月曜日はあかさんの気になる終活ニュース!「両親の介護」9割以上が不安あり 誰が世話をする?10代から60代以上に聞いた
月曜日は「あかさんの気になる終活ニュース」ということで、5月1日より毎週月曜日の朝、Youtubeで配信してまいります。
6月12日の今週の気になるニュースは・・・
「両親の介護」9割以上が不安あり 誰が世話をする?10代から60代以上に聞いた、ということで2023年6月7日のYahoo!ニュース(元記事:よろず〜ニュース)から「親の介護どうする?」についてお話ししています。
両親の介護に関する調査
この調査は、不動産メディア「幸せおうち計画」を運営する、株式会社AZWAY(本社:東京都豊島区、代表取締役:井口梓美)さんがインターネットによって行ったアンケートです。
2023年4月7日〜18日、10代〜60代までの男女500人に対して「両親の介護」について行われました。
両親の介護について話し合ったことはあるのか?
こちらの質問に関して「ある」と答えた人は229人で、全体の45.8%。
結果を見ると、なんと10代で「ある」と答えた人は75%で、全体を通して1番多いのです。
インターネットでの回答ということもあるとは思うのですが、10代は一緒に親と生活している人も多いですし、まだまだ世話になっていて親のことを大切に思っている人も多いのかな?と感じました。
一方、20代〜30代は自分が生活するのに必死でしょうし、40代〜50代は目の前に迫っていて「話さざるを得ない」から増えていくということではないでしょうか?
みなさんは親の介護について、親や兄弟姉妹と話していますか?
両親に介護が必要になった場合の介護スタイル、1位は「施設」
こちらの質問は、1位が「施設(288人)」、2位が「デイサービス(214人)」、3位が「自宅(171人)」という結果に。
こちらの回答に対しては、段階を追って介護が難しくなってきたら施設へ、と考えている人は多いと思います。
ただし、その際には早めに両親と「費用面」の話をしておく必要がありますね。
また、回答の「デイサービス」ですが、私からすると「デイサービス=自宅」だと思うのですが、そこらへんはみなさんどうなんでしょう?
デイサービスに通っても、毎日365日通えることは少ないですし、お風呂とお昼の食事以外はほぼ介護をすることになるのだけど、その辺の実態はわかっていて答えたのかな?と少し疑問を持ちました。
将来的に介護が必要になった時には誰が主に担当する?
この回答は、圧倒的に「自分(287人)」です。
2位が「兄弟・姉妹(151人)」、3位が「施設(51人)」という結果をみて、やはりこのようなアンケートが目に入る、気にかけている人は、自分が主介護者になるかもしれない、と思っているから、自ずと介護の情報にアンテナを張って生活しているのでしょう。
興味深いのは「夫婦」を選んだ人が、女性は「お互いの親はそれぞれが介護する」というのに対し、男性は「自分の親の介護を手伝ってもらう」という気持ちで「夫婦」を選んでいる、という点でした。
昔は「嫁が介護するもの」というような流れでしたが、今では「夫の親のお見舞いにも行かない」というのは、結構当たり前の時代。
「親の介護を手伝ってもらう」と答えた方、現実に目を向けた方が良いかも??
両親の介護について不安を感じている人は93.8%!
