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月曜日はあかさんの気になる終活ニュース!嫁の「お墓には入りません」に怒る姑…墓を継ぐのは時代遅れ?

月曜日は「あかさんの気になる終活ニュース」ということで、5月1日より毎週月曜日の朝、Youtubeで配信してまいります。

6月19日の今週の気になるニュースは・・・

嫁の「お墓には入りません」に怒る姑…墓を継ぐのは時代遅れ?ということで2023年6月14日の読売オンラインから「あなたはどこのお墓に入る?」についてお話ししています。

読売新聞の掲示板サイト「発言小町」で熱い議論

今回の気になるニュースの元は、読売新聞の掲示板サイト「発言小町」で「お嫁さんに”同じ墓に入りたくない”と言われ、困惑するおしゅうとめ さんからの投稿がきっかけのようです。

確かに、近年この話題は多くなっていますが、みなさんはどうでしょうか?

夫の家のお墓にはは入りません

少し前のデータにはなるのですが、この頃のアンケート結果を聞いて「そうか〜自由に自分の意見が言えるようになったんだなぁ」と思ったことを思い出します。

この中でも興味深いのは
夫と一緒のお墓に入りたい人は多いのに、夫の親、先祖と一緒のお墓に入りたい人はとても少ない。

しかも、その割合は「ペットと一緒のお墓に入りたい」と考える人より少ないのです(笑)

昔から「義父母や夫の先祖と同じ墓に入るのは嫌」な嫁は一定数いた

昔から「義父母や夫の先祖と同じ墓に入るのは嫌」と思っていた人は結構いました。
実は、私の母もその一人でした。

長男や後継は親と同居があたりまえだった時代、嫁姑問題で悩んだ人は多かったと思います。
なかなかのバトルを繰り広げていた場合は、やはり「墓場まで義父母と一緒なんてありえない!」とか「顔もみたことないご先祖と一緒は嫌だ」とよく聞きました。

しかし、大きな声で言えるはずもなく、そしてそうは思っていても、近年のように「自分のお墓を購入する」という状況ではありませんでしたから、思ってはいても実際には、夫の親と一緒に入る人がほとんどでした。

「一緒に入らない」と言うか言わないかの違い?!

今回の投稿で次男のお嫁さんは

「次男もいるのに、長男だからと何でもかんでも押しつけないでほしい」
「令和の時代に墓の後継者になりたい人など誰もいない」
「お墓の維持にはどれくらいお金がかかるのか」
「自分の代で墓を終わりにするという考えはないのか」
「宗教の押しつけはやめてほしい」

読売新聞オンライン

というのが言い分だったようですね。
みなさんは、この言い分をご覧になってどのように感じますか?

「お〜言いにくいことをよくぞ言ってくれた!」と思われる方も少なくないのでは?と思います。

言われたトピ主のコスモスさん(60代)は、当然のように先祖の墓を守ってこられ、そしてそれを誰かが受け継ぐのは当然である、と思っている方なのでしょう。

そして、あまり終活情報には関心を持っておられないのかな?と、コスモスさんの投稿内容からは感じられます。

終活に関する情報量の違いでトラブルになることも

トピ主のコスモスさんに対して、30代の息子さんのお嫁さんは「宇宙葬、海洋散骨、樹木葬、永代供養などを考えている」とのことなので、終活やお墓のことに関心を持ち、情報収集されている方なのでしょう。

もし、トピ主のコスモスさんご自身も、終活に関心があり、最近のお墓事情や墓じまい事情をご存知であれば、お嫁さんに言われたような

「令和の時代に墓の後継者になりたい人など誰もいない」
「自分の代で墓を終わりにするという考えはないのか」

という言い分を、ご自身も考えたかもしれません。
実際に、60代以降の方に終活のご相談をいただく場合「お墓は自分の代でなんとかしておきたい、墓じまいを考えたい」という方が多いです。

お墓掃除、維持費、お寺との付き合いなどを考えると、とても子どもたちに引き継がせるわけには・・・と、考えておられるようです。

トピ主のコスモスさんも、もう少しだけ終活情報にアンテナを張っておられれば・・・と、今回そこも気になりました。

お墓も介護も「それぞれの家で」が主流になる?!

