自分を知ろう
若者の未来を支援していく仕事は素晴らしい。
エンタメ―テイメント畑で育った私が、ひょんなことから教育機関に就職しエンターテイメントを夢見る学生を育て、彼らの未来を拓く手伝いをしていた。
そこで感じたことは、自分をよく分からないまま夢だけを見ている若者のなんと多いことか、ということ。
自分に何が出来るのか、なぜそれを目指すのか、何を成し遂げたいのか、
エンターテイメントとは人に「感動」という形に表せない価値を提供する仕事なのに。だからこそ提供する側は最低でもこの3つは志として持っておく必要がある。
しかし、理解不足、準備不足のなんと多いことだろう。
それが学生だけにとどまらず、社会人(プロ、セミプロ)にも多く当てはまることが分かった。
とあるプロダクションの養成機関で自己理解の講義を行った際、そこに来ているタレントの卵たちの自己効力感の低さに驚いた。
自己効力感とは「自分は出来る」と信じる力のことで、自分を肯定的に見ていないと生まれない力。
自己理解が不足していると、将来色んなところで歪が出てくるから厄介だ。
代表的なものが「理想と現実のギャップに苦しむ」ことだ。
夢を叶える4つのステップ
私自身も、若かりし頃は理想と現実のはざまに苦しめられた。
自分には特別な力がある!絶対に売れる!と根拠のない自信を持っていたが、現実は当然甘くない。
社会に放り出され、プロダクションにお世話になっていたものの、自分には何が出来るのか、何でなら人に勝れるのか、心の底から自信を持てるモノは本当は一つもなく、自分と向き合うことなく勢いに任せて突き進んでいたら、ある時から何も通じなくなり何一つ自信が持てなくなった。
自分を信じられなくなり自分を見失った。
そこから何とか立ち上がり今に至るのだが、ここまでの経験から見えたことは、理想の自分(自己実現=夢)を叶えるためには、成長の段階を踏まなければいけないということだ。
成長の段階を4つのステップにまとめると...
①自己理解 → ②職業理解 → ③実行 → ④自己(夢)実現
これを見ても分かるように、自己理解(自分を知る)を怠ると、その先のステップが上手く進めなくなる。
そして社会に出ると、①自己理解、②職業理解、③実行は平行しながら進むため、めちゃくちゃしんどい。
また、4つのステップは全て簡単に出来るものじゃない。
全ての段階の中でも細かいステップが必要で一つ一つに時間がかかる。
スタートとなる自己理解だけでも数年かかるため、できれば自己理解は早いころから取り掛かるべきだ。
大きな夢を描いているのに、そこになかなか近づかないと苦しんでいる人は、まず自分と向き合うことから始めてみて欲しい。
オリジナリティ
オンリーワン
そんなステキな自分に出会えるはず。
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