この質問は、実に全体の93.8%、469人の人が「不安を抱えている」という回答です。
やはり、主介護者にとっては
自分の体調、健康状態が悪化した場合
介護にかかる費用面、経済的な負担
などの点で不安を抱えている人は多いようです。
実際に、親の年金だけでは生活することが難しい、施設で生活する場合には年金だけでは難しいという場合、誰が補うのか?というのは、大きな課題です。
親の介護の不安を解消するためにやっておくこと3つ
①介護が必要になった時の話を家族や周りの人とする
アンケートにもありましたが、まずは「介護が必要になった場合の話を、家族や周りの人としておくこと」です。
そんな話は切り出しにくい、話すチャンスがない、という方もいらっしゃるでしょう。
または「まだまだ先の話なので」と思われるかもしれません。
しかし、介護が必要になる状態というのは、何も親の老化だけではありません。不慮の事故やがん、脳梗塞など、想像以上に早い段階から介護が必要になるケースは多いものです。
その際、
・誰が、どこで
・費用はどうするのか
・どのような状態を希望するのか
この3点については、どんな年齢であったとしても、話し合っておいてください。
費用については「多少なら家族が、子どもが出せば良い」という、安易な考えが一番困ります。
それぞれに生活があり、その時の状況があります。
兄弟姉妹がいれば、みんなが同じように負担できるのか?この点に関しては、何もない時にしっかりと話しておかなければ、いざ介護が必要になったら、一人だけ負担が大きかったということで、揉めるケースは多いものです。
②近隣の介護サービスや希望に沿った介護のためのサービスを調べる
介護に無縁の生活をしている時は、あまり介護関連の情報に気づかないかもしれません。
しかし、少子高齢化、世の中介護に関する情報は溢れています。
そんなに情報があるなら、いざ必要になった時に調べれば良いのでは?と思われるかもしれませんが、実は調べるだけではありません。
そのサービスがどのような内容なのか、費用はどうか、本人や家族の希望にあっているのか?これらを判断しなければなりません。
先週の気になるニュースでお伝えした「20代の男性がお母さんの葬儀をやり直したいと号泣した」というニュースを思い出してください。
この時も、この男性にネットの情報から、自分が望んでいる葬儀を選ぶことができる知識があれば、後悔することはなかったかもしれません。
介護も同じ。
ネットを検索すれば、さまざまな情報が出てきます。
介護サービス、介護用品、介護施設・・・
しかし、何も経験がない人にとっては、何をどうやって利用すればよいのか?何を基準に決めればよいのか?とても難しいことです。
介護サービスを受けるためには、まずは介護認定を受ける必要があります。
介護認定を受けて介護サービスを利用したとしても、できること、できないことがあります。
まずは家族で話し合い、本人の意思を確認しながら、近隣に希望を叶えられるようなサービスはあるのか?
費用面は見合うのか?
見合わない場合はどうするのか?
介護を受ける人も、介護をする人も、後悔しないサービスを利用するために、まずは情報収集をしてみましょう。
③地域包括支援センターを利用する
65歳以上で介護が必要になった場合や、生活に不安を感じる場合には、地域包括支援センターを利用することができます。
厚生労働省の管轄で、各市区町村に設置されており、意識して調べていただくと、お近くの地域包括支援センターが必ず見つかると思います。
困った!どうしよう!という時は、まずはお近くの地域包括支援センターに、困っている内容を伝えて相談してみてください。
この相談は、ご本人だけでなく、家族の方が相談することも可能です。
離れて暮らしていて、最近の様子で気になることがある、そろそろ介護サービスが必要かもしれないという時には、介護が必要な方の近くのセンターに連絡してみましょう。
こちらも、初めて名前を聞いた!という人は多いかもしれません。
不安な場合には、あらかじめ「どのようなことを、どんなタイミングで相談したらよいのか?」と、介護が必要になる前に、事前に問い合わせてみることも大切ですね。
親の介護でこれだけはやらないで!
これだけはやらないでください!
介護離職
です。
親の介護で仕事を休んだりすることが多くなる、親だけで生活できない、施設にも入ることが難しい・・・
そんな時、仕事をやめて介護に専念しようと決意し、介護離職をしてしまいがちです。
もちろん、いくら介護休暇制度がある、さまざまなサービスがあるとはいえ、どうしても主介護者の負担は増えてきます。
仕事との両立は大変です。
しかし、果てしなく続くと思う介護も、いつかは必ず終わりがきます。
それは、すぐかもしれないし、とても長いかもしれない。
でも、その間も「あなたの人生」は続いているのです。
そして、介護が終わった後には、また自分で生活していかなくてはなりません。
一番危ないのは、介護離職後、親の年金で自分の貯金も切り崩しながら一緒に生活することです。
親の年金で生計をたててしまうと、その年金が亡くなった時、自分自身の生活が立ち行かなくなるのです。
他に全く方法がない、と思うかもしれません。
しかし、不安に思うなら、先にお伝えしたように「今できること」「今やっておくこと」をやってみてください。
そして、もしも本当に「介護離職しかない」と思ったら、NPO法人エンディングノート普及協会にご相談ください。
今回は、「両親の介護」9割以上が不安あり 誰が世話をする?10代から60代以上に聞いた、をもとにお話しさせていただきました。
今回の気になる終活ニュースを動画で解説
Youtubeで配信した「あかさんの気になる終活ニュース」では、今回の内容について、詳しくお話ししています。
ぜひご覧いただき、チャンネル登録、高評価いただけると嬉しいです。
月曜日の朝は「あかさんの気になる終活ニュース」
毎週月曜日の朝7時30分の配信を予定しております。
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