先週の気になる終活ニュースでは「両親の介護」についての調査からお話ししました。

その中でも「誰が介護する?」の質問に「夫婦」と答えた人のうち、男性は「奥さんが自分の親の介護も手伝ってくれると思っている」に対して、女性は「お違い自分の親は自分や自分の家族でなんとかする」と考えていました。

今回のお墓に関しても、結婚したからとか、嫁だからとかではなく、まずは自分の家族でしっかり話し合っておくことが基本になっていますね。

昔は「長男が家を継ぐ」という暗黙のルールがありましたが、最近は一人っ子も多いですから、まずが自分の家のことをどうするか?です。

私も本家の長男の一人っ子ですが、本家の長男に嫁ぎ、両方の墓をどうするの?という状態で、実家の墓じまいをすすめているところです。

お墓に誰と入るか問題

今回のニュースでは「結婚相手の家のお墓には入らない」ということで、薄情だと思いませんか?という義理親と、令和の時代に墓の後継者になりたい人はいない!押し付けないで!という嫁の発言が話題になっています。

このニュースで「結婚してないし、関係ないわ〜」と思われた方もおられるかもしれません。

しかし、それはそれで「どこに、誰と入るのか?」問題があるんですよね。

結婚して夫の家のお墓に入るか入らないか

それ?どうなの?と思いつつも、それが当たり前で選択の余地がない時代は、自分のお墓について悩む、ということはなかったでしょう。

そして、以前なら「おひとりさまだから、自分のお墓はどうしたら良いのだろう?」と、早くから情報を収集し、早めに決めておく。
おひとりさまは終活に向き合う人が多い、と感じていました。

しかし、結婚していても「自分の入るお墓は自分で決める」時代。
結婚していても、

お墓には自分の両親と入りたい人
自分のお墓を購入して自分だけで入ると決めている人
人間の家族ではなく、大切なペットと入りたい人
とにかくお墓に縛られたくない人

まさしく「お墓に誰と入るか問題」は全ての人に当てはまる時代になったということです。

お墓は人よりペットと入りたい!

近年需要が拡大した「ペットと入れるお墓」。

ペットは大切な家族であり、ペットに自分の財産を相続させるための「ペット信託」も数年前から話題になっています。

お墓も同じで「夫や家族ではなく、ペットと入ります」と言う方は珍しくなくなりました。

自分のことだからお墓も自分で考える時代に

記事中のトピ主さんに対するコメントでも「時代はどんどん変わっている」という意見が多いようです。

生き方〜終末期の意思決定まで「あなたはどうしたいのか?」を問われる時代になりました。

葬儀だけでなく、お墓も「自分らしさ」を追求することが当たり前になりつつあります。

その場合大切なのは「こうしてください」と意向を伝えるだけでなく、まずは自分でしっかりと情報収集し、実現するためには何をどうしておくのか?をしっかりと確認しておきましょう。

考えてはいたのに伝えていなかった・・・

これ、一番のトラブルの原因ですよ!
トラブル例はこちらの本も参考にしてくださいね。

今回の気になる終活ニュースを動画で解説

Youtubeで配信した「あかさんの気になる終活ニュース」では、今回の内容について、詳しくお話ししています。
ぜひご覧いただき、チャンネル登録、高評価いただけると嬉しいです。

月曜日の朝は「あかさんの気になる終活ニュース」

毎週月曜日の朝7時30分の配信を予定しております。
皆さんも、取り上げてほしい終活ニュースや、気になる終活ニュースがありましたら、コメントやレターなどお寄せください。

日曜朝のライブも配信中!

過去と交信中の父のこと〜広島弁deたちまち終活ライブ〜


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