に日本はこれ見よがしにお薬を出すもんだから、金儲けのチャンスにされているな・・・、と思うことは度々ありますが、ぶっちゃけ飲まないという選択は簡単にできるので一切貰えないよりは貰いすぎるほうが良いのかな、と思ったりします。お金はかかりますけどね。
③日本はご飯が美味しくてヘルシー!
日本食がヘルシーなのは世界的にも有名ですが、身をもって知りました、日本食のカロリーの低さ!そして、1食分の量の少なさ!
中々の量を食べられる方なんかは、日本のレストランに行くと物足りないと感じる方もいるかもしれません。でも、日本のレストランが出す平均的な量に満足な方は、カナダのレストランで完食することはできないでしょう。
外食すると、とにかく量に驚かされる。一度サラダを頼んだ時に、レタス2分の1個分はあるだろうという量の葉っぱがお皿にドカッと乗せられてきた事がある。マックのハンバーガーは暑さも直径も倍はあるのではないかというサイズ。しかもドリンクは日本のLサイズくらいが向こうのSサイズ。おまけにドリンクに関しては当然ウーロン茶などの、砂糖が入っていないものはなく、基本が炭酸飲料。太る太る!
何も考えず、流れに乗ってカナダのハイカロリー食を存分に楽しんだ私は住み始めてわずか3ヶ月後には+10キロもくっつけてしまったのでした。
お醤油最高!お蕎麦最高!納豆が恋しすぎて死にそうだった!
帰国後はそんな言葉を心の中で永遠ループさせて日本食を楽しんだのはいうまでもないでしょう。
ちなみに帰国後は納豆ご飯ばかりを食べていたら、1ヶ月後にはいつの間にか10キロを落とすことができました。発酵食大国、万歳。
もちろん、カナダの方が良いと思う部分も沢山あります。気まぐれなタイミングで、今度カナダの好きなところも書きます。
お付き合いくださり、ありがとうございました!ニッコニコ営業スマイル!
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