プロダンスリーグ『Dリーグ』への期待
ダンサーのためのプロリーグが発足される。
昨日のニュースで知り、日本のダンスの底力を感じた。
第2次ダンスブームの波に私も影響を受け始めたダンス。
ボビーブラウンから火がついたニュージャックスウィングは瞬く間に日本国中に広がり、「DADA L.M.D」、「ダンスダンスダンス」、「ダンス甲子園」などのダンス番組や企画が生まれ、ZooやTRFを世に送り出した。
プロダンサーを夢見た私に強い憧れと野望を抱かせてくれた。
でも、ダンスで食っていくって大変で。。。
関西から上京してきた何のコネもない私に、ダンスで夢をつかむ術がなく芸能プロダクションに入った。そこでダンスの仕事をさせてもらってけど、自分のやりたいダンスではなかった。だから、歌や芝居にも挑戦し、売れてから好きなことをやろうと思ったりしたけど、気力がそこまで持たず、たまたま話をもらったインストラクターの仕事にハマりそれに時間を費やすようになった。
でも、それでもプレイヤーとして陽の目を浴びたい欲は消えておらず、もがいてはみたものの、ダンサーとして食っていくにはインストラクターが絶対必要で、定期的に入る収入にいつしか陽の目を浴びたいという野望も薄れていき人を育てる面白さを知った。
それはそれで私の人生においてとてもいい出会いだった。
天職を見つけることもできた私はラッキーだったが、それまでに10年の歳月を要した。
きっと今の20代、30代のダンサーも将来に不安を感じながら夢を追っているのだろう。
でも、ダンス業界のその構造は今も昔も変わっていない。
そんな中で一筋の光を差し込んでくれたのが プロダンスリーグ『Dリーグ』だ。
<文化・芸術≠ビジネス>の悪しき風習
昔プロダンサーを目指していた人間からすると、『Dリーグ』は素晴らしいアイディアであり、素晴らしいビジネだ。
“ビジネス”と言っちゃいますけどプロはみんなそうでしょう。
野球だって、サッカーだって。
表では分野の発展をうたっていても、裏ではお金が動かないと成り立たない。
だからビジネスでしょ?
夢でお金を稼ぐのは本当に大変です。
ダンサーもその一人。
一体何人のダンサーがパフォーマーオンリーで生活できているか、、、
そんなダンス業界に、プレイのみで生活と夢を成り立たせる場が生まれたことは喜ばしいことで、とっても大きな一歩です。
でも、おかしなもので日本はビジネスを感じると途端に冷める。
芸術や文化に対してお金の臭いをチラつかせるだけで一般の人が冷めてしまうという変な国。
大好きなダンスや芸術分野で生きていくためには沢山のサポートが必要なのに。
一般の方に惜しみなくお金を落としてもらわないと成り立たないのに、日本人の芸術やエンタメに対する見方や意識の低さ、「芸はタダ同然で観るもの」のような考え方が、発展を妨げているように感じます。
この悪しき習慣が、ジャパニーズ・ドリームの足かせになっていると思うんです。
生活をしていくためにはお金は必要不可欠。
社会貢献にだってお金が必要。
だから全てにビジネスが絡むのは当然です。
ビジネスだからといってお金が第一ではなく、ビジネスから人との繋がり、温かさ、支え合いが生まれ発展していくのだと思うのです。
パフォーマーやアーティストはボランティアじゃありません。
今よりもっとダンサーの地位が社会的に認められますように。
その一歩がプロダンスリーグ『Dリーグ』だと思います